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山下 隆之 院長の独自取材記事

志匠会東高円寺クリニック

(杉並区/東高円寺駅)

最終更新日:2022/09/15

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東京メトロ丸ノ内線・東高円寺駅から徒歩1分。「志匠会東高円寺クリニック」は医療ビルの3階にある整形外科のクリニックだ。志匠会グループの一院で、脊椎の診療には特に力を入れているが、膝痛や捻挫など一般的な外傷にも対応している。院長の山下隆之先生は東高円寺の出身。幼なじみが来院することも多いそうで、地域に溶け込み、患者に寄り添った治療を提供している。院内には新しい機器を導入して精密な検査を行い、正確な診断に努めている。これまで治療を受けてもあまり効果の出ていなかった患者の受診も積極的に受け入れている。明るく清潔な院内で、クリニックの診療の特徴や力を入れている治療について山下院長に話を聞いた。

(取材日2022年8月5日)

脊椎手術専門病院の系列ならではの専門的な治療

こちらは脊椎手術を専門に行う品川志匠会病院が中心の志匠会グループが運営するクリニックだそうですね。

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脊椎以外の一般的な膝の痛みや捻挫など軽い外傷にも、ほかの整形外科に負けないぐらい真剣に取り組んでいますが、やはり脊椎の疾患に悩んでいる患者さんを診察し、手術をするかしないかの診断をしっかりつけることに力を入れています。注射やリハビリテーションなど保存療法としてやれることはすべてやった上で、それでも手術が必要ということであれば、品川志匠会病院に患者さんをお送りしています。今通ってくださっている半数ほどは脊椎の患者さんで、ホームページなどを見てクリニックレベル以上の治療に期待してくださっているのを感じます。

脊椎疾患の治療はどのような流れになるのでしょうか。

最初の診察でまず、脊椎の関節やそこから出ている神経の何番目が傷んでいるのか、痛みの発生源を突き止め、どれぐらい筋の使い方が悪くなっているのかをしっかり見極めます。その後痛みのひどい方には、その痛みのもとである特定の神経に神経ブロック注射を打ちます。その後リハビリテーションを行って、筋肉の張りなどが緩和に向かえば、手術を行う必要はありません。逆にリハビリや神経ブロック注射で様子を見ても症状の改善が見られなければ、あまり時間を置くと手術の結果にも影響するので、品川の病院にご紹介しています。こちらとデータも共有できますので、同じ検査を再度行うようなご負担もなく、スムーズに連携できるのは大きなメリットですね。

手術をしない場合、注射のほかに治療法はありますか?

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手術をしない場合のほうが、何をしなければならないか、その後の選択肢が広くなるんですよ。注射療法もその一つですし、あとはリハビリテーションですね。リハビリは、どういう医師や理学療法士をはじめとするスタッフと出会うかで、景色ががらっと変わると思います。当院は脊椎専門の病院を母体に持ち、経験豊富なスタッフがそろっている点が強み。神経ブロック注射も高い技術を必要とする治療で、適切な箇所に打つことが非常に重要です。僕のこだわりは、注射の後その場でもう一度診察をすること。首の可動域はどうか、動かしたとき筋肉がスムーズに使えているか、注射後の変化を入念に確認しています。施術前後の変化で、痛みの原因部位や行った治療が適切かどうかを評価できますし、効果を患者さんとその場で確認することは、信頼関係を築く上でもとても重要だと考えています。

個々の状態に合わせたリハビリテーションを提供

広くて明るいリハビリテーションルームですね。

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脊椎のリハビリについてはかなり精通しています。現在は常勤で理学療法士が3人、柔道整復師が3人在籍しています。関節の動きや姿勢、歩き方など日常生活動作に対しても、指導をしたり、捻挫の後のちょっとしたヒビ、靱帯の断裂などに対して電気や超音波をあてたり、凝り固まった箇所のマッサージをしたり、患者さんのニーズや回復の段階に応じて、リハビリの方法を変えています。理学療法のリハビリは20分、あるいは40分ずつの予約制で、マンツーマンでしっかりやるシステムになっています。

骨粗しょう症の診療にも力を入れているそうですね。

骨粗しょう症の治療は将来骨折を起こさないためにも大切です。精度の高い新しい機器を積極的に取り入れながら、まず骨密度検査と採血を行います。骨粗しょう症治療も内服から注射製剤までさまざまな薬が出てきているので、検査結果と既往症も考慮に入れ、その患者さんに一番適した薬を選ぶようにしています。

開業して、診療に変化はありましたか?

