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杉谷 新 院長の独自取材記事

すぎたに内科クリニック

(堺市北区/北花田駅)

最終更新日:2023/08/02

杉谷新院長 すぎたに内科クリニック main

大阪メトロ御堂筋線北花田駅3番出口から徒歩7分、新金岡駅1番出口から徒歩10分。府道沿いにあるマンションの1階にある「すぎたに内科クリニック」は、2022年5月にオープンしたばかりのクリニック。外装、内装、ロゴマークが、上品なパステルカラーでまとめられており、ソフトで温かみのある印象で、入りやすく居心地が良い雰囲気だ。「気軽に入りやすくてまた来たいと思ってもらえるような空間づくりをめざしました」とにこやかな表情で語るのは杉谷新院長。呼吸器内科の専門家として内科疾患・呼吸器疾患の経験を積んで開業した杉谷院長に、診療に対する思いを語ってもらった。

(取材日2022年6月16日)

患者の気持ちに寄り添う治療をめざす

これまでのご経歴と専門を選んだ理由を教えてください。

杉谷新院長 すぎたに内科クリニック1

医師を志したのは、小学校低学年の頃に、難病患者のドキュメンタリー番組を見たことがきっかけでした。番組を観て治療方法を自分なりに調べるなど探求心が生まれ、自然と医師をめざすことに。大阪市立大学を卒業後、大学病院、大阪市立総合医療センター、市中病院、診療所などで、救急科も含め内科疾患・呼吸器疾患の経験を積んできました。呼吸器内科を選んだのは、医学部時代の病院実習の時です。自分自身が小児喘息だったこともあり、患者さんと接するうちに自分が患者であった時の記憶がフラッシュバックしたんです。一番患者さんの気持ちに寄り添えると考え、呼吸器内科を専門としました。

開業までの経緯を教えてください。

これまでの診療では、肺炎、気管支喘息、肺気腫、肺がんなど呼吸器専門領域のほか、一般内科疾患などを複数の医療機関で診療してきました。また新型コロナウイルス感染症が流行してからは、新型コロナウイルス感染症による肺炎で入院される方の治療にも関わってきました。特にこの新型コロナウイルス感染症の流行は、私にとってもターニングポイントでした。これまでも感染症対策については真剣に考えてきましたが、これをきっかけに、施設の動線や換気対策など自ら考えてみたいと思い、開業に至りました。

開業にあたり、どのような点にこだわられましたか?

杉谷新院長 すぎたに内科クリニック2

呼吸器専門の外来をしていても、患者さんからの質問は多種多様で、健康問題、生活習慣病、ワクチンの相談など、呼吸器とは直接関連のない質問もたくさんいただきます。医師という仕事をする上で専門を極めることも重要ですが、患者さんの質問に幅広く対応できる医師でありたいという思いを、開業することで実現したいと思っています。また医療機関は患者さんにとっては入りにくい場所でもあるので、立ち寄りやすく、入った後も穏やかに過ごせ、また来たいと思ってもらえるクリニックをめざしました。外観や内装などのデザインは、少しでも入りやすい雰囲気を……と看護師である妻が考えました。パステルカラーや木目調の内装、部屋ごとにクロスのカラーを変えるなど、こだわりの空間に。笑顔で患者さんと接することを大事にしたいとロゴマークも作りました。

地域性・患者層について教えてください。

患者さんは穏やかな方が多く、年齢層は広いですね。高齢の方で今のかかりつけ医院は遠いから転院を希望された方や、中高年でかかりつけ医をそろそろ持ちたいとお越しいただく方。若い方では長引く咳がきっかけで、ウェブ予約をして遠方から来られる方もいます。周辺は団地や一軒家が多く、近くにはショッピングモールもあり、ファミリー層から高齢者まで幅広い年齢層が住む町ですね。まだ開院したばかりですが、一人ひとりゆっくり診察してお話が聞けているのはうれしいです。勤務医時代の外来ではあまりゆっくり患者さんのお話を聞ける時間もなかったので、ちゃんと耳を傾けて患者さんが考えていることを聞ける毎日は、充実しています。

安心して通える親しみやすいクリニックでありたい

どんなことに注力していきたいとお考えですか?

