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秦 一倫 院長の独自取材記事

蒲田駅東口クリニック

(大田区/蒲田駅)

最終更新日:2023/11/28

秦一倫院長 蒲田駅東口クリニック main

蒲田駅東口から徒歩30秒という立地にある「蒲田駅東口クリニック」。内科、小児科、アレルギー科を中心に幅広く相談できるプライマリケアを提供するクリニックだ。2023年8月、同院に着任した秦一倫院長は、大学病院で長きにわたって呼吸器疾患の診療と研究に従事。専門分野に特化した高度医療に携わる中、もっと身近に患者が受けるべきタイミングで、受けるべき医療にたどり着いてほしいという思いからクリニックへと活動の場を移した。優しい語り口とわかりやすい説明、周囲をホッとさせるやわらかな笑顔が印象的な秦院長に、より多くの患者に医療を届けるための工夫と診療方針、クリニックの特徴やこれからの展望について話を聞いた。

(取材日2023年11月1日)

専門分野だけでなく幅広いプライマリケアを提供

先生のご経歴と院長にご就任されるまでの経緯を教えてください。

秦一倫院長 蒲田駅東口クリニック1

京都府立医科大学を卒業後、当時、強く興味を持っていた呼吸器疾患とがん治療を専門にしたいという思いを抱いて上京しました。そこから研修を積み、国立がん研究センター、順天堂大学大学院医学研究科で、14~15年にわたって主に呼吸器外科を専門に肺がんの診療および研究に従事してきました。しかし、専門性が深まるにつれて診療の対象が狭まっていく感覚を覚えると同時に、呼吸器疾患を患う方が、治療すべきタイミングで、治療できるところにたどり着けていないということも感じていました。そこで、専門性のみを追求し続けるのではなく、より多くの患者さんに接することができて、かつ早く治療が受けられるような医療施設の職に就きたいと考え、2023年の4月、当院に入職しました。

こちらのクリニックの特徴は?

当院は医療法人社団エキクリの2軒目のグループ院として2022年5月に開院しました。私が入職してから4ヵ月間は、前任の院長と一緒に仕事をさせていただき、8月に院長に就任しています。当院を含め、グループ院として3つのクリニックを展開していますが、共通するビジョンは「その町の医療のインフラになる」ということです。そのため、医療を必要とする人が必要とするタイミングで受診できるということを一番に考えており、当院には常勤医師が2人、大学病院やその他各方面の専門家の先生たち10人~15人が、平均して1日3~4診体制で診療を行っています。受診した際、専門の先生に会えなかったということがないように内科、アレルギー科、小児科を中心に循環器内科、呼吸器内科、糖尿病内科まで幅広い科を標榜しています。それを一人で行うのではなくチームで、必要とされる人に医療が届けられる体制を整えています。

クリニックでの診療で大切にされていることは何でしょう。

秦一倫院長 蒲田駅東口クリニック2

前職では専門性を求めて来られる患者さんを診ていましたが、当院に来てからは、困り事があるから来院したという患者さんが多いため、患者さんが話しやすい雰囲気づくりを心がけています。以前は、肺に影があったり、すでに肺がんと診断された患者さんを治療する立場でしたが、当院では不調を訴えて来院された方が今どういう状況なのか、何が原因でそういうことが起こっているのかを探す立場にいると考え、診断の部分をより大切にしています。自分自身の考え方についても、広く医療につなぐ立場であったり、テクノロジーで医療のハードルを下げて、より広く多くの方が受診できるようにする。そういう医療システム全体の骨格を変えていくことへとシフトしています。

治療のタイミングを逃さない受診しやすい工夫と体制

どのような患者さんが来院されますか?

