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小溝 崇史 院長の独自取材記事

都城こみぞ眼科

(北諸県郡三股町/餅原駅)

最終更新日:2023/06/15

小溝崇史院長 都城こみぞ眼科 main

国道269号線沿い、三股町と都城市の境に位置する「都城こみぞ眼科」。杉をふんだんに使用した建物が特徴的で、国道からもひときわ目立つクリニックだ。院長の小溝崇史先生は、医学部へ入学する前に、一度建築を学んだ経験を持つ。同院は、その時の同級生の建築家が設計したもの。コンセプトはリラックスできる空間となっている。一般的な眼科疾患のほか、コンタクトレンズや眼鏡の処方はもちろん、小溝先生の専門の緑内障の手術や、白内障と硝子体の手術も可能。さらに、有水晶体眼内レンズ挿入術やオルソケラトロジーといった先進の医療も取り入れている。「縁があってこの場所で開業ができたので、地域に根差した医院にしていきたい」と語る小溝先生に、医学の道を志したきっかけや眼科医としての思いなどを聞いた。

(取材日2023年4月13日)

地域に貢献するため眼科医になることを決意

医院とは思えないようなすてきな内装ですね。

小溝崇史院長 都城こみぞ眼科1

私は医学部へ入学する前に、建築の勉強をしていたことがあるんです。当院は、その時の同級生に設計をしてもらいました。「リラックスできる空間」というのがコンセプトになっています。特徴的なのが中庭があることです。この位置には事務スペースを置いている医院もあるのですが、そうするとそこにいるスタッフが休憩などで外す場合、患者さんの前を通ることになってしまいます。だから事務スペースは別の位置にして、代わりに中庭をつくりました。設計の際、中庭よりも待合室を広くしたほうがいいのではないかという意見もあったのですが、緑があった方が患者さんにとってもいいかなと思い、そのまま進めました。また窓も大きく取っているため、明るくて気持ちのいい雰囲気になっていると思います。

とてもこだわりのある空間なのですね。

そうですね。使い勝手などを考えると、もっとシンプルなほうがいいのかもしれません。でも患者さんの立場になって考えれば、やっぱり居心地の良い医院のほうがうれしいですよね。特にお年寄りの方だと、3ヵ月に1回くらいの頻度で来院される方もいらっしゃいます。そうすると、無機質な空間よりも緑があったほうが心地良く過ごせると思いますし、中庭の植物を何となく見ているだけでもリラックスした時間が過ごせると考えました。

建築を学ばれた後、医学の道へ進もうと思われた理由は何ですか。

小溝崇史院長 都城こみぞ眼科2

妻の親戚に医療関係者がいて、医学が身近にあったのがきっかけです。結婚後に妻の実家がある都城市に移住を決めたのですが、その時に自分がこの地域で何ができるだろうと考えたんですね。それで、医師になる決意をしました。宮崎大学を卒業後は、宮崎大学の眼科と宮田眼科で勤務をしました。独立を考え始めたのは、宮田眼科で4年ほど勤務をした頃です。ちょうどその時に、日南市の眼科の先生が引退されるということで、まずは日南市で開業することになりました。でも、やはり家族で暮らしている都城市や三股町の地域でも拠点を構えたいという思いが強く、ご縁があって2022年に当院を開業することができました。

都城市に移住されてどれくらいがたちますか。

22年くらいです。子どもたちはここで育ちましたし、知り合いもたくさんできました。私は趣味でゴルフとテニスをするのですが、地域の子どもたちにもスポーツに親しんでもらいたいと思い、スポーツクラブのNPOを立ち上げました。1種類だけのスポーツに取り組むのではなく、日替わりでいろんなスポーツが経験できるようになっています。

住む場所で医療に違いが出ないよう、先進の治療を導入

どのような患者さんが多いですか。

小溝崇史院長 都城こみぞ眼科3

白内障の患者さんが圧倒的に多く、だいたい6割くらいになります。そのため、年齢層は60代から80代の方が多いですね。その他は、コンタクトレンズの処方を希望される患者さんやお子さんもいらっしゃいますよ。

