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胃・大腸内視鏡だけじゃない
膵臓がんも超音波内視鏡検査で発見へ

いわや内科・内視鏡クリニック

(鹿児島市/二中通駅)

最終更新日:2024/08/27

いわや内科・内視鏡クリニック 胃・大腸内視鏡だけじゃない 膵臓がんも超音波内視鏡検査で発見へ いわや内科・内視鏡クリニック 胃・大腸内視鏡だけじゃない 膵臓がんも超音波内視鏡検査で発見へ
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「いわや内科・内視鏡クリニック」の岩屋博道院長は消化器系のがんを専門とし、早期発見のために検査を数多く経験してきたドクター。日本内科学会総合内科専門医の資格も持ち、全身をさまざまな角度から診査できる。特に内視鏡検査においては、胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査はもちろん、膵臓・胆管・胆のうなどを診る「超音波内視鏡検査」も手がける医師だ。内視鏡検査は食道がん、胃がん、膵臓がん、大腸がんなどの消化管がんだけでなく、逆流性食道炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープなどの早期発見につながる検査であり、一般的にもなりつつあるが、「超音波内視鏡」が膵臓がんの早期発見に有用であると知る人はまだ多くないだろう。今回は大腸内視鏡検査と、医療業界で昨今注目されている超音波内視鏡検査について詳しい院長に聞いた。

(取材日2023年11月30日)

クリニックの導入が希少な超音波内視鏡で「からだに優しい検査」をめざす。大腸がん、膵臓がんの早期発見へ

Q大腸内視鏡検査を受けないとどのようなリスクがありますか?
A
いわや内科・内視鏡クリニック 内視鏡検査の重要性を語る岩屋院長

▲内視鏡検査の重要性を語る岩屋院長

日本人のがんにおける死亡率上位である「大腸がん」の発見に至らないことが最大のリスクだと言えるでしょう。大腸内視鏡検査は大腸がんの早期発見に非常に有用です。大腸を直接的に見ることができる唯一の方法であり、大腸がんに進展する前のポリープの切除や組織採取などもでき、予防につながります。大腸がんは早期であれば決して怖がるがんではないのですが、進行して腸閉塞や出血などの症状が現れたときには手遅れの可能性も。そうならないためにもポリープの段階で発見することが望ましいのです。がんに気づかず放置したままだと、肝臓、肺、骨、脳などに転移し、命に関わるリスクが高まってしまいます。

Q検査が怖いという人もいますが、受診すべき年齢はありますか?
A
いわや内科・内視鏡クリニック 看護師を含め丁寧な説明を行い不安を和らげていく

▲看護師を含め丁寧な説明を行い不安を和らげていく

まず年齢を重ねれば誰でもポリープができやすくなるため、がんの火種をなくすことが重要だということをお伝えしたいです。その上で、内視鏡検査を受けていただく目安は40歳頃を推奨しています。一方で、怖さや恥ずかしさを抱かれることも理解しております。特に初めての方や、過去、検査機器自体がまだ今ほどの性能ではなかった頃につらい思いをされた方もおられるのでは。今では機器の性能が高まり、当院も先進のものを採用しています。また、当院のスタッフは患者さんへの説明も簡単に終わらせるのではなく、不安や心配を受け止めて寄り添ってくれています。個室や無線LANなど環境にも配慮して「からだに優しい検査」に努めています。

Q膵臓がんの発見に有用な超音波内視鏡検査も受けられるのですね。
A
いわや内科・内視鏡クリニック 患者の身体的負担の軽減につなげるため、鎮静剤や鎮痛剤を使用

▲患者の身体的負担の軽減につなげるため、鎮静剤や鎮痛剤を使用

もともと膵臓は沈黙の臓器と言われるほど、かなり進行した状態でないと症状が出ないのです。さらに見つけづらい場所にあるというのも発見が遅れる要因です。しかし、近年では「超音波内視鏡」の登場で、これまでCTやMRI検査では発見しづらかった膵臓がんを早期に見つけられると期待されています。まだクリニック規模で導入しているところは少ないのですが、当院では開院当初より積極的に実施しております。最近では膵臓がんになりやすい人の特徴がわかってきており、糖尿病や肥満、喫煙、慢性膵炎、近親者に膵臓がん患者がいる方は要注意です。膵臓がんを発症するリスクが高いため、積極的に検査を受けられることをお勧めします。

Q超音波内視鏡検査は胃カメラとの同時検査も可能とのことですね。
A
いわや内科・内視鏡クリニック 院長は内視鏡の検査経験が豊富で物腰やわらかなドクター

▲院長は内視鏡の検査経験が豊富で物腰やわらかなドクター

そうです。当院の超音波内視鏡は、胃も診ることができるカメラを搭載しているため、一度カメラを胃の中に挿入するだけで、胃カメラと超音波内視鏡検査を同時に受けることが可能です。通常の胃カメラの検査に5分プラスする程度で超音波内視鏡検査も終えられますので、膵臓がんなどのリスクがある方には特にお勧めです。体への負担が少ないので患者さんにも喜んでいただけるのではないでしょうか。膵臓は診断が難しい病気であり、CTやMRIで見つけづらい小さながんもあるので、超音波内視鏡は有用。主に膵臓がん、早期慢性膵炎、胆のうポリープなどの発見に生かされ、また膵臓がんのリスクと言われる慢性膵炎や膵のう胞の発見にも有用です。

Q定期的に内視鏡検査を受けることが重要ですね。
A
いわや内科・内視鏡クリニック 早期にがんを見つけるために、検査が不安な患者にも寄り添う

▲早期にがんを見つけるために、検査が不安な患者にも寄り添う

元気だと思っていても定期的に検査や全身のメンテナンスを行い、ご自身の体の状態を確認するのが大事です。今後起こり得る病気や生活習慣の改善など、アドバイスを受けることで予防できる病気もたくさんあります。何かしら症状がある、お悩みがある場合は、次回の検診時に聞こうと引き延ばさずに、早めの受診を心がけてください。まだ超音波内視鏡検査に対応しているクリニック自体が少なく、大きな病院に集約され、一般化されていないのが現状でもあるため、気になる方はご相談いただきたいですね。今後より多くの方の早期発見につなげるためにも、当院で蓄積したデータを診断に役立てていくことが大切だと考えています。

ドクターからのメッセージ

岩屋 博道院長

当院は患者さんの「からだに優しい検査」をめざしており、私自身、病院で勤務していた約20年間での数万件にのぼる検査実績や技術の提供はもちろん、技術面以外でも患者さんの繊細な変化に配慮できるよう心がけています。初めての方や過去の検査でトラウマを持った方が「楽だった」と言ってくださったら、とてもうれしく、やりがいを感じますね。日本人の死因に多いがんは、長生きの時代には罹患の可能性も高まります。だからこそ少しでも早く、助かる可能性が高いがんを見つけることを大切にしています。大腸がんは罹患しても完治がめざせる可能性がありますので、気になっている方、検査でつらい思いをした方にはご相談いただきたいです。

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