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藤原 圭史 院長の独自取材記事

おかざき足の血管外科・痛みのクリニック

(岡崎市/岡崎駅)

最終更新日:2025/11/05

藤原圭史院長 おかざき足の血管外科・痛みのクリニック main

東海3県をはじめ、関東圏からも患者が足を運ぶ「おかざき足の血管外科・痛みのクリニック」は、JR東海道本線・岡崎駅西口から徒歩1分。足のだるさやむくみ、肌の表面に血管の凹凸が出る下肢静脈瘤に対する日帰り手術と多様な痛みの治療に特化した専門クリニックだ。藤原圭史院長は、長年、放射線科の医師として大学病院などで研鑽を積み、カテーテルを用いた血管の手術に従事。また、スポーツ整形では、自身もラグビーに取り組んでいた経験を生かし、選手の気持ちに寄り添いながら、スポーツによるけがや故障のケアにも力を入れている。「適切な治療にご案内する」というポリシーのもと、自身を「患者さんの伴走者」と話す藤原院長に、クリニックの特徴や下肢静脈瘤のこと、今後の展望を聞いた。

(取材日2023年9月19日)

下肢静脈瘤と多様な痛みに向き合う

クリニックの特徴を教えてください。

藤原圭史院長 おかざき足の血管外科・痛みのクリニック1

当院は、下肢静脈瘤とあらゆる痛みの治療に特化した専門クリニックという位置づけで運営しています。その中でも超音波検査を用いた診療を特徴としています。患者さんの年齢層は40代から80代くらいまでで、高齢の方が多い傾向にありますが、スポーツ整形には若い子も来ますし、県外から来られる患者さんも多いです。東海3県はもちろん、インターネットで検索して、金沢や関東圏から来られる方もいます。駅から徒歩1分という立地に加えて、痛みに関するさまざまな治療を行っているのが特徴です。

下肢静脈瘤とはどのような病気でしょうか?

足の静脈は血液を心臓に戻す役割をしており、内側には定期的に逆流防止の弁が八の字で存在しています。この弁が壊れることで、血液の一部が逆流して静脈が拡張し、見た目的には血管がボコボコと浮き出たり、汚れた血液が足にたまることで、だるさやむくみ、痛み、足がよくつるなどの症状が出たりする病気です。原因は年齢や立ち仕事などさまざまですが、半分以上は遺伝です。目に見えて血管の凹凸がなくても、下肢静脈瘤の可能性はあります。あまり知られていませんが、実は、軽症を含めると高血圧と同じくらい有病率が高い病気なのです。重症になると、足が黒ずんでくる上に、皮膚に穴が開き出血することもあります。足の切断が必要になる、というわけではありませんが、痛さやだるさが日常的に起こるので、生活の質(QOL)を低下させます。

どのような治療方法がありますか?

藤原圭史院長 おかざき足の血管外科・痛みのクリニック2

今は血管内治療が治療の主軸になってきています。当院では2種類あって、病気になった静脈にカテーテルを入れて血管の内側から熱でふさぐことをめざす血管内焼却術と医療用接着材を、カテーテルで治療する血管内に注入して血管を閉塞することをめざす血管内塞栓術です。治療時間は両足で45分ほど、術後も普通に歩けますし、車を運転して帰ることもできます。それぞれ、メリットとデメリットがあるので、しっかり患者さんにお話しした上で、治療方法を選択していきます。また、他にも弾性ストッキングという医療用の着圧の強い靴下を履く方法などもあります。

放射線科で長く研鑽を積んできたことは?

放射線科はあまりなじみのない科だと思いますが、まず仕事内容としては放射線診断と放射線治療に分かれます。私は放射線診断のほうを専門にしています。さらに、その中でもカテーテル治療や超音波ガイド下治療などを専門にしてきました。こうした、治療法のことをIVR(インターベンショナル・ラジオロジー)、日本語では画像下治療と呼び、これまで大学病院や国立がんセンター中央病院、痛みの専門クリニックなどで多くの治療を実施してきました。IVRは低侵襲、負担の小さい治療が望めるのが最大のメリットです。カテーテルに代表されるように、切らずに治療ができ、針を刺すだけで基本的には体のどこにでも到達できます。日帰りで行えるので、働いている人でも手術が受けやすいと思います。

患者とスタッフから信頼される医師であるために

スポーツ整形ではどのような悩みが多いですか?

