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猪熊 孝憲 院長の独自取材記事

いのくま歯科クリニック

(京田辺市/同志社前駅)

最終更新日:2022/05/24

猪熊孝憲院長 いのくま歯科クリニック main

2022年4月、JR西日本学研都市線の同志社前駅から徒歩3分の場所に開業した「いのくま歯科クリニック」。院内外はバリアフリーで、車いすに配慮したなだらかなスロープが設置されている。院内は天井が高く開放的で、壁は白を基調とした明るい雰囲気が印象的だ。広めのキッズスペースにはベビーベッドが完備され、診察中は保育士である猪熊孝憲院長の母が子どものそばに付き添う。子育て中の人にはうれしい配慮だろう。猪熊院長は優しく気さくな雰囲気で、患者とも活発なコミュニケーションを心がけているという。「地域の人に愛されるクリニックをめざしていきたい」と意気込みを見せる猪熊院長に話を聞いた。

(取材日2022年5月10日)

子どもも車いすの人も安心して通える環境をめざして

なぜこの場所で開業されたのでしょうか?

猪熊孝憲院長 いのくま歯科クリニック1

ここは僕の地元で、高校まではこちらで過ごして北海道医療大学に進学しました。大学卒業後はそのまま大学に残り助手として勤務していたので、大学時代の友人は北海道にいますし、なじみもあります。ですが、両親も親戚もこちらにいますので、開業するならやはり京都でと考えていました。大学病院でも患者さんを診ていましたが、大学病院ではどうしても患者さんと一生のお付き合いをすることは難しいんですね。でもクリニックであれば、地域の皆さんと長く付き合いながらお口の健康を守っていけるのではと考え、開業しました。

天井が高く、開放的な雰囲気の院内ですね。

設計にあたっては、木目調のナチュラルな感じでとリクエストをしたんです。あとは建築士さんのアイデアを取り入れて作りました。駐車場とキッズスペースを広めにしたのもこだわりです。実は、僕の母が保育士なんです。ですから、キッズスペースにはだいたい母がいてお子さんの相手をしています。例えば、兄弟連れで通院される場合、上のお子さんが診察を受けている間、下のお子さんをキッズスペースで遊ばせられます。家や待合室で一人では待てないような小さなお子さんがいる場合でも、安心してご来院いただけると思いますので、ぜひご利用いただきたいですね。ただ、いつでも母がいるわけではないので、保育士による子どものケアが必要な際は、予約時にお伝えくださると助かります。

どんな患者さんが多いのでしょうか?

猪熊孝憲院長 いのくま歯科クリニック2

高齢の方が多いですが、キッズスペースもありますしお子さんもいらっしゃいます。4、5歳から80代の方まで、幅広い年齢層の方にご来院いただいています。現在は院内での診療のみですが、今後は通院できなくなった方のケアなど、訪問歯科診療も行っていければと考えています。また、当院では一般歯科と小児歯科のほか、口腔外科にも対応しています。口腔外科では抜歯のほか、顎関節症のためのマウスピースを作成することも可能です。

設備や機器について教えてください。

滅菌に関しては精度の高い機器を導入しました。また、マイクロスコープや口腔外バキューム、CTなども設置しており、先進の機器がそろっています。高水準の滅菌器や口腔外バキュームは、患者さんに衛生的な環境で治療を受けていただくためには欠かせません。ユニットは3台あり、いずれも広くスペースを取っています。これは、車いすの方がそのまま入れるようしたためです。入り口にもスロープがあり、バリアフリー設計になっています。というのも、車いすを使っている知人がいて、そういう方々に安心して治療を受けてもらえたらと考えたんです。ただ、入り口もフラットなので皆さん気づかずに靴のまま入ってきてしまうのが少し難点かもしれません(笑)。入り口でスリッパに履き替えるシステムなのですが、今のままだと少しわかりにくいので何か工夫しないとと思っています。

丁寧な説明を心がけ、患者の納得感を大事にする

治療の流れをお聞かせください。

猪熊孝憲院長 いのくま歯科クリニック3

まずタブレット型端末を使って、事前に問診表に記入していただき、診察時はそれを見ながら問診していきます。次に実際にお口の中を拝見し検査をした上で、その結果に基づき治療方法の提案と詳細の説明をします。そうして、患者さんに納得していただけたら治療開始という流れです。治療時間はお一人30分から1時間取っていますね。

診療の際、心がけていることはありますか?

