副鼻腔CT検査と
アレルギー検査について
桜が岡耳鼻咽喉科
(藤沢市/藤沢駅)
最終更新日:2024/02/07


- 保険診療
鼻水や咳といった症状が長引いた場合、その原因が気になる人も多いだろう。鼻水や咳はさまざまな病気により現れる身近な症状なだけに、誤った対応により長引いてしまうケースもあるという。「ずっと喘息として治療してきたにもかかわらず治りが悪く、調べてみたら副鼻腔炎やアレルギーによる咳だったというケースはよくあります」と話すのは、藤沢市鵠沼桜が岡の「桜が岡耳鼻咽喉科」でさまざまな症状の診療にあたる吉川沙耶花院長。副鼻腔CT検査や院内アレルギー検査の体制を整え、原因に迫ることで治療を最適化することに注力している吉川院長に、それぞれの検査の流れやメリットなどを詳しく解説してもらった。
(取材日2023年6月1日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q副鼻腔CTをどのように活用していますか?
-
A
鼻腔の奥にある副鼻腔に膿がたまる副鼻腔炎は、よく知られている病気であり、「私は副鼻腔炎です」とご自身でおっしゃる方も多くいます。しかし、かなりの重度にならない限り鼻から見て判断できるものではなく、疑いの段階であるにもかかわらず抗生物質を数ヵ月単位で処方されてしまうようなケースも少なくありません。長引く鼻の症状が実は副鼻腔炎ではなくアレルギーによるものだったというようなこともあり、そうした場合、抗生物質は身体的にも経済的にも負担となってしまいます。CTを使うと目視や単純レントゲン写真ではわからない副鼻腔の状態がわかり、適切な診断・治療に効率良くつなげることができるのです。
- Qアレルギー検査の適応を教えてください。
-
A
指先から採取した1滴の血液で41項目のアレルゲンへの反応を調べることができるアレルギー検査は、2歳以上で症状がある人であれば保険適用で受けられます。痛みが皆無というわけではありませんが、採血による検査と比べると負担を抑えて検査を受けることができるのが特徴です。アレルギー検査には抗体の有無を調べるタイプと抗体の量を調べるタイプのものがあるのですが、当院で採用しているアレルギー検査は、採血による検査同様に抗体の量までしっかりと調べることができるものです。現状では受けられる機関が限られていることもあり、わざわざ調べてこの検査を目的に来院される方も少なくありません。
- Q副鼻腔CTやアレルギー検査を受けるメリットとは?
-
A
いずれも、症状の根源にある病態を適切に把握できる検査であり、適切な治療へとつなげることができるのがメリットでしょう。薬の要不要を判断できたり、必要な場合には最適化した薬を処方することが可能になります。また、アレルギーの実態を掴むことで、生活上の注意点や、シーズンごとの受診タイミングをアドバイスすることもできます。治療期間についてもある程度予測がつくようになり、無駄な治療を省きながら良い状態を保つための適切な治療を受けられるようになるため、患者さんにとっては大きなメリットとなるでしょう。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1診察
-
検査を希望する際は、まず診察を受けることとなる。診察では、鼻水や咳といった症状がいつからどのように現れているのかなどをヒアリングし、患部の現状を確認する。診察により副鼻腔CT検査やアレルギー検査が必要と判断されれば、改めて検査を受けることとなる。検査を受けることとなれば、医師から患者本人や保護者へ検査の具体的な流れと内容、検査によりわかることなどの説明が行われる。
- 2副鼻腔CT検査
-
副鼻腔CT検査については、必要に応じて即日受けることができる。着衣のまま座位で受けられる検査であり、検査にかかる時間も撮影時間は30秒程度、画像処理時間を合わせても数分程度と短時間となっている。被ばく線量も低く抑えられており、安心して受けることができるのも特徴だ。
- 3アレルギー検査
-
アレルギー検査では、指先に針を刺して血液を数滴採取し、解析器にかける。1度の解析に30分程度かかるため、即日結果を知りたい場合は前日までに電話予約により検査枠を確保しておくことが勧められる。また、きょうだいで同時に検査を受けたい場合にも、1人につき30分の解析時間が必要となる。詳細に関してはホームページの院長コラムに記載している。
- 4結果の共有
-
副鼻腔CT検査、アレルギー検査、ともに即日結果を知ることができる。ただし、アレルギー検査は解析時間の待機が必要。医師から検査結果の説明を受け、その後の治療計画を相談しながら決定していく。投薬による治療と並行して、特定の食物や素材との接触を避けるなど、生活上注意した対応が求められることもあるため、不明点や質問などがあればこの機に相談しておくことが勧められる。