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川崎 篤史 院長の独自取材記事

横浜みなと外科クリニック

(横浜市中区/日本大通り駅)

最終更新日:2025/06/04

川崎篤史院長 横浜みなと外科クリニック main

日本大通り駅から徒歩3分、アクセス良好な立地にある「横浜みなと外科クリニック」。2022年6月に開業した外科手術を日帰りで提供する専門医療機関だ。院長の川崎篤史先生は、早期から鼠径ヘルニア手術に取り組み、数多くの症例に携わってきた。「これまでに培った経験をもとに、思い入れのある横浜で真心ある日帰り手術と地域医療を提供したい」と力を込める。加えて同院では、臍ヘルニア、陰嚢水腫、痔核、皮下腫瘤の日帰り手術も対応。看護師や診療放射線技師、事務スタッフがチーム一丸となって円滑な日帰り手術をサポートしている。患者の話をしっかり聞いて丁寧な診察を行い、一人ひとりに合った適切な治療を貫く川崎先生。「地域にとってどんなクリニックでありたいか」熱い想いをじっくりと語ってもらった。

(取材日2022年7月14日)

鼠径ヘルニアを中心に外科手術を日帰りで行う専門機関

開院にあたり、どんな想いをお持ちでしたか?

川崎篤史院長 横浜みなと外科クリニック1

大学卒業後は、横浜の基幹病院や千葉のがん専門病院で、消化器を専門に外科医師として15年間研鑽を積んできました。開業に至ったのは、ずっと携わってきた分野である日帰り手術専門のクリニックを、一番長く勤務していた横浜市で行うことで外科医として地域医療に貢献できたらという想いからですね。最初は迷いもありましたが、同業者や出身大学の垣根を越えた仲間、みんなが背中を押してくれたので、やってみようという決意に変わりました。横浜市は土地勘もありますし、患者さんの傾向もわかりますので自分自身も安心感があります。これまでの経験をもとに、良いことは取り入れ、改善する必要があるところは改善し、よりブラッシュアップした診療体制をつくっていきたいと思っています。

外科手術を日帰りで提供する専門医療機関として、最も力を入れている治療は何ですか?

最も注力していきたいのは、鼠径ヘルニアの日帰り手術ですね。鼠径ヘルニアとは、腹壁という筋肉が弱った穴から腸が飛び出る状態、俗にいう脱腸のことです。膨らみや痛み、不快感を伴い、全国で男女合わせて12~13万人の患者がいるといわれています。放っておいて治る病気ではないので、どこかのタイミングで手術が必要になるでしょう。この疾患は子どもの頃に発症の山が一つあって、20歳~50歳ぐらいで下火になり、50代後半になってぐっと増えてきます。また、男性に比較的多い病気です。鼠径ヘルニアの日帰り手術は、まだあまり知られていませんが、患者さんの働き方や老老介護という日本の特殊な社会事情を背景に、今後はニーズが高まっていくと感じています。

鼠径ヘルニアの治療を専門とされた理由は何でしょうか?

川崎篤史院長 横浜みなと外科クリニック2

鼠径ヘルニアの治療を専門としていきなり選択したということではなくて、日帰り手術を手がけたいというのが一番の理由です。日帰り手術の中で、欧米でも一番メインで行われている病気が鼠径ヘルニア。日本でも日帰り手術ができるんだ、ということをもっと広めていきたいと思っています。また、学問的に見ても手術的に見ても鼠径ヘルニアは関わっていくと非常に興味深い疾患なんですね。10人の患者さんがいれば10人とも違う病態なので、それに合わせてどう治療していくのかを考えていく必要があります。良性の病気ですが非常に神経を使う病気ですね。

チームで取り組む医療。病診連携もスムーズ

他にも力を入れている治療は何ですか?

