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田中 眞澄 院長の独自取材記事

朋クリニック

(明石市/西明石駅)

最終更新日:2024/02/19

田中眞澄院長 朋クリニック main

2021年に明石市明南町に開業した「朋クリニック」は、内科、整形外科、リハビリテーション科を標榜するクリニック。JR神戸線・西明石駅から徒歩13分で、スーパーマーケットや商店が立ち並ぶにぎやかな通り沿いに建つ。院長の田中眞澄先生は、基幹病院の外科や救急医療などで長年、診療を重ねてきた経験豊富な医師。診療科目にはあまりこだわらず、町のかかりつけ医として、どんな症状でも話を聞いてまずは診察してみるというのが基本姿勢だという。そんな同院には、部活動でケガをした小学生や糖尿病の高齢者など、幅広い年齢層のさまざまな疾患の患者が通院する。「帰る時には笑顔で帰ってもらえるようにしたい」と話す田中院長に、同院の診療内容について聞いた。

(取材日2023年12月22日)

スポーツ外傷から生活習慣病まで幅広く診療

どういった経緯でこの地に開業されたのですか?

田中眞澄院長 朋クリニック1

基幹病院の非常勤医師をしていた頃の同僚が開業していた整形外科クリニックを引き継ぐ形で、2021年に開業しました。この地で長年、地域の方々から頼りにされてきたクリニックで、整形外科以外にも風邪や腹痛など一般的な内科も診ていたため、当院も内科、整形外科を診療するクリニックとして、少し離れた場所に新しく建設し、2021年にリニューアルオープンしました。前クリニック同様、地域医療に貢献し、患者さんから「朋クリニックに来て良かった」と思ってもらえるクリニックをめざしています。

院長は内科も整形外科も診療されているそうですね。ご経歴について教えてください。

徳島大学医学部を卒業後は、京都府立医科大学病院の第一外科に入局し、その後は京都府内のいくつかの病院の消化器外科で経験を積みました。勤務医時代の前半の20年は、専門領域に関係なく、いや応なしに救急医療の現場で働きました。若いからできたんでしょうね(笑)。後半は体力的なこともあり、慢性疾患を勉強し、糖尿病、高血圧、腎疾患など産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科以外のさまざまな疾患を診ていました。そんな幅広い経験のおかげで、一つの考えに固執しない診療の大切さを学びましたね。

地域の特徴や患者さんの層についても教えてください。

田中眞澄院長 朋クリニック2

明石市は子どもが増えている地域でもあるので、2世代や3世代のご家族で受診される患者さんもいらっしゃいます。当院はスポーツ疾患専門の外来も設けているので、お子さんの場合はスポーツ外傷での受診が多いですね。大人の疾患では、高齢者の骨粗しょう症をはじめ変形性腰椎症や変形性膝関節症、中高年の生活習慣病などです。また新型コロナウイルス感染症の流行下での開院だったこともあり、新型コロナウイルス感染症での受診をきっかけに当院を知っていただき、その後もかかりつけとして利用される方が増えました。当時を振り返ると、車が混雑して近隣の方にご迷惑をおかけしてしまったことを今も申し訳なく思っています。発熱専門の外来では、発熱患者さんと一般の患者さんの診療時間や動線を分けて診療し、新型コロナウイルス感染症専用の検査機器も設置。患者さんにも安心していただけるよう、40分~60分くらいで検査結果が出るような体制です。

多職種スタッフが支えるリハビリで早期回復に取り組む

リハビリテーション科もあり、スタッフ体制も充実しているそうですね。

田中眞澄院長 朋クリニック3

理学療法士や作業療法士だけでなく、柔道整復師や鍼灸師、あんまマッサージ師、管理栄養士も在籍しています。当院では多職種スタッフの知識や経験を出し合い、一人ひとりの患者さんのリハビリテーション計画を考えているのが特徴ですね。さらに、リハビリテーションマシンをはじめ圧力波治療器、高周波温熱治療器など機器も充実させ、早期回復をめざします。圧力波治療器は、圧力波によって血管新生と組織の修復を促進し、高周波温熱治療器では、体の内側から代謝を活性化させることで、筋肉の凝りや張りの改善につなげます。医療や介護の専門的な知識を持ったスタッフによるデイケアサービスも提供しています。