藤原圭史院長 おかざき足の血管外科・痛みのクリニック3

部位でいうと肩、膝、肘が多いです。運動器カテーテル治療という自費の治療も行えますが、基本的にはまずは保険診療で治療します。例えば、肘に痛みがあるテニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、保険診療だと治療の範囲が限られますが、自由診療であれば、運動器カテーテル治療や動注治療などが選択肢に入ります。動注治療は当院で実施できますし、運動器カテーテル治療であれば提携病院の血管造影室をお借りして実施しており、できるだけ早い復帰をめざすのであればお勧めしたい治療法です。私は学生時代にラグビーをやっていたので、「早く治したい」という気持ちはよくわかります。共感しつつ、患者さんの将来を考えて、症状と合わせて適切な治療を選択していきます。

ラグビーでの経験は生かされていますか?

ラグビーは、小学2年生から始めて、中学で一度やめましたが、高校、大学と続けていました。ラグビーでの経験は治療に生きている部分が多く、特にコミュニケーションの部分や人間形成においてすごく役立ったなと思います。ラグビーは自己犠牲のスポーツなので、「自分さえ良ければいい」というのはチームが成り立ちません。試合に出る人は、普段の練習態度やプライベートを含めてチームから尊敬、信頼を勝ち取らないといけない。クリニックという組織を運営する上でも、かなり役立っていると思っています。

スタッフさんもとてもいい雰囲気だと聞きました。

藤原圭史院長 おかざき足の血管外科・痛みのクリニック4

ありがとうございます。とてもうれしいです。スタッフがいないとクリニックの運営ができないので、なるべく楽しく働きやすい環境をつくるようにし、スタッフにもかなり気を配っています。生き生きと働ける環境があれば、患者さんに対して優しく対応しようという気持ちもより大きくなり、患者さんも満足してくれる、いいスパイラルになると思っています。残業がなく、しっかり有給が取れるよう働きやすい環境づくりは意識していて、定期的に食事会も開催しています。待合室にはスタッフお勧めの店を紹介するコーナーがあり、スタッフには好きな店へ行ってもらい、その飲食費用はこちらで負担しそのお店を紹介してもらっています。患者さんとスタッフの会話の糸口にもなっていますし、県外の患者さんもいるので、市内を回るきっかけになればとも思っています。

伴走者として治療の道をともに歩む

患者さんと接する上で大切にしていることは?

藤原圭史院長 おかざき足の血管外科・痛みのクリニック5

「適切な治療にご案内する」ことです。自分でいったん診断をつけて、できないことは抱え込まずに他院に紹介します。治療方法のメリットとデメリットを提示して、患者さんの背景を踏まえて、いい方向に進めるようにサポート、伴走していくイメージです。自分が伴走するのが難しければ、別の伴走者にタッチします。がんの治療を専門にするクリニックで勤務していた時は、カテーテルの操作に加えて外来を多くやらせてもらえたので、患者さんの対応の仕方も勉強になりました。開業後も、痛みに悩む患者さんは精神的にナーバスになっているので、うまく吐き出させてあげて、彼らが求めている方向に寄り添うように意識しています。

先生が医師を志したきっかけを教えてください。

漠然と子どもの頃から医師という仕事に興味を持っていました。病弱というほどではないですが、小さい頃から風邪をひきやすかったり、骨折をしたり、小学生の時に入院も2、3度したりして、医師と関わる機会が多くて、漠然とかっこいいなという憧れがありました。高校で進路を考えた時に、建築学部と医学部で悩み、考えた結果医師になることに決めました。

今後の展望をお聞かせください。

藤原圭史院長 おかざき足の血管外科・痛みのクリニック6

まずは今のクリニックを患者さん、スタッフに満足してもらえるようしっかり運営することです。その上で外国人診療、インバウンド医療に興味があるので、いずれは携われるようになりたいです。今はなかなかやれていませんが、英語をずっと勉強していて、医師5年目の時には、数ヵ月アメリカへ留学もしました。海外の医師と交流したいと思い、英語でSNSを発信することもあります。いずれ海外の方に運動器カテーテル治療などを提供してみたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

動注治療2万2000円~
運動器カテーテル治療29万5900円~

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