杉谷新院長 すぎたに内科クリニック3

まずは、感染性のない咳で周囲の目を気にされている患者さんに寄り添いたいです。喘息やもともと気管が弱いなどの悩みを抱えている方が、新型コロナウイルスのことがあり医療機関をなかなか受診できずに我慢されていると思います。そういう方が安心して受診できる場所にしていきたいです。受診される方も、医療機関から断られるケースや、自分自身が感染してしまう不安を抱えている方もいると思うので、換気設備・発熱患者さん用の隔離室設置・アルコール消毒など、感染症対策をしっかり行っています。またご高齢の方は、食事などが気管に入ることで起こる肺炎「誤嚥性肺炎」のリスクが高いため、食べてすぐに横にならない、上を向いて飲み込まない、普段から舌をよく動かすなど、誤嚥しにくいような生活アドバイスも情報提供をしています。

力を入れている診療や得意分野についてお聞かせください。

呼吸器を専門とする医師として、長引く咳、気管支喘息、肺気腫などのCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の診察に力を入れているほか、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群の診療にも力を入れています。睡眠時無呼吸症候群に関しては、寝ている間にいびきを指摘された方、起きている時に眠気が強い方などへ、検査を勧めたり治療に踏みきったりということも。また現在は薬剤の流通の関係で禁煙の外来は行っていませんが、タバコは呼吸機能への影響が大きいため、禁煙の外来も今後注力していきたいと思っています。

患者さんと接する時の心がけはありますか?

杉谷新院長 すぎたに内科クリニック4

医療機関は、コンビニのように気軽に入れる場所ではないですよね。ですから少しでも患者さんが立ち寄りやすく、クリニックに入った後も緊張せずに穏やかに過ごせるような場所でありたいと考えています。居心地が良くて、また来たいと思ってもらえるクリニックでありたいです。スタッフからも気づいたことがあれば提案してもらい、診療の合間に運用の見直しをみんなで考えることもあります。また感染症対策に力を入れているため、発熱患者さんはあらかじめ連絡をいただき、裏口から隔離室へ入る動線を確保しました。一般外来の患者さんとの接触をなくすことで、お互いに安心して受診できるように心がけました。

患者の目線に寄り添った、医療サポートの提供を

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

杉谷新院長 すぎたに内科クリニック5

研修医が終わってすぐに担当した患者さんのことです。末期の肺がんで入院となり、緩和治療しかできることがなかったのですが、せめて患者さんの想いをいかにくみ取れるかを自分の中の課題にしていました。患者さんの希望やつらい思いなどお聞きしながら、当時の上司とも相談しつつ、患者さんと接する毎日でした。最期お亡くなりになったとき、患者さんのご主人から「最後に良い主治医と出会えて良かったと妻が言っていました」とお声がけいただきました。当時知識も経験も乏しかった私でしたが、患者さんのご病気に寄り添うということの重みを身をもって知り、身の引き締まる思いでした。そのときの気持ちは、ずっと胸にとめて今も診療にあたっています。

休日はどんなふうに過ごしていますか?

子どもが小さいので、子どもと一緒に遊んで寝る毎日ですね。疲れていてもわが子の顔を見ると元気が湧いてくるので、わが子との時間が一番リフレッシュになります。わが家は男の子2人でやんちゃなところもあるので、怒って笑っての毎日ですね。これまで仕事をしていて怒ったことはほぼないのですが、わが子となると、片づけや早く寝る準備をしないなど、怒ることも多いですね(笑)。

今後の展望や、読者へメッセージをお願いします。

杉谷新院長 すぎたに内科クリニック6

医学は専門的な分野で、メディアなどでは真偽不明な情報があふれています。しかし、正しい情報に患者さんがアクセスすることは難しいのが実態。その橋渡しを担いたいと考えています。医療情報をかみ砕いて患者さんへ還元するクリニックでありたいです。そして、患者さんの悩みは多岐にわたるので、どんな分野の悩み相談にも対応できるようにしていきたいです。親しみやすさをモットーにしているクリニックですので、些細なことでも気軽にご相談ください。

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