精密な根管治療や定期的なメンテナンスで
再感染予防と早期発見を
ヨネデンタルオフィス高輪
(港区/泉岳寺駅)
最終更新日:2023/10/13


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虫歯に感染してしまった神経を取り除くことをめざす根管治療。せっかく治療した歯が再感染し、急な痛みで歯科を受診したという経験はないだろうか。「ヨネデンタルオフィス高輪」では微細な神経の処置に対応するため、歯科用顕微鏡のマイクロスコープや再感染の原因となる患部への唾液侵入を防ぐラバーダムなどを活用した精密な治療に取り組んでいる。米今一晃院長は抜歯を防ぐためにも根管治療を重視しており、「痛みなどの症状がなくても歯の根が感染していることがある。これまで虫歯を治療したことがある人は、予防という意味を含めて定期的な歯科受診を」と呼びかけている。そんな米今院長に根管治療の重要性をはじめ、クリニックの治療の特徴などについて詳しく話を聞いた。
(取材日2023年10月9日)
目次
根管治療を防ぐためには定期的なメンテナンスで虫歯予防を
- Q根管治療とはどのような治療なのでしょうか?
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A
▲根管治療について、丁寧に説明を行う米今院長
根管治療は、いわゆる歯の根の治療、神経の治療という言い方のほうがなじみがあるかもしれませんね。例えば虫歯が進行すると歯の内部の神経にまで虫歯が達してしまい、細菌感染によって神経が死んでしまいます。すると根の先に膿がたまり痛みが出てくるのです。そこでその神経の感染をきれいに取り除き、痛みを抑えるための治療が根管治療です。神経に感染が広がる中で痛みとして自覚症状を感じて来院される人が多いのですが、まれにエックス線を撮影した際に膿がたまっていることが判明するケースがあります。あとは歯茎が腫れるなどの症状によって歯科を受診されることもありますが、感染の進行自体に気づくことは難しいかもしれません。
- Qクリニックには根管治療の専門家もいらっしゃるそうですね。
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A
▲精密な根管治療を行うために、体制を整えている
当院では根管治療を専門とする歯科医師による精密治療に取り組んでいます。私自身、一般歯科として根管治療に力を入れてきましたが、どうしても専門家でないと難しいケースがあるんです。例えば再根管治療など感染を取り除くのが難しい場合、高い技術を持った先生が携わったほうが治療しやすいのではないかと感じたんです。大学病院では補綴治療が専門だったのですが、どれだけ精度の高いかぶせ物を入れても土台の部分がしっかり治療できていなければ長持ちさせるのは難しいもの。歯を保存する、治療を長持ちさせるという観点からも根管治療が大切だと感じました。それからは難しい症例であっても歯を保存できるよう治療を進めます。
- Q根管治療では具体的にどのようなことが行われるのでしょうか?
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A
▲できるだけ短い通院機関で患者の負担軽減をめざす
歯の根の先に膿がたまっているということは、根の周りの骨が溶けている状態です。感染した部分を取り除き、新たな感染が起きないよう薬を入れて封鎖します。根以外の部分も虫歯に再感染するリスクがあるので、土台で封をしかぶせ物をして噛めるようにしていきます。痛みが続く場合や膿が止まらない場合など、症状が消えなければ何度もクリニックに通院することになります。当院では多くとも3回以内で薬で封鎖するところまで処置するようにしていますし、専門の歯科医師による自費診療であれば治療時間を長く確保し、2回の処置で完了がめざせます。何度も通院すれば患者さんの負担も大きくなりますからね。
- Qクリニックならではの強みを教えてください。
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A
▲マイクロスコープを用いて細部まで確認して、治療を施す
器具を滅菌することは大前提ですが、CTを使ってしっかりと診断をし、マイクロスコープを活用し拡大下で精密に感染を取り除くようにしています。また再感染を予防するために、ラバーダムというゴム性のシートで患部以外を覆い、細菌を含んだ唾液の流入防止を徹底しています。しかしそこまで徹底しても再感染のリスクはゼロではありません。補綴物を接着しているところは剥がれることもありますし、根が折れたり、ひびが入ってしまったりすればそこから感染する可能性もあります。どれだけ気をつけていても再感染のリスクはあるわけですから、可能な限りそのリスクを低減させるよう、一つ一つの処置を丁寧に行うようにしています。
- Q根管治療の重要性についてお聞かせいただけますか?
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A
▲継続した通院の中で、ぜひ相談してほしいと話す
歯の根に感染が起こっていれば自然治癒は見込めないので、放置すれば徐々に状況は悪くなり、骨が溶けるなど最終的には抜歯の可能性も出てきます。慢性化して進行が緩やかなケースもありますが、一気に腫れて痛みが出てくることもあるので、放置はしないほうが良いでしょう。自覚症状としては痛みや腫れ以外になく、症状がなければ気づくきっかけもありません。ですから初期段階で発見するためには、CTやエックス線を撮るなど歯科で定期検診を受けるというのが非常に重要になってきます。時にはメンテナンスでいらっしゃった際に検査を行い、歯の根の先に膿がたまっているのが見つかるということもありますからね。まずは歯科を受診しましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは根管治療(自費)/8万8000円~