秦一倫院長 蒲田駅東口クリニック3

時世的に発熱時の外来で来院される方は多いですね。グループ院で培ったノウハウをもとに、当院も開院当初から発熱時の外来を始めていたと聞いています。生活習慣病の患者さんも多く、特に週末は診療していない医療機関が多いため、平日勤務されている方が数多く来院されます。そういった働き盛りの40代、50代の方の高血圧や高脂血症、糖尿病など、生活習慣病の治療機会を失うことがないよう体制を整えています。小児科の先生にも来ていただいていますが、週末に体調を崩したお子さんの受診を週明けまで待つのは不安ですから、土・日の小児科診療体制も充実させていく予定です。

受診しやすい工夫の多いクリニックという印象です。

当院の特徴として、土日も休まず診療していることと診療のオンライン予約が挙げられます。今までの医療のあり方を考えた時、受診や相談することに戸惑いがあったり、待ち時間が発生したり、医師に言いたいことが言えないなど患者さんが我慢する場面も多かったと思います。一方で医療側、特に入院施設を持つ病院は、朝夜関係なく駆けつけて診ることが良しとされ、医療者が伴う犠牲も感じてきました。しかし、今の時代はテクノロジーで解決できる部分がたくさんあります。そこがまさに同グループの理事長が掲げる「医療を通じて、より笑顔があふれる未来をつくる」という理念とリンクするところであり、共感する部分です。例えば、オンライン問診では患者さんが言いにくいことも言えるという側面があります。対面よりも気軽な感じで伝えていただけるのではないかと思います。

こちらでは、トラベルワクチンを導入されているのですね。

秦一倫院長 蒲田駅東口クリニック4

トラベルワクチンは数ヵ月前から開始しました。蒲田は羽田空港が非常に近く、成田空港へのアクセスも良い場所なので、当院に急な発熱で受診される患者さんの多くが空港関係者です。そこで、トラベルワクチンを必要とされている方のニーズがあると考え、周辺で実施している医療機関もあまりないことから導入しました。ワクチンは一度に4~6本接種したり、1週間ほど間隔を空けて打つものもあり、マネジメントが必要になるため専用の受付フォームからオンラインで申し込んでいただいています。専任のコンシェルジュが渡航先によって必要なワクチンの種類や接種のタイミング、渡航に合わせたスケジュール調整まで対応しています。

多くの人が受診できる医療システムの構築をめざして

先生が医師を志したきっかけを教えてください。

秦一倫院長 蒲田駅東口クリニック5

高校生の頃はどのような仕事をするかまったくわからない状態でしたが、漠然と研究に志向がありました。当時、ちょうどIPS細胞の前段階であるES細胞が注目され、このような研究によってこれから医療の世界が大きく変わっていくのだろうと期待されている時期でした。そういう研究がしたいと思っていましたが、実際に研究する、あるいは何か治療を開発するのであれば、やはり自分が治療できる立場でなければ、いくら研究を進めても実用性にはつながらないだろうと考えました。そうであれば、やはり医師になるべきかなと考えて医学部に進学しました。医者になるからには人の命に関わる疾患、中でも当時はまだコントロールができていなかったがん診療に携わりたいと考え、肺がん治療の世界に入りました。

先生の今後の展望をお聞かせください。

私個人の展望は、これまで専門としてきた得意分野だけでなく、広くプライマリケアに携わっていけるよう精進を続けて患者さんを診ていきたいと思います。クリニックとしては、今年に入ってから、3~4診体制が整ってきました。より専門性の高い医師が診療することで、プライマリケアから専門的な治療が必要な部分、それから高度な専門機関での治療を終え引き続きフォローが必要な患者さんも受け入れていけるようになりたいですね。法人としての考えは、理事長の考えでもありますからしっかりとコミュニケーションを取り、私たちが展開している医療および医療システムを広く普及させることによって、多くの患者さんが受診機会を得られるようにしていきたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

秦一倫院長 蒲田駅東口クリニック6

クリニックを受診することにまだまだ抵抗を感じる方は多いと思います。今まで受診しなかったことや不摂生を怒られるのではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。ただ、私自身もラーメンの食べ歩きを趣味にしています(笑)。そういう部分は誰しもありますから、それほど構えずに受診していただきたいと思います。理事長や当院のベースを築いてくださった前院長の思いをしっかりと引き継ぎ、「テクノロジーで医療のハードルを下げて、より多くの方が受診できる社会」を広げていく一助になりたいと思います。

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