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山岡 祥 院長の独自取材記事

やまおか内科クリニック

(大阪市平野区/平野駅)

最終更新日:2025/06/13

山岡祥院長 やまおか内科クリニック main

大和路線・平野駅から徒歩10分の場所に、2022年5月9日に開院した「やまおか内科クリニック」。一般内科や消化器内科を中心とする外来診療と並行して訪問診療も行っている。院長の山岡祥先生は、歯科医師として地域の健康に貢献する父親の姿を見て、「街のお医者さんになりたい」という気持ちが自然と芽生え、自身も医師の道へ。勤務医時代は、がん治療や緩和ケアの経験も積み、幅広い診療を行える医師として経験を積んだ。初心を今も忘れず、患者がフランクに話せる診療スタイルを心がけている。「健康に関することを何でも相談できるクリニックでありたい」と話す山岡先生に、自身のことや、開院についての想い、今後のことなど詳しく聞いた。

(取材日2022年7月22日)

外来と訪問診療を行う「街のかかりつけ医」に

医師をめざしたきっかけを教えてください。

山岡祥院長 やまおか内科クリニック1

私の父親は歯科の開業医で、職人気質でこまやかな手技がある父の姿を間近で見て育ったため、私にとって子どもの頃から医療職は身近でした。歯科の医師を含めて将来の夢を考える中、中学生の頃には地域の人たちが何かあった時に相談できるような「街のお医者さん」になりたいと自然と思うようになりました。大阪大学医学部を卒業後、内科の中でも消化器内科を専門に選んだのは、全身の病気を診ることができること。そして早期診断から、内視鏡治療、抗がん剤治療、緩和ケア、お看取りを含めたフォローまで、一人ひとりの患者に寄り添ってきめ細かく行っていけることに、医師としてやりがいがあるのではないかと思ったんです。

これまでの経歴の中で、今のご自身につながっているエピソードがあれば教えてください。

今の自分につながっているのは、関西ろうさい病院での初期研修医時代の経験です。救急で運ばれて来る患者さんも多く、重症度も疾患もさまざま。迅速で的確な判断力が必要とされましたが、時には診断に迷うこともありました。そんな時に指導担当の先生から「迷ったら患者さんのためにやれ」という言葉をいただいたんです。今、目の前にいる患者さんのために、自分が何をすべきかを考え、やれることを全力で取り組むこと。その姿勢は、今までもそしてこれからもずっと守っていくべき診療ポリシーですし、後輩の医師に伝えている言葉でもあります。

先生が開院を決意した理由は何ですか?

山岡祥院長 やまおか内科クリニック2

専門的な経験を積んでいくうちに、いずれは地域でもっと身近な存在として診療を行っていきたいと考えるようになりました。40代以降の開院が多い中で、30代前半での独立は早いと思われる方もいるかもしれませんが、私がめざすところは「街のかかりつけ医」。地域に根を早く下ろした分だけ、これから20年、30年と同じ患者さんを長く診ることができると考えていたので、早めに開院に踏みきりました。加えて、今在宅医療の存在はすごく重要になってきています。例えばがん患者さんが一度入院すると、感染対策のため家族が面会できないケースもあります。最期の時間を家族と過ごしたり、住み慣れた家で過ごしたりしたいと思う方もたくさんいらっしゃいます。そこでクリニックの診療と並行しながら、がん治療や緩和ケアの経験を生かせる訪問診療も行うクリニックを作りたいと思ったんです。

がんの早期発見・早期治療のため、胃・大腸内視鏡検査

診療内容について教えてください。

山岡祥院長 やまおか内科クリニック3

「地域のかかりつけ医として、胃カメラ・大腸カメラを使用したがんの予防、また糖尿病や高血圧といった生活習慣病を中心に診ています。もともと「がんで苦しむ人が減るための手助けをしたい」という想いで、カメラを導入し、病気の早期発見・早期治療に貢献したいと考えていました。受けたカメラがつらかったと受診さえも悩まれている患者さんに対してもご希望があれば鎮静剤を用いた検査を行うことも可能です。「腹痛/下痢・便秘/胸やけ/食欲低下」などの症状や内視鏡検査をご希望の方は「おなかの専門家」でもある当院にぜひご相談ください。一般診療では、生活習慣病に関しての相談が多く、食事・運動指導、薬物治療を適切に行い、健康確認の声がけをしています。特に糖尿病診療に力を入れ、当院ではライフスタイルに合わせた治療法を患者さんと一緒に考えています。頭痛・風邪など一般内科系疾患にも幅広く対応していますので、気軽にご相談ください。

