天羽 康介 院長の独自取材記事
あもう歯科クリニック東淀川駅前
(大阪市淀川区/東淀川駅)
最終更新日:2025/10/02
「子どもの頃、虫歯が多くて歯科医師に通うのが苦痛だった」と振り返る、「あもう歯科クリニック東淀川駅前」院長の天羽康介先生。甘い物が大好きで歯磨きも上手にできなかったという幼少期の経験から、「寄り添う治療」をモットーに、患者の立場に立った診療を心がけている。クリニックは東淀川駅西口からすぐの利便性の高い立地。大学院でセラミック研究に従事した経験を生かし、痛みに配慮した歯科治療と審美歯科の技術を軸に、セラミック素材やマウスピース型装置を用いた矯正を中心とした歯科医療を提供。美容院のように気軽に通える雰囲気づくりを開業当初から大切にし、患者が困ったときに相談しやすい環境を整えている。穏やかな中にもこだわりを持って歯科診療に携わる天羽院長に尋ねた。
(取材日2025年8月27日)
患者に寄り添う診療への思い
開業から3年経過しましたが、クリニックでは何か変化はありましたか?

患者数の増加に伴い、院内のチェアを3台から5台に増設しました。地域の患者さんの多様なニーズに対応できるよう、歯科医師・歯科衛生士ともに充実したスタッフ体制を整えています。患者さんの層は開業当初から大きく変わりませんが、駅前という利便性もあって、平日昼間は高齢の方が多く、夕方からは仕事帰りの方、土曜日は幅広い年代の方が来院されますね。男女比も同じくらいです。患者さんのご相談は、虫歯由来の痛みや予防目的の定期クリーニングが主で、親知らずなど難症例を含む抜歯にも対応します。顎関節症などのご相談も受け入れていますよ。定期検診は3ヵ月間隔が基本ですが、患者さんの状況によって検診の間隔は調整していますね。
「寄り添う治療」をモットーにした背景を教えてください。
小さい頃は虫歯が多く、甘い物が大好きで歯磨きも苦手だった私は、しょっちゅう歯科医院に通っていました。歯列矯正も経験し、「今からどんなことをされるのか」という治療への恐怖心を身をもって体験しましたね。そうした患者としての大変な思いがあるので、患者さんに寄り添うことができるのではないかと思っています。痛いことは嫌いなので、患者さんの気持ちを考えて、なるべく痛くならないように配慮しています。具体的には歯の表面に麻酔薬を塗ったり細い注射針を使用したりと、痛みを最小限に抑えられるよう工夫することです。また、患者さんとはゆっくり話すのを心がけ、何でも話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。初回カウンセリングでの丁寧な説明と治療中の進捗説明で患者さんには安心していただきたいので、口腔内スキャナーや写真を活用して治療経過を可視化し、計画どおりに治療が進んでいるかどうか患者さんと一緒に確認しています。
相談しやすい雰囲気づくりで大切にしていることは?

患者さんが話しやすいような雰囲気づくりは、当院が大切にしていることの一つです。スタッフが患者さんへのお声がけを積極的にしてくれていて、治療に関する会話だけでなく、日常的な雑談からご相談をいただくことも多いですね。患者さんが慣れて話しやすくなり、より深いコミュニケーションが取れるように、歯科衛生士は毎回同じスタッフが対応する担当制です。また、治療前には必ず丁寧に説明しますが、通常の歯科診療を進める中で矯正についてのご相談など専門的な内容になる場合は別途時間を確保して、患者さん一人ひとりの状況に合わせて、可能な限りじっくりお話を伺うようにしています。
専門性を生かした歯科診療への取り組み
セラミック治療など審美歯科に力を入れているそうですね。

