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高岡 千容 院長の独自取材記事

ちぐさクリニック

(市原市/姉ケ崎駅)

最終更新日:2023/05/02

高岡千容院長 ちぐさクリニック main

「ちぐさクリニック」は母娘2代にわたり地域医療に貢献し続けているクリニック。姉ケ崎駅から車で8分の住宅街にあり、待合室には畳のスペースがあるなど、なんとなく懐かしく温かな雰囲気のするクリニックだ。2017年より院長を務めている高岡千容(たかおか・ちひろ)先生は患者との対話を大切にし、一般的な内科疾患はもちろん、急なケガや心の不調にも向き合ってくれる医師。落ち着いた語り口と、穏やかな人柄で老若男女多くの患者から慕われている。日々の診察のことや今後の展望などさまざまな話を聞いた。

(取材日2022年8月8日/再取材日2023年4月10日)

地域のために尽くし、訪問医療にも注力

ご開業から20年以上。かかりつけとして頼られていますね。

高岡千容院長 ちぐさクリニック1

当院は私の母が1999年に開業した地域密着型のクリニックです。内科を中心に急なケガや健康に関するご相談など、あらゆるお悩みに向き合い、地域の皆さんが困った時に相談できる「ホームドクター」として機能してきました。市原市の南部にはクリニックが少なく、また土日に診療をしていることもあり、車で30分かけて来てくださる患者さんもいらっしゃいます。さらに小児科不足も相まって最近は小児の患者さんが増え、院内がにぎやかなこともしばしば。お子さんにはホームケアも大切ですから、来院でご無理をなさらないようお願いしたいですね。通院が難しい方には当院への送迎を行い、急な症状には24時間対応できるように体制を整えています。訪問診療も行っています。また他院とのネットワークにより、専門的な治療が必要な場合は速やかに専門の医療機関をご紹介できます。心身の不調を感じたら、最初に頼ってもらえるクリニックでありたいですね。

先生が医師をめざした理由をお聞かせください。

母が医師だったこと、そして中東への医療支援活動を知ったことが私を医師の道へと導きました。自分の持てる力で世の中に貢献したいと思ったのです。大学生の時には活動に参加してアジアへ赴いたのですが、そこで感じたのは「日本は恵まれている」ということ。日本では衣食住が満ち足りていて、当たり前のように医療が受けられますが、実はそれはとても幸せなこと。まず生活の基盤があり、健康はその上に成り立ちます。それをサポートするのが医療です。その後医師となり、夢は国際貢献から地域医療へと移り変わりました。今は地域の皆さんが健康で過ごせるよう、力を尽くす日々です。でもいずれまた医師として世界に貢献できるといいと思い、その日のために英語力も磨き続けています。

高齢者医療、訪問診療、終末期医療などにも注力されていると伺いました。

高岡千容院長 ちぐさクリニック2

私の母が開業する時に力を入れていたのが高齢者医療。当時は介護保険制度などもない中で、ご自宅で最期までお過ごしいただくために尽力していたのですが、その姿にとても感銘を受けました。当院は通院が難しい患者さんに向けて送迎を行っていますが、それでも通院が困難な方が増えています。日本全体が超高齢社会に突入していますが、この市原市も例外ではありません。終末期の療養生活を自宅で過ごしたい方もいらっしゃるでしょう。訪問診療には診察や治療だけでなく、予防接種や薬の処方、栄養状態の管理なども含まれます。通院介助を行っていたご家族や介護者の負担軽減にもなるのです。ゆくゆくはこの地域にオンライン診療も根づかせたいですね。そのために協力体制を強化し、クリニックの内外で地域医療に貢献していきたいと考えています。

介護されるご家族への配慮もされていますね。

育児は子どもの成長という将来の見通しがありますが、介護は果てのないつらい世界でもあります。ご家族の暮らしが立ち行かなければ、すべてがうまくいきませんから、お疲れはないか、過度にストレスをためていないか、目配りをしています。ご家族の体調不良の陰に介護の問題があることも多いので、時には漢方を処方したりしながら、高齢の患者さんご自身とご家族のすべてを見守っています。