院内の設備、検査体制について教えてください。

胃カメラ・大腸カメラ以外には、糖尿病治療には欠かせない指標の「HbA1c」が測定可能です。HbA1cの数値をもとに、受診したその日に薬の調整ができ、スピーディーに治療へと反映させることができます。さらに採血の基本項目である白血球や赤血球などの血球と、体内の感染や炎症の指標となるCRPを院内で測定可能。5分程度で結果がわかり、細菌感染とウイルス感染の区別や、貧血の判定を即時に行うことができます。他にも、先進の超音波装置を導入しており、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・頸動脈などの検査が可能です。緊急性が高いと判断した場合は精密検査が可能な病院を紹介させていただきます。また、一般の患者さんと感染症の疑いのある方それぞれ専用の入り口を設けて診察室を別にし、どんな方でも安心して来ていただきやすい体制を整えています。

訪問診療について教えてください。

山岡祥院長 やまおか内科クリニック4

ご高齢のため外来への通院が困難な方や、がん闘病患者さんで住み慣れたご自宅でご家族とともに療養したいと希望される方のために、訪問診療を行っています。自宅に定期的に訪問し、健康状態を確認。必要に応じて検査・処置を行います。これまでの緩和ケアでの経験を生かして、こまやかに薬の処方を行い、身体的・精神的な苦痛をできるだけ緩和できるようサポートさせていただきます。また当院は24時間訪問看護サービスと連携しているため、急に病状が変化した場合にも連絡が取れる体制を整えております。

オンラインでの栄養相談も行っているそうですね。

はい。糖尿病や脂質異常症、高血圧、メタボリックシンドロームの治療には、食事が大切です。当院では、管理栄養士による栄養指導を、パソコンやスマートフォン、タブレットを使ったオンラインで受けていただけます。オンラインのメリットは、患者さん本人だけではなく、ご家族も気軽に参加できること。ご家族みんなで参加することでざっくばらんに本音を話していただけたり、ご家族のライフスタイルを知れたりすることで、無理がなく継続できる食事を提案することができます。上手に活用していただけたらと思います。

地域に根差して、一人ひとりの健康を長くサポート

先生が診療の際に心がけていることは何ですか?

山岡祥院長 やまおか内科クリニック5

医師にとってベストな治療方針と、患者さんの想いは必ずしもイコールではないと考えています。どういうプランが一番良いのか、患者さんがどういうサポートをしてほしいのかをしっかり見極めてご提案することも、街のかかりつけ医として大切な仕事だと感じています。そのため診療の際には、患者さんがどういう生活をしているのかなど、できる限り踏み込んでお聞きするようにしています。また生活習慣病の治療の際は、小さな成功体験を積み重ねることが自信となるため、小さな目標を設定するように配慮しています。また本人やご家族が抱えている悩みを傾聴し、不安が安心に変わるように努めていきたいと思います。また昨今、治療や薬は目まぐるしく進化しています。そういった新しい情報をキャッチアップし、患者さんに最善の選択肢をご提案できるようこれからも日々努力していきたいと思っています。

今後、地域でどのような位置づけのクリニックになっていきたいですか?

山岡祥院長 やまおか内科クリニック6

街のかかりつけ医として、健康に関することを何でも相談できるクリニックになっていきたいです。「困っているけど何科に行ったらいいのかわからない」「これぐらいの症状で診てもらっていいのかな?」と思わず、何でも相談していただければと思います。その方の道筋を立てることも当院の役割ですし、必要であれば専門の医療機関につないでいきます。この地に根を下ろし、これから長く地域に貢献していきたい。そして外来と訪問診療を並行して行い、とことん長く診させていただければと思います。今後は疾患に合わせてオンライン診療も導入していきたいとも考えています。何か困ったら、お気軽にご相談ください。

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