大阪大学歯科補綴学教室で学び、大学院では天然歯に近いかぶせ物をつくるために、透明感や光の反射までコンピューターでシミュレーションしていく研究に従事しました。長年携わってきた審美歯科分野を中心に高い技術力で患者さんに還元できると思っています。セラミック素材は個人差はありますが比較的長持ちしやすい素材で、一人ひとりの歯の色や形に合わせた自然な仕上がりの実現につなげられます。汚れがつきにくく見た目も自然な美しさをめざせて、再度虫歯にもなりにくいのが特徴です。基本的にセラミック治療は自由診療で行っていて、初期費用は高めですが、何度も通って再治療で削ることを繰り返すよりも、長い目で見ると歯の負担やコスト的にも抑制が期待できます。虫歯が多い方の場合は前処置をしてから型採りをするため、通院回数が増える場合もありますが、1回目に型採りをし、2回目に装着できる流れが標準的です。
マウスピース型装置を用いた矯正はどのような患者さんに提供していますか?
当院では、軽度から中等度の歯の矯正のためにマウスピース型装置を導入しています。難易度の高い症例については矯正専門の医療機関にご紹介していますが、比較的軽い程度の歯並びの改善を希望される方には適切な矯正法だと考えています。矯正の流れとしては、1週間に1回程度マウスピースを新しい物に交換しながら、約半年かけて少しずつ整った歯並びをめざすという診療スタイルです。患者さんの装着状況によっては2週間ペースで交換される方もいらっしゃいます。通院は月1回程度のチェックで済むため、患者さんの負担も軽減できるかと思います。マウスピース型装置は食事の時以外は基本的に上下ともずっと装着しますが、透明で取り外しが可能なので日常生活に支障を来しにくいです。全顎のフル矯正よりも短期間での矯正をめざせるため、相対的に低コストで矯正を受けていただけるのも大きなメリットです。
どのような方からのご相談が多いですか?

成人の方からのご相談が多いですね。診療の際にはスキャン装置も活用して、処置の経過を患者さんと一緒に確認できるようにしています。患者さんのモチベーション維持につながればうれしいですね。
スタッフとともにめざすクリニックの未来
スタッフの皆さんとの連携で工夫をしていることは?

スタッフとのコミュニケーションでは、開業当初からブログ更新をお願いし、常勤メンバーを中心に継続してもらっています。今では診療の中で患者さんとのやりとりをきっかけに、各々が興味関心のあるテーマを選んで定期的に更新してくれていますよ。SNSに関してもスタッフで考えて情報発信をしてくれているので、とても助かっています。診療面では、私が忙しくしている時も、スタッフが患者さんとのコミュニケーションをしっかり取ってくれているので安心して見ています。患者さんが話しやすい雰囲気をスタッフが自主的につくってくれているのは、本当にありがたいことです。組織運営では、短時間ですが毎朝ミーティングを行い、その日の注意事項を確認しています。スタッフにはオンとオフの切り替えをしっかりしてもらい、終業後は速やかな退勤を促すようにして、スタッフの時間を拘束せず、プライベートの時間も尊重しています。
今後クリニックをどのようにしていきたいですか?
現在のスタッフ体制で引き続き、質を重視した歯科医療の提供に注力し、皆さんに愛されるクリニックにしていきたいと考えています。規模を大きくすることは現時点では考えておらず、地域密着型のクリニックとして、患者さん一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を継続するのが目標です。全身疾患など患者さんの管理が必要な場合の他の医療機関との連携や、矯正歯科で当院では扱えない場合の専門家の紹介など、地域の医療機関との連携は今後も大切にしていきたいですね。ここまで築いてきた患者さんとの信頼関係をさらに深め、何でも相談できる歯科クリニックとして、地域の皆さんの口腔健康をサポートし続けていきたいと思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

一番のやりがいは、患者さんからの喜びの声を聞くことです。また、美しい口元は自信につながるという点でも大事だと思います。歯科が苦手という方は最初の一歩を踏み出すのが大変かと思いますが、口の中で悩み事があれば、一人で悩まずにまずはご相談ください。患者さんは何らかの不安を抱えて来られているので、何でも話しやすい雰囲気をつくれるようにスタッフとも協力して患者さんに寄り添った診療を続けていきたいと思っています。お気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはかぶせ物の治療/6万6000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/11万円~、セラミックインレー/6万6000円~、セラミッククラウン/12万1000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