川崎篤史院長 横浜みなと外科クリニック3

臍ヘルニアや陰嚢水腫の日帰り手術です。陰嚢水腫に関しては、鼠径ヘルニアの診療をしていると、同じような場所が腫れて来院される患者さんが少なくありません。前任のクリニックで一時期までは「これは泌尿器科の病気だから、専門の医療機関に行って治療してください」とお伝えしていたのですが、大きな病院で手術となるとどうしても4、5日入院しなくてはいけなくなり、困っている患者さんもいらっしゃって。「じゃあ、われわれで何とかできないか」と、いろんな先生に話を聞いたり、手術の方法を文献で調べたりして、やってみようとスタートを切りました。そうしたら爆発的に患者さんがいらしたのでニーズの高さを感じて。今回開業したクリニックでも、陰嚢水腫の治療に継続して力を入れていこうという想いがあります。

設備に関してどんなこだわりをお持ちですか?

手術器具の滅菌のために有害のガスを使わない、いわゆるプラズマ滅菌器を導入しました。一般的に多いエチレンガスを使う滅菌方法ですと、残存ガスが体の健康に影響を及ぼすことも考えられます。患者さんや働くスタッフの安全や安心を第一に考えて、滅菌設備に関してはかなりこだわりましたね。これは、高温に耐えられない器材も滅菌でき、内腔器材にも優れた滅菌力を発揮します。また、日帰り手術で気をつけるべきことに、合併症を起こさないということが挙げられます。合併症で一番注意が必要なのが感染症です。医療機器をしっかりと洗浄し滅菌することを重視し、感染症を防ぐために私たちができることに最大限に取り組んでいます。

日帰り手術では、チーム医療や病診連携を重要視されていますね。

川崎篤史院長 横浜みなと外科クリニック4

医師の技術はもちろんですが、大切なのは日帰り手術における知識・経験を持った看護師や診療放射線技師、事務スタッフのコミュニケーション能力。患者さんに対して、チーム一丸となって、円滑な日帰り手術をサポートすることが大切です。また、当クリニックは、JCHO横浜中央病院やけいゆう病院と医療連携を行っています。日帰りでは困難な症例や、CTやMRIなどの詳細な検査が必要な場合、緊急性が高く高度な治療が必要な場合などは、速やかに治療ができるように責任を持って紹介させていただきます。

一人ひとりに真心を込めて。安心安全な治療を心がける

スタッフ間で共有されている理念があるそうですね。

川崎篤史院長 横浜みなと外科クリニック5

スタッフの協力がないと日帰り手術はできませんし、共通した想いを持って取り組むことが重要。ですから、私からスタッフに伝えている理念があります。まず1つ目が、真心のある医療。患者さんファーストで「患者さんが自分の大切な人だったらどう思うか」を考えてほしいということですね。2つ目が、患者さんやご家族の負担の少ない、安全で安心できる治療を心がけ、合併症を起こさないようスタッフ一同取り組んでいくこと。3つ目が、不安を残さない丁寧な説明と診療を心がけること。とにかく時間と手間を惜しまずに、患者さんの不安や疑問に対ししっかりと時間をかけてお答えすること。4つ目が、個々の患者さんに適した健康維持への貢献を心がけ、患者さんの病状や体は一人ひとり違うという考え方を持ち続けること。以上を念頭において医療の提供を心がけています。

診療において大切にされていることは何ですか?

先程の理念にも通じますが、患者さんや患者さんのご家族の話をしっかり聞いて、丁寧な診察を行う、そして、一人ひとりの患者さんに合った適切な治療を正確に迅速に行う姿勢です。初診から手術、その後の経過観察や化学療法を経て、最後まで診るのが外科の特徴です。そういう意味では、常日頃から患者さんに接していたいし、知識を積み上げていかなくてはいけないと思います。患者さんが診察室を出る時には、不安や疑問がない状態で帰っていただくというのが最終目標ですね。「ここで手術して良かった」「友人や家族にも勧めよう」と思っていただけるように努力しています。

今後、地域にとってどんなクリニックでありたいですか?

川崎篤史院長 横浜みなと外科クリニック6

「何か困った時に相談できる、ここに行けば何とかなる」と、地域の皆さんに思っていただけるようなクリニックですね。日帰り手術だけでなく、打ち身やけが、急な病気、また風邪などのちょっとした内科的なことにも対応しています。「ここに来て良かった。ありがとう」という患者さんのお声をいただけることが一番のやりがいです。当クリニックのホームページをご覧になり、該当する疾患をお持ちの方は気軽に来ていただきたいですし、地域のかかりつけとして頼りになる存在でありたいと思っています。

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