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谷口 千佳代 院長の独自取材記事

あおたに歯科

(神戸市中央区/王子公園駅)

最終更新日:2025/09/11

谷口千佳代院長 あおたに歯科 main

阪急神戸本線王子公園駅から神戸市営バスに乗り、青谷停留所から徒歩2分にある「あおたに歯科」。2022年6月に開業した同院は、木目とブラウンを基調とした温かみのある雰囲気だ。これまで数々のクリニックに勤務し、豊富な経験を積んできた谷口千佳代院長のモットーは、「自分や家族がされたら嫌な治療はしない」。最初に明確な治療工程を患者に示し、通院回数までも説明する。2児の母でもある谷口院長は、子どもや高齢者の治療も得意とする。保険内で適切な治療を提供することにこだわり、「噛めるようにするための入れ歯」「保険内で白い歯を」を診療のポイントとする。歯科医院が苦手な人も気軽に来やすいクリニックをめざしているという谷口院長に、歯科医療にかける想いを聞いた。

(取材日2022年7月15日)

複数の歯科医院でさまざまな症例に対応し、研鑽を積む

歯科医師になろうと思ったきっかけは何ですか。

谷口千佳代院長 あおたに歯科1

人助けができ、感謝される仕事に就きたいというのが、一番大きな理由です。また、女性でも独立して生活できるスキルを身につけたい思いもありました。そう考えると、やはり医療関係がいいのかなと思いました。私は手先が器用だったので、細かい作業が多い歯科医師は向いているだろうとも考えました。実は私は幼い頃、歯科医院が苦手だったんです。歯を削る音や痛みがとても怖かったのを今でも覚えています。だから、小さなお子さんはもちろん、誰でも安心して通えるような、優しい歯科医院をめざそうと思いました。

開業に至るまで、どんな経験を積まれてきましたか。

独立前は3つの歯科医院で経験を積み、技術を磨いてきました。歯科医師になってすぐ働き始めたのは、咬合や噛み合わせに特化していたクリニックで、患者さんへの接し方や言葉遣いなどを一から学びました。ただ、そこは自費治療を中心に行っていたため、もう少し保険内での治療に取り組みたいと思い、地域密着型の歯科医院に移りました。その後、友人夫婦の経営する歯科医院で働きました。このクリニックで得たものがとても大きかったです。その頃は、1時間で歯を20本見て、その日のうちに保険内で総入れ歯を、といったスピード感のある毎日でしたね。それでも丁寧さを忘れないように気をつけていました。どのクリニックでも学ぶことが多く、さまざまな経験を積んできたと思います。

3軒目のクリニックでは、さまざまな症例に対応されたそうですね。

谷口千佳代院長 あおたに歯科2

はい、入れ歯の作り方をしっかり学べました。そのクリニックの院長先生は保険が使える中で、自費治療のような治療をしたいという熱意がありました。保険内であれば、患者さんの費用負担も少なくて済みます。利益よりも、患者さんを第一に考えていたんですね。複数の先生がいましたが、どの方も最初にしっかりと全体の治療工程を考えていました。一つ一つの治療に何分くらいかかるのか、いつ終わるのかをきちんと説明し、患者さんに納得いただいた上で治療を進めていました。「この症状だったら、何分でできる」と自分の能力も測れるようになったと思います。このクリニックでの経験は、今の私の土台になっていますね。

モットーは「自分や家族にされて嫌な治療はしない」

この地域で開業した理由を教えてください。

谷口千佳代院長 あおたに歯科3

私には2人子どもがいます。実は障害のある親族がいるのですが、障害のある子どもが通える歯科医院はとても少なく、遠くまで通わないといけないという話はよく聞いていました。ですから、障害のあるお子さんや、高齢の方などが通いやすく、地元密着型のバリアフリーの歯科医院をつくりたいと思い、子どもが生まれてからずっと物件を探していました。でも、なかなか気に入るものが見つかりませんでした。今、子どもは小学生になりましたが、自宅から車で数分で来られるこの場所を、ようやく見つけることができました。私はこの辺りの出身で、とてもなじみがあります。高齢の方も多いのですが、近辺に歯科医院もあまりありません。ぜひ地域に貢献したいと思い、開業することにしました。患者さんは、高齢の方からファミリー層、お子さん連れの方、学生さんまでさまざまな方がいらっしゃいます。