スポーツ疾患専門の外来もあるそうですね。

先ほどお話ししたように、明石市は子どもが増えていますから、部活動でのケガや故障の学生が多いので、専門の外来を設けました。ケガの応急処置から日常生活レベルまでの治療だけでなく、競技レベルまでの復帰をめざしています。アスレチックトレーナーと呼ばれるスタッフが関与し、テーピングの巻き方まで指導し、細かい部分までケアするのが特徴ですね。日本整形外科学会整形外科専門医師も非常勤で診療していますから、より専門的な治療も行っています。

スポーツ疾患の外来はお子さんが多いということですが、どんなスポーツでのケガが多いのですか?

田中眞澄院長 朋クリニック4

野球が盛んだった私の子どもの頃とは違って、今はサッカーのほうが人気があるようです。野球に比べてサッカーはコンタクトスポーツなので、あまり身体によろしくないというのが私の見解ですが、時代の流れですから仕方がないですね。小さい頃からスポーツに親しむのはいいことですが、熱心にやり過ぎてスポーツ外傷も低年齢化していることは心配です。まずはケガをしない柔軟な身体づくりをしてスポーツを楽しんでほしいですね。親御さんからは、「どの程度なら練習していいですか」とか、「どれくらいで復帰できますか」といった質問が多いので、スポーツトレーナーとも相談した上で、治療を超えたアドバイスもさせていただいています。 

間口を広げた診察で限定的な診断の回避を

幅広い診療に対応しているとお聞きしました。

田中眞澄院長 朋クリニック5

最近の傾向では専門以外は診ないというクリニックも多いようですが、私の気持ちとしてはどんな症状でもひとまずお引き受けすることが開業医の役割と考えているので、内科、外科と区別せず、幅広く診療するようにしています。専門の外科以外にも、これまでの基幹病院での経験をベースに、内科疾患についてもしっかりと勉強をしました。患者さんを門前払いはしたくないので、まずは症状をお聞きして、できる治療は当院で行い、詳しい検査や手術が必要であれば明石市民病院や明石医療センターなど近隣の適切な医療機関を紹介します。痛みや苦しさを抱えた患者さんにとって、すぐに症状を診てもらってまずは安心できるという場所でありたいですね。

診察の際にはどんなことを心がけていますか?

間口を広くすることです。最初から限定して考えてしまうと、そこしか見えなくなってしまうので、決めつけた診断はしないようにしています。なかなか難しいことではありますが、Aかもしれない、あるいはBかもしれないと考えつつ病気を絞っていくことを心がけていますね。「常識を疑え」と自分にも言い聞かせています。教科書は筋が通った正しいことが書いてありますが、教科書には載っていない貴重な情報もあり、教科書だけを鵜呑みにすることで貴重な情報を見過ごしているかもしれない。できるだけ偏見を持たないようにしています。患者さんとは、世代に応じた話し方をすることも心がけています。失礼にならない程度にギャグも入れますよ(笑)。笑うことも健康には大切ですし、診察の場も和みますからね。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

田中眞澄院長 朋クリニック6

ありがたいことに患者さんがたくさん来ていただいていますが、私が一人ひとりの患者さんのお話をきちんと聞いて診察したいため、時間もかかってしまっています。その点は申し訳ないのですが、それでも、待ちくたびれて険しい顔をして診察室に入って来られた患者さんが、帰りは笑顔で出て行かれるのを見れたら、うれしくなりますね。患者さんには心を開いてお話ししてもらわないと良い問診にはつながらないので、私もいろいろと手探り状態でコミュニケーションを取るようにしています。偉そうな言い方になるかもしれませんが、開業医という職業は、右手に医学、左手には教養が必要。お子さんや女性、中高年など、どんな世代の方とも話ができるかかりつけ医をめざしていますので、心配なことがあれば遠慮なくご相談ください。

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