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大学病院時代は足の手術が専門で、変形の具合を診て、手術をするかしないかを判断するのが大きな役割でした。でも、クリニックでは変形の程度だけを患者さんに伝えても、手術を希望しない方のほうが圧倒的に多く、治療にはつながりません。変形のあるなしだけの二択ではなく、そこから先の細かい部分までしっかり理解することで、対応できる治療の範囲が広がりましたね。足のことでいうと、変形をこれ以上悪化させないように、残された正常な関節・腱の動きをしっかりと治療で引き出すことで、変形部の炎症や痛みの改善が期待できます。そのためにはどんな注射やリハビリを行えばいいのか、前向きに治療の選択肢を提案するのが、今の僕の仕事です。

診療の際、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?

患者さんへのご説明を丁寧に行うよう、心がけています。タブレットを使って、人体の図やエックス線写真、筋肉の走行などを患者さんにお見せし、視覚的に「ここの筋肉がこれぐらい腫れていますよ」「この部分に問題があって痛みが出ています」とご説明してからリハビリにお送りしています。ですから、その後の治療で「今何をしているのかわからない」と迷うことはないと思います。

スタッフや患者、全員で同じ目標に向かって治療する

リハビリスタッフとの連携も大切ですか?

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はい。整形外科はチーム医療ですから、連携は大事にしています。どういったリハビリをしてほしいのか、初診の時に大まかな方針を伝え、それに対するリハビリスタッフのフィードバックを受けて、それでは次はこうしてみようと考える。僕の見立てと、理学療法士の考えが違うこともあります。そこはしっかりすり合わせをし、患者さんも含め、同じ目標に向かって治療をしていくことが大事です。そのためには、リハビリスタッフにこちらの診察のカルテに目を通してもらい、リハビリはリハビリでこういうところに着目して施術したと記録してもらう。時間のあるときは僕自身もなるべくリハビリを見るようにしていますが、見られないこともありますので、カルテやリハビリの記録で情報をしっかり共有するようにしています。

ところで、先生はなぜ医師を志されたのでしょうか。

父も僕と同じ東京慈恵会医科大学の整形外科出身で、クリニックを開業してからは、小学生の頃よく立ち寄っていました。父の働く姿を近くで見ていて、こんな医師になりたいというのが自然と目標になっていました。大学時代、ほかの科に惹かれなくもなかったのですが、父がOBだったこともあり、整形外科の先生が非常に良くしてくださったのでこの道に進みました(笑)。でも今、整形外科を選んで良かったと思っています。悩みを抱えて訪れる患者さんに対して、どうすればいいのか、対処法は患者さんによって違います。日々勉強ですし、クリニックでできることはたくさんありますから、さらに精進を重ねていきたいですね。ちなみに父は今でも現役で、いろいろ相談に乗ってくれる頼もしい存在です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんごとに姿勢や動きをしっかり分析して、一番適切な方向へ導くことがわれわれの目標です。これからも常に新しい知識を学び、ブラッシュアップしていければと思います。例えば、変形性膝関節症には今までヒアルロン酸の関節内注射が治療の主流だったと思いますが、詳細に診察した結果、膝の内側や後方の末梢神経の痛みが強く、そちらに注射をしたほうが改善が見込めるという方もおられます。われわれの強みは、精密な機器を使った、適切な診断です。詳しい説明がないままリハビリを行っているけれどなかなか効果が上がらないという方、一度足をお運びください。何か打開策が見つかるかもしれません。

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