何百種類もの漢方薬の中から症状に応じて処方

漢方薬の処方にも造詣が深いそうですね。

高岡千容院長 ちぐさクリニック3

女性の健康はホルモンバランスによっても左右されます。更年期障害や月経前症候群でさまざまな症状や不調があちこちに現れたり、介護疲れで気持ちが不安定になってしまう方も少なくありません。それぞれの症状に対応する西洋薬を出していると薬の数が多くなりすぎてしまうことも考えられますが、漢方という伝統的な医療で体質改善をめざすのはとても良い方法だと思います。また親御さんがお子さんへの漢方処方をご希望されることもあります。比較的飲みやすいものを処方することで、小さい頃は親御さんの頑張りで飲めても、小学校高学年くらいになると断固拒否するお子さんもいるでしょう。そういった場合は西洋薬をお出しすることになります。最近は新型コロナウイルス感染症の流行による影響からか、心のお悩みも増加しています。必要と判断したら専門の医療機関を紹介しますが、場合によっては漢方薬を処方し状況の改善を試みることも可能です。

膨大な種類の漢方薬の中から適切なものを処方されるのですよね。

正しく使えば西洋薬・漢方薬のどちらも症状の改善が期待できますし、またどちらにも副作用はあります。今は薬局で手軽に漢方薬が買える時代ですが、確かに漢方薬には何百という種類があり、薬局で買えるのはそのほんの一部です。当院では数多くの漢方薬の中から、患者さんの症状に合わせて適切な処方を行います。常用薬がある場合、飲み合わせも考えて処方しますのでご安心ください。

働き世代が注意すべき症状を教えてください。

高岡千容院長 ちぐさクリニック4

やはり高血圧症や糖尿病といった生活習慣病ですね。若いうちの暴飲暴食はいずれ体に影響を及ぼしますし、早ければ40代を迎えた辺りから血圧が高くなってきます。もう一つ、忘れてはならないのがご家族への影響です。30~40代は子育て世代にもあたりますが、家族で食卓を囲む際、親御さんもお子さんも基本的に同じメニューですよね。またお子さんの日頃の運動量は、親御さんからの影響を受ける部分も大きいのではないでしょうか。生活習慣病という名のとおり、日々の悪習慣はやがて高血圧や糖尿病につながります。つまりご家族の食生活や行動がお子さんの健康を左右するのです。昨今では子どもの「食育」が注目され、多くの小学校で子どもの栄養管理に取り組んでいます。働き世代の皆さんには、ご自身だけでなくご家族の健康にも目を向けてほしいと思います。

患者との対話を大切にする診療スタイル

診療の際に心がけていることはありますか?

高岡千容院長 ちぐさクリニック5

患者さんとの会話を大切にし、しっかりと話を聞くようにしています。患者さんが「話したいことを話せなかった」と思ったまま帰るようなことはさせないよう気をつけています。診療前は問診室で看護師が対応しています。悩みをすべて話して、それだけで気持ちが軽くなる患者さんもいらっしゃるでしょう。医師や看護師と向き合って診療を受けたい方には、当院のスタイルが合っているのではないでしょうか。逆に「薬だけすぐに欲しい」という方のご要望には合わないかもしれませんね。

経験豊富なスタッフが集まっているとか。

私のほか、看護師・薬剤師・受付事務・リハビリテーションの補助スタッフが勤務しています。薬剤師を除くと、全員が女性。平均年齢50歳前後の経験豊富なスタッフたちで、気配りにも長けています。みんなで心がけているのは、患者さんの院内滞在時間を減らすこと。私が対話を大切にしているので、診療には時間がかかってしまいがちです。その分、待合室で長くお待たせすることのないよう、各ポジションが連携して努めています。会計時に手間取らないよう自動精算機も導入しました。

読者へのメッセージをお願いします。

高岡千容院長 ちぐさクリニック6

ありがたいことに時間をかけて来院される方や、クチコミなどで患者さんの輪が広がり多くの方がご来院くださっています。お役に立ててうれしい反面、お一人にかけられる診察時間に限りがあり申し訳なく思っています。これからも当院は地域のかかりつけ医として、皆さまに信頼されるような診療を続けていきたいと思っています。何かお困りのことやご不安なことがありましたら、いつでもご相談くださいね。

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