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高岡 千容 院長の独自取材記事

ちぐさクリニック

(市原市/姉ケ崎駅)

最終更新日:2022/09/05

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姉ヶ崎駅から車で8分の場所にある「ちぐさクリニック」。1999年の開業以来、母娘2代にわたり地域医療に貢献し続けている。2017年より院長を務めているのは高岡千容(たかおか・ちひろ)先生だ。患者との対話を大切にし、内科はもちろん、急なケガや心の不調にも向き合っている。漢方薬の処方も得意とする高岡院長。大学時代にはアジアへの医療支援活動にも参加し、世界の現状を目の当たりにしてきた。国際貢献から地域医療へと活躍の場が移った今、変化する国内情勢とそれがもたらす影響をシビアに見つめている。「クリニックの内外で地域医療に貢献していきたい」と語る高岡院長に、診療時の心がけについて、また漢方薬の特徴についても話を聞いた。

(取材日2022年8月8日)

夢は国際貢献から地域医療へ。地域のために力を尽くす

こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか?

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当院は私の母が1999年に開業した地域密着型のクリニックです。母と私の専門である内科を中心に、急なケガや健康に関するご相談など、あらゆるお悩みに向き合ってきました。地域の皆さんが困った時に相談できる「ホームドクター」といったところでしょうか。市原市の南部には診療所が少なく、また土日に診療をしていることもあってか、車で30分かけて来てくださる患者さんもいらっしゃるんですよ。症状によっては漢方薬を取り入れ、訪問診療にも対応しています。また通院が難しい方には当院への送迎を行い、急な症状には24時間対応できる体制を整えています。心身の不調を感じたら、最初に頼ってもらえるクリニックでありたいですね。他院・他科とのネットワークにより、専門的な治療が必要なケースは速やかに専門の医療機関をご紹介しています。

先生が医師をめざした理由をお聞かせください。

母が医師だったこと、そして中東への医療支援活動を知ったことが、私を医師の道へと導きました。自分の持てる力で世の中に貢献したいと思ったのです。大学生の時には活動に参加して実際にはアジアに赴いたのですが、そこで感じたのは「日本は恵まれている」ということ。日本では衣食住が満ち足り、当たり前のように医療が受けられますが、実はそれは幸せなことなんですよ。まず生活の基盤があり、健康はその上に成り立ちます。それをサポートするのが医療です。その後医師となり、夢は国際貢献から地域医療へと移り変わりました。今は地域の皆さんが健康で過ごせるよう、力を尽くす日々です。でもいずれまた医師として世界に貢献できるといいですね。その日のために英語力も磨き続けています。

海外の過酷な環境を見てこられたのですね。

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必ずしもマニュアルどおりの診療が良いとは限らず、患者さんの背景も考えながら一人ひとりに向き合うことの大切さ、それはアジアの皆さんの暮らしにふれる中で知ることができたのかもしれません。先ほど「日本は恵まれている」と言いましたが、今はそのバランスが少し崩れてきている気がします。世の中の情勢も変わり、近年は新型コロナウイルスの影響もあって、金銭的につらい思いをしている方も多いのではないでしょうか。そんな中で、例えば高血圧症や糖尿病の患者さんに「野菜を食べてください」と言っても「お金がない」と答える方もいらっしゃるのが現状です。「運動してください」と言っても、職業によってはそんな時間が取れないこともあるでしょう。高血圧症や糖尿病などの生活習慣病は、時間をかけてわざわざ通院しなくても済むように、きちんと現実を見つめながら、その中でできることを患者さんと一緒に探しながら治療を進めています。

何百種類もの漢方薬の中からオーダーメイドで処方

最近増えている症状があれば教えてください。

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心のお悩みが増えていると感じます。やはり新型コロナウイルスの影響でしょうか、お子さんの不登校も目立ちます。気分の落ち込みを訴える大人の方も多いですね。自粛生活で思うように気晴らしもできず、人との会話も少なくなっています。職を失ったりして金銭的な悩みを抱える方もとても多いです。必要と判断したら専門の医療機関を紹介していますが、漢方薬を処方して状況の改善を試みることもあります。

