義村 健介 院長、義村 晴菜 副院長の独自取材記事
よしむら歯科・小児歯科医院
(鹿児島市/竜ケ水駅)
最終更新日:2024/09/26

「患者さんの一生に寄り添うかかりつけ医になる」。そんな想いを掲げて2021年、鹿児島市吉野町で開院した「よしむら歯科・小児歯科医院」。院長の義村健介先生、副院長の義村晴菜先生が夫婦二人三脚で営む、地域住民から親しまれている歯科医院だ。健介院長は一般歯科全般を得意とし、晴菜副院長は小児歯科を担当。いつまでも健康な歯を保つため、予防にも力を注ぐ。待合室には大きな窓からたっぷりと自然光が注ぎ、気持ちの良い空間を演出。かわいらしい子ども専用の診療室、キッズスペースのほか、おむつ交換台も設置し、親子が安心して通えるこまやかな配慮を至るところに感じる。患者と温かい関係を築き、笑顔あふれる歯科医院をつくる2人に診療や地域への思いを聞いた。
(取材日2024年8月2日)
親子で通いやすい造りと接遇
院内のこだわりを教えてください。

【晴菜副院長】自宅のリビングにいるように、リラックスして過ごしてほしいという思いを込めて、床をフローリングにして観葉植物を置いています。子ども専用の診療室は、歯科医院を怖く感じる要素を取り除き、楽しげな雰囲気にしました。最近、子ども用のユニットを増設したんです。ありがたいことにお子さんを連れてきてくださる方が増えているので、予約を取りやすいように、そしてきょうだい同時に診療を受けていただけるようにもなりました。
【健介院長】患者さんから、スタッフに対して「みんな笑顔で優しい」とお褒めいただくことがすごく多いんですよ。当院にはトリートメントコーディネーターという治療や予防における説明を専門に行うスタッフが在籍しています。私たち歯科医師と患者さんの間に立って互いに満足のいく治療を進められるよう架け橋となってもらっています。
副院長は現在4人目を妊娠中だそうですね。
【晴菜副院長】はい、10月に出産予定です。開院時から2人の子どもがおり、昨年3人目が生まれました。産休から復帰すると「お帰りなさい」と迎えてくださった方や、「もう4人目ですか!?」と覚えていてくださる方もいて、温かい患者さんばかりです。子どもの多い地域なので、患者さんから出産や育児のアドバイスをいただくことも(笑)。すごく心強いです。私自身も子育て真っ最中なので身をもってわかるのですが、お家での仕上げ磨きはもちろん、そもそも子どもを歯科医院に連れて来ること自体すごく大変ですよね。そんな中、予定を調整して来てくださっているので、感謝の気持ちでいっぱいです。診療では、親御さんに寄り添いながら、虫歯になりやすいポイントや歯磨きの仕方、おやつの取り方をはじめ、生活習慣など、普段のケアが少しでも楽になるアドバイスができるよう心がけています。
歯科医師を志されて開院されるまで、どのような道を歩まれてきましたか?

【健介院長】父が歯科医師で、その姿を見て育った影響から自分も同じ道をめざすようになりました。九州大学を卒業後、同大学の口腔総合診療科を経て、大学時代のラグビー部の先輩が働いていた福岡の歯科医院に9年間勤務しました。1日に100人近い患者さんが来院する地域に根差した歯科医院で、虫歯や歯周治療、保存、補綴、義歯など、保険診療をメインで学ばせてもらいました。
【晴菜副院長】私も父が医師だった影響が大きいのですが、大好きな子どもに携わることができる仕事に就きたいと考えていました。そのため、はじめから小児歯科を学びたいと考えており、福岡にある長い歴史を持つ小児歯科専門の歯科医院に勤務し、子どもたちの診療を担ってきました。その歯科医院の院長は患者さんの名前と顔を覚えることはもちろん、愛を持って接することを一番大切にされており、特にそういった向き合い方の面をたくさん勉強させてもらいました。
天然の歯を健康に保つための治療と予防に専念
どのような理念を掲げられていますか?