どんな診療方針で治療を行っていますか。

自分や自分の家族にされて嫌な治療はしないと決めています。歯科医院は何度も来院しないといけないイメージがあるかもしれませんが、患者さんにとっては負担ですよね。だから1回来られたら、できるだけ一度で治療を進めるようにしています。心がけているのは、患者さんの立場で考えること。だから、最初の治療の時にだいたいの費用や来院回数など、治療工程を明確に説明しています。これは、前に勤めていたクリニックと同じ方針ですね。あとは、自費の治療ではなく、できるだけ保険内で質の高い治療となるように心がけています。やはり保険が使えると患者さんも費用の負担が少なくて済みますから。詰め物をする時も銀歯ではなく白い歯にする、なるべく抜かず噛めるような入れ歯をめざしています。保険内で行うのは技術も必要な上、正直なところ利益もあまり出ないんですね。でも、常に患者さんのためになることを考えています。

スタッフは何人いますか?

谷口千佳代院長 あおたに歯科4

歯科衛生士が1人、受付が1人、歯科医師が私1人の合計3人です。当院は、スタッフが自主的に判断して行動するクリニックをめざしています。歯科医師の言いなりになるのではなく、それぞれがきちんと意思を持って仕事に取り組めないと、仕事も楽しくないと思うので。スタッフには本当に恵まれていますね。歯科衛生士は、前のクリニックで一緒に働いていたのですが、本当に優秀な人で、開業した直後からスムーズに治療に取りかかれました。保育士の資格を持っている受付の方も、患者さんにとても親切に接してくれています。

怖くない・通いやすい歯科医院をめざして

診療ではどういった点に配慮されていますか。

谷口千佳代院長 あおたに歯科5

患者さんには、威圧感を与えず、何でも相談しやすい雰囲気をつくるようにしています。また、患者さんの年齢によって話しかける速度を変えるなどこまやかな気配りをしています。高齢の方の場合、高い声が聞き取りにくい場合が多いので、低い声でゆっくりと話しかけています。お子さんには特に、いきなり治療することはありません。鏡を持ってもらい、口の中を一緒に見ながら「こういうことをするよ」と説明すると、理解してくれます。だから、当院では泣いて嫌がるお子さんは見たことがありません。スタッフが皆、子どもに対する理解が深いのでスムーズですね。子育て世代の方が通いやすい歯科医院になったらうれしいです。また、高齢者への訪問治療も行っています。一般的に、訪問診療は口腔ケアが中心になりますが、当院は外来診療と同じように抜歯や入れ歯を作るなどの治療をしています。

印象的な患者さんとのエピソードはありますか。

たくさんあって1つに絞れないのですが、以前、小学生のお子さんを診たことがあります。その子は、大学生になった今でもずっと年賀状をくれます。私の結婚式の時にお祝いしてくださったり、出産の際に腹帯を作ってくれた患者さんもいらっしゃいます。以前勤めていた医療機関に来ていた患者さんで、私が独立してからは、こちらに来てくださるようになった方も。このように気にかけてくれる方々がいると、本当にうれしいです。私もきちんとその思いに応えなくてはと、気が引き締まります。

今後、どんなクリニックにしていきたいですか。

谷口千佳代院長 あおたに歯科6

患者さんが痛く感じることのないよう、怖くない・通いやすい・話しやすい歯科医院をめざしています。歯科医院が苦手だと思う方も気軽に来院していただけるといいなと思います。リラックスしていただけるよう、内装も木目を使い、温かみのある雰囲気にしています。また、バリアフリー設計にしているので、車いすやベビーカーの方も安心して来院していただけます。また、他の患者さんの様子がわかると皆さん緊張されてしまうので、半個室にしています。私自身、子どもの頃、歯科医院が苦手だったので、丁寧なカウンセリングを心がけ、安心して治療を受けていただきたいと強く思っています。痛みが苦手な方には表面麻酔をして痛みを感じないようにするなどの対応もしています。これまでさまざまな患者さんを診てきたので、どんなことでも対応します。だから、何でも相談してほしいですね。

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