女性の悩みにも漢方薬を使うことがあると伺いました。

女性の健康はホルモンバランスによっても左右されます。月経前の不調や不眠、ホットフラッシュなど更年期の症状で悩む方もいらっしゃいます。介護疲れで気持ちが不安定になってしまう方も少なくありません。特定の症状にピンポイントに作用する西洋薬に対し、漢方薬は体質全体を整えていくイメージです。正しく使えばどちらも症状の改善が期待できますし、また西洋薬・漢方薬のどちらにも副作用はあります。今は薬局で手軽に漢方薬が買える時代ですが、漢方薬には何百という種類があるんです。薬局で買えるのはそのほんの一部。当院では数多くの漢方薬の中から、患者さんの症状に合わせてオーダーメイドで処方を行います。常用薬がある場合、飲み合わせも考えて処方しますのでご安心ください。

働き世代が注意すべき症状を教えてください。

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やはり高血圧症や糖尿病といった生活習慣病ですね。若いうちの暴飲暴食はいずれ体に影響を及ぼしますし、早ければ40代を迎えたあたりから血圧が高くなってきます。もう一つ、忘れてはならないのがご家族への影響です。30~40代は子育て世代にもあたりますが、家族で食卓を囲む際、親御さんもお子さんも同じメニューですよね。またお子さんの日頃の運動量は、親御さんからの影響を受ける部分も大きいのではないでしょうか。生活習慣病という名のとおり、日々の悪習慣はやがて高血圧や糖尿病につながります。つまりご家族の食生活や行動がお子さんの健康を左右するのです。昨今では子どもの「食育」が注目され、多くの小学校で子どもの栄養管理に取り組んでいます。働き世代の皆さんには、ご自身だけでなくご家族の健康にも目を向けてほしいと思います。

患者との対話を大切にする診療スタイル

診療の際に心がけていることはありますか?

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患者さんとの会話を大切にし、しっかりと話を聞くようにしています。患者さんが「話したいことを話せなかった」と思ったまま帰るようなことはさせません。診療前は問診室で看護師が対応しています。悩みをすべて話して、それだけで気持ちが軽くなる患者さんもおられるでしょう。医師や看護師と向き合って診療を受けたい方には、当院のスタイルが合っているのではないでしょうか。逆に「薬だけがすぐに欲しい」という方のご要望には合わないかもしれませんね。

こちらで働くスタッフについてご紹介ください。

私のほか、看護師・薬剤師・受付事務・リハビリ補助スタッフが勤務しています。薬剤師を除くと、私を含め皆女性です。平均年齢50歳前後のベテランぞろいで気配りにも長けています。皆で心がけているのは、患者さんの院内滞在時間を減らすこと。私が対話を大切にしているので、診療には時間がかかってしまいがちです。その分、待合室で長くお待たせすることのないよう、各ポジションが連携して努めています。会計時に手間取らないよう自動精算機も導入しました。

最後に今後の展望についてお聞かせください。

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訪問診療にさらに力を入れていきたいですね。当院は通院が難しい患者さんに向けて送迎を行っていますが、それでも通院が困難な方が増えています。日本全体が超高齢社会に突入していますが、この市原市も例外ではありません。終末期の療養生活を自宅で過ごしたい方もいらっしゃるでしょう。訪問診療には診察や治療だけでなく、予防接種や薬の処方、栄養状態の管理なども含まれます。通院介助を行っていたご家族や介護者の負担軽減にもなるのです。ゆくゆくはこの地域にオンライン診療も根づかせたいですね。そのために協力体制を強化し、クリニックの内外で地域医療に貢献していきたいと考えています。

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