【健介院長】これまでの経験上、痛い時だけ歯科医院に来ていた結果、虫歯や歯周病によって口腔内が崩壊し、食べることに苦労している患者さんをたくさん見てきました。その経験から、天然の歯を健康に保つことが一番大切であり、患者さん自身が口腔機能の重要性を理解して、正しい予防法を身につけるための手助けをすることが重要だという考えが強くなったのです。そのために、乳歯の時から虫歯による早期喪失を防ぎ、不正な噛み合わせの改善を図ることで健全な永久歯への交換の達成をめざしています。痛いから来るのではなく、美容室などのように生活の一部として、小さい頃から当たり前に予防の意識を持って通ってもらえる歯科医院となることが目標です。私たちが行うカウンセリングや治療は、すべてこれらの思いに通じています。
カウンセリングにも力を注いでいるとか。
【健介院長】初診の患者さんは、はじめにお口の状態をチェックするためエックス線撮影を行います。その後、現状のご説明をして、患者さんの生活背景を考慮しながら治療のゴールを一緒に考えて、納得いただいた上で治療に進むようにしています。患者さんには都度、定期検診の重要性もお伝えしています。もし虫歯や歯周病が見つかっても、早い段階であれば治療期間は短く済み、治療費も抑えられます。定期的に見させていただいている方と、痛みの治療だけで来られた方ではお口の状態が大きく異なります。ご自身の歯でいつまでも食事や会話を楽しめるよう予防に取り組み、定期検診を受けていただきたいと思います。
治療のこだわりも教えてください。

【健介院長】虫歯は、初期であれば簡単に治療には入らないことも多いです。削ることで問題のない部分にもダメージを与えてしまうため、経過観察をしながら、最小限の介入で済むよう判断に気をつけています。
【晴菜副院長】予防においては虫歯や歯周病を防ぐだけでなく、子どもであれば歯並びを悪くする要因を取り除くことで、お口の正しい成長を促すことにもつながります。歯科衛生士による専門的なクリーニングをはじめご自宅でできるセルフケアのアドバイスも行っています。
患者さんと接する際に大切にしていることは?
【晴菜副院長】患者さんの普段の生活を知ることです。お子さんたちはよく、習い事のことや「今日、学校でこういうことがあってね」なんてお話をしてくれるので、次の検診の際に「そういえば、あれはどうだった?」と聞いてみることも。そういった会話一つでも、緊張がほぐれて安心できますよね。例えば部活の話から、その最中に何を飲んでいるかなど、一見診療とは関係ないような会話から虫歯になりやすい原因を知るヒントを得られることもたくさんあるので、関係ないように見えて、実は大切なことだと考えています。そして、とにかく褒めること。歯科医院を好きになってもらえるような接し方に努めています。
互いを尊重することで生まれる温かい雰囲気
ご夫婦で診療されていることについてはいかがでしょう。

【健介院長】妻は患者さんやスタッフと上手にコミュニケーションを取ってくれて、とても助かっています。私はあまり得意なほうではないので(笑)、おかげで治療に集中できます。
【晴菜副院長】一緒に働いて初めて「こんなに繊細で丁寧な仕事をするんだ!」とすごくびっくりしたんです。治療に臨む姿勢もそうですし、声のかけ方や患者さんをご案内する際の所作、お待たせしてしまった方への配慮などを見て、良い意味でのギャップでした。これだけ神経を使っているのだから「多少家でダラダラしていてもよかろう」と思うようになりました(笑)。
仲の良さが伝わってきます。毎日お忙しいかと思いますが、休日のリフレッシュ方法について教えてください。
【健介院長】子どもと釣りやゴルフに行くのが休日の楽しみです。どちらももともと私が好きなことで、子どもを巻き込んでいます(笑)。
【晴菜副院長】普段は子どもの世話でいっぱいいっぱいになってしまいますが、主人が子どもの面倒を見ていてくれるので、1人の時間も満喫させてもらっています。たまに夫婦でランチに出かけたりして2人の時間を取れるとうれしいですし、楽しみの一つです。
地域の方々にメッセージをお願いします。

【健介院長】歯科医院に苦手意識があり、ついおろそかになってしまう方も多いと思います。当院はアットホームな雰囲気ですのであまり構えず、気軽にいらしてくださいね。
【晴菜副院長】歯科医院を好きになってもらえるように、楽しくてお口の中がスッキリして気持ちの良い場所だと思ってもらえるように努めてまいります。虫歯をつくらないようにするためには予防が一番大切ですので一緒に頑張っていきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/約25万円