自分が何をされているかわからないと怖いですよね。ですので、時間が許す限り丁寧にわかりやすく説明するようにしています。また、複数の治療法がある場合はそれを提案し、どのような方法で治療するのかを患者さん自身が選べるようにもしています。僕が行っていない治療が候補にある場合は、その治療が受けられるクリニックもご紹介しますよ。「ここまで丁寧に説明してくれる歯医者さんもいるんですね」というお言葉をいただけると、うれしいですね。またお子さんの診療では、威圧感がないようにできるだけ目線を合わせて話すようにしています。患者さんにとって一番良い結果になるようにと常に考えながら、日々の診療に向き合っているんです。

先生の得意な治療や治療方針についてお聞かせください。

猪熊孝憲院長 いのくま歯科クリニック4

北海道医療大学では保存修復や歯周病治療をメインで行っていました。保存修復とは虫歯などで穴が開いたり欠けたりした歯の治療のことで、CR(コンポジットレジン)もその一つです。僕は極力歯を抜きたくないと考えているので、残せる歯はできるだけ残す方針で治療をしています。とはいえ、歯を残しても使えなければ意味がないので、残すことで使える歯や、残すことが患者さんにとってメリットになるのであれば残したいという考えです。修復にあたっては虫歯を取り残さないよう、さまざまな角度から確認し慎重に治療を行っています。治療に使用するレーザーについても研究を行っており、レーザーを用いたより有用な治療ができないかと考えています。

小さな子も来院するとのことですが、子どもの口の中を見ていて気づくことはありますか?

口の中がきれいな子としっかり磨けていない子、まったく虫歯がない子と遺伝的に歯が弱くて虫歯になりやすい子、両極端だなと思いますね。その中でも、しっかり磨けていない子の割合が高いように感じます。最近は顎が小さい子が多いので、親御さんから歯並びの相談を受けることも多いのですが、その際は歯列矯正をすることのメリットとデメリットを詳しくお伝えしています。なお、歯列矯正を希望される方には、矯正が受けられる歯科医院を紹介しています。

地域の人に愛されるクリニックをめざして

歯科医師をめざしたきっかけは?

猪熊孝憲院長 いのくま歯科クリニック5

父が救急救命士だったので、その影響もあって医療系に興味を持ちました。もともと動物が好きだったので最初は獣医になりたいと考えていたのですが、高校の先生からの勧めで歯学部へ進学することにしました。今振り返ると、その選択をして良かったなと思いますね。

休日はどのようにお過ごしですか?

開業したてなのでまだ足りないものがあって、休日は院内を整えるための買い物に出ることが多いですね。それ以外だと勉強会に参加して、新しい治療法などについて学んでいます。現在はこうした会もオンラインなので、参加しやすく助かりますね。リフレッシュ方法はおいしいものを食べること。北海道にいた頃は、海鮮をはじめおいしいものをいろいろ食べましたね。昔は釣りが好きだったんですが、北海道にいると自分で釣らなくてもおいしいものがたくさん食べられるので、すっかり釣らなくなりました(笑)。

今後の展望をお聞かせください。

猪熊孝憲院長 いのくま歯科クリニック6

地域の皆さんのお口の健康を守りたいと考えています。皆さんに愛されるクリニックになれたら本望ですね。歯科医院をハードルの高いところだと捉えず、気軽に遊びに行けるような場所だと思ってもらえるようにしたいです。大学病院に勤務していた頃、患者さんに「先生の顔を見るだけで元気になる」と言っていただけたことがあって、うれしかったんですね。当院でもそんなふうに思っていただけるような関係性を患者さんと築いていきたいと思っています。

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