白内障はどのような治療をするのでしょうか。

白内障は放っておくと失明につながるので、症状が進行した方には手術を行います。水晶体というレンズの役割をしている器官を取り出し、新しいレンズを入れる手術です。白内障の初期症状は、目がかすんだり物が二重に見えたりといったものなので、50歳くらいから症状を感じる方もいらっしゃると思います。その段階ではまだ手術は必要ないのですが、それが徐々に進行し、だいたい70歳から80歳くらいで手術を行うことになります。ただ手術自体は日帰りでできるもので、時間もおよそ10分ほどで終わります。

お子さんの診療について教えてください。

小溝崇史院長 都城こみぞ眼科4

近視や斜視、遠視の診察で来院されます。近視は遺伝の影響が大きいとされていますが、昔より多くなっていると感じています。おそらくスマートフォンやタブレットなどを頻繁に使用するようになったことが影響していると思いますね。今はお子さんの約7割が近視といわれています。お子さんの目は大人と違い特殊なので、検査には注意が必要です。当院では、10歳以下のお子さんが眼鏡を作るときの処方には特にきちんとした検査をして、その子に合った眼鏡が作れるようにしています。

他に、有水晶体眼内レンズ挿入術やオルソケラトロジーといった手術もされていますよね。

有水晶体眼内レンズ挿入術は目の中にレンズを入れて視力を矯正するための手術で、オルソケラトロジーは就寝時に特殊なコンタクトレンズをつけて、昼間を裸眼で過ごせるようにするものです。有水晶体眼内レンズ挿入術の導入を決めた時には、この辺りで受ける人なんていないよと言われたりもしました。でも私は、東京だから良い治療が受けられて、この辺りのような地域では受けられないというのは違うと思っていて。田舎だから新しいものを導入しなくてもいいというわけではないんですよね。どこに住んでいても、同じ治療が受けられるようにしていく必要があるということです。当院では、他にも笑気麻酔の導入もしています。麻酔注射を行う際に役立ちますよ。

気軽に来院できる、地域に根差した医院をめざして

診察の際に大切にされていることを教えてください。

小溝崇史院長 都城こみぞ眼科5

言葉にすると簡単になるのですが、患者さんに丁寧に接することです。当院では、お年寄りもお子さんも、同じ一人の人間として接しています。だから、お子さんにも敬語で話をします。あとは、よくしゃべること、会話をすることです。医療の半分はコミュニケーションだと思っていますので、症状についての説明はもちろんですが、日常会話もよくします。医療現場もさらにAI化が進んでいくと思います。若い方にとっては、時間が短縮できるなど良いことが多くなるかもしれません。でも、対話を求められている方もいらっしゃるので、これからもコミュニケーションは必要とされると思っています。

患者さんと会話を重ね、寄り添うことを大事にされているのですね。

そうですね。ただ、寄り添うだけでは駄目だと思っています。医師として、正しいことを伝えないといけません。患者さんによっては、つらい症状に寄り添って理解してもらいたいという思いが強い方もいらっしゃいます。「そうだね、大変だね」と言えば優しいと感じてもらえるかもしれないけれど、それだけでは誠意が十分とは言えません。例えば、ご本人が手術を希望されていなくても、「でも、あなたの症状はこうで、こんな治療方法がある。だから手術をしましょう」などと伝えないといけません。精神的なケアはもちろん行いますが、寄り添うことだけが治療ではありませんからね。

最後に今後の展望を教えてください。

小溝崇史院長 都城こみぞ眼科6

患者さんに、「行くのが嫌だな、面倒だな」と思われないような医院にしたいと思っています。例えば、美容院に行くことが面倒だと感じる方は少ないですよね。それと同じくらいの感覚で、来院してもらえるようにしたいです。そのために、待ち時間をなるべく短くするとか、改善できるところは変えていきたいと思っています。あとは、当院の理念でもある地域に根差した医院をめざして、もっと多くの地域の方々に受け入れてもらえるようにしていきたいですね。眼科の治療は長期間を必要とする場合も多く、特に私の専門の緑内障は一生を通じて患者さんと付き合うことになります。だから、近隣住民の方がいつでも気軽に来れるような医院でありたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

有水晶体眼内レンズ60~69万円、オルソケラトロジー15万円

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