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中山 可南子 院長の独自取材記事

mammaria tachikawa

(立川市/立川駅)

最終更新日:2023/10/12

中山可南子院長 mammaria tachikawa main

商業施設が立ち並ぶ立川の北口大通り。曙橋交差点そばのビル5階にある「mammaria tachikawa」は乳腺外科専門のクリニックだ。以前、同場所にあり閉院した乳腺外科専門クリニックの思いを継承するかたちで2022年に開業。中山可南子院長は、聖路加国際病院や国立国際医療研究センター病院で乳がんの画像・病理診断、手術・薬物療法、緩和ケアなど幅広い経験を積んできたドクター。同院では乳がんの早期発見をめざして検診・検査に力を注ぎ、万が一乳がんが発見されても、患者が安心して治療・手術に向き合えるようこまやかにサポート。「乳がんの定期検診は最も大切ですが、それに加えてご自身の乳房にもっと関心を寄せていただきたいですね」と話す中山院長に、検査体制や患者への思いについて話を聞いた。

(取材日2023年2月18日)

専門性を生かした乳がん、乳腺疾患の診療を

開業の経緯について教えてください。

中山可南子院長 mammaria tachikawa1

以前、この場所に乳腺外科専門のクリニックがあったのですが、諸事情によって閉院することになり、地域での乳腺外科診療の重要性からその地域医療への思いを継承するかたちで「mammaria tachikawa」として2022年に開業しました。私は国立国際医療研究センター病院や聖路加国際病院で乳腺の診療に携わってきましたが、その間、ずっとこの多摩地域が気になっていました。というのも、立川を中心とした多摩地域は、乳腺外科を専門とするクリニックが少なく、病院からクリニックに紹介する時にどこにお声をかければいいかと悩むことが多かったのですね。今回、ご縁をいただいて私が院長として乳腺外科専門のクリニックを開業することに最初は驚きましたが、多摩地域の皆さん方に医療貢献できればと思っています。

内装も受診しやすい雰囲気ですね。

検診に来られる方は不安を感じておられると思いますので、少しでも不安や緊張が和らぐようアットホームな雰囲気を意識しました。壁は淡いブルーを基調に、床やドアは木目を生かした造りにしています。待合室の椅子なども一般的なインテリアとして使うようなデザインを選び、お友達の家に遊びに行ったような感覚で受診できるようにしています。お着替え用の部屋は2室、トイレも2室用意しています。検査着もかわいいデザインのものを選んでいます。

こちらの診療方針についてお聞かせください。

中山可南子院長 mammaria tachikawa2

患者さんの気持ちに寄り添いながら専門性を生かした乳腺外科の診療を行っています。大きな病院などに行かなくても自宅に近いクリニックで安心して検査を受けられる検査環境を整えていること、万が一乳がんの診断を受けた後も地域の病院の先生方と連携しながら、治療・手術後のフォローまでしっかり行っていくこと、それらが診療の軸となっています。乳がんの検査はマンモグラフィと超音波検査を行っていて、マンモグラフィは経験豊富な女性の検査技師が行っています。技術を駆使して、痛みや不快感の軽減に配慮した検査を心がけています。超音波検査は私が乳房の状態について説明しながら検査しています。精密検査が必要な場合も当院で細胞診や組織診を行っています。また、当院は本院と同様に複数の医師で診療を担当しております。院長の私以外に4人の女性医師がいて、全員日本乳癌学会認定の乳腺専門医ですので、安心してご受診いただけます。

患者が孤独や不安に陥らないよう丁寧にフォロー

診療の際、どのようなことを心がけていますか?

中山可南子院長 mammaria tachikawa3

患者さんには丁寧な言葉遣いでお話しするようにしています。あまり堅苦しい表現ですとさらに緊張なさるでしょうし、かといって砕け過ぎるのもいけませんから、普通に丁寧な言い方をしています。説明もできるだけわかりすく、一方的にならないよう心がけています。患者さんは聞きたいこと、不安なことがたくさんあると思いますので、時間をかけてお話しして、最後は笑顔で明るく帰っていただきたいと願っています。症状についても、大丈夫ですよ、と大まかに伝えたほうが良い方や、逆に細かく説明したほうが良い方もおられますので、その方に合う説明方法をとっています。診断結果は正直にありのままにお伝えし、その後の治療や手術の予後などについてもわかりやすくお話しして安心して治療や手術を受けられるよう配慮しています。

告知の時はどのようなことに留意なさっているのでしょう。

患者さんは孤独感をすごく感じると思います。これから経験したことのない未知の世界が始まるわけですから、何をどうしたらいいかわからない、さまざまな不安に駆られるのは当然のことです。患者さんは治療に向けてやることも増えてきますので、何が必要か、どんなことをするのかをわかりやすく説明します。治療や手術に向けた道筋が見えてくると患者さんも少しは安心できるのではないでしょうか。患者さんには、例えば、「決して一人ではないですよ、ご家族や当院のスタッフ、病院の先生方やスタッフなどサポートする人はたくさんいます。みんなで一緒に治療に向き合っていきますから大丈夫ですよ」といったこともお話しします。病院での手術が終わった後は、当院でしっかり経過観察していきますので、安心して手術を受けていただきたいと思います。

その病院との連携も密にとっているのですね。

中山可南子院長 mammaria tachikawa4

はい。近隣の立川病院や立川相互病院、多摩総合医療センター、杏林大学医学部付属病院などと連携し、その患者さんのライフスタイルも考慮しながら適切な病院に紹介します。ご高齢の方ですと、ほかの疾患で受診しているかかりつけの病院がいいという方もおられますし、自宅に一番近い所を希望なさる方もいます。AYA世代の方の場合は、妊孕性や遺伝診療の問題もありますし、小さいお子さんがいるようなお母さんもいらっしゃいますので、そのような点のサポートも含めて聖路加国際病院をはじめ、サポートツールの整った都心の病院に紹介できるようにも体制を整えています。東京・築地の本院でこれまで検査を受けていた方でこのエリアにお住まいの方は、本院と診療情報を共有できますので当院で引き続き検査を受けていただけます。

定期検診とともに大切なのが、こまめなセルフチェック

先生はなぜ医師をめざされたのですか? 乳腺外科を専門にした理由も教えてください。

中山可南子院長 mammaria tachikawa5

子どもの頃に喘息を患っていまして、病院の先生にとてもお世話になりました。苦しい時に先生の所に行けば楽になる、と思って、その先生がとても頼もしく格好良く見えたんです。女性の先生だったので、あの先生のようになりたいなあと。乳腺外科を専門にしたのは大学1年の時の外来見学がきっかけです。家族に医療関係者がいなかったので、医療の世界は私にとって未知の世界だったんです。その外来見学の時、乳腺外科のある先生が、患者さんに淡々と乳がんの告知をしていて、それを聞いた患者さんはショックで泣いてしまったのですが、先生がわかりやすく説明した後で「大丈夫、一緒に頑張りましょう」と言ったら患者さんが笑顔になって安心した様子で帰っていかれました。その医師と患者さんの一連の様子に感激して乳腺外科を専門にしようと思いました。

お忙しいとは思いますがプライベートはどのようにお過ごしですか?

本が好きで、電車の中ではずっと小説を読んでいます。中でも日本、海外問わず歴史ものが好きですね。日本の歴史がテーマのテレビドラマも必ず見ています。歴史上の同じ人物でもドラマによって捉え方が違ったりするので比較するのも面白いですね。患者さんとそんな話で盛り上がることもあります。実はゲームも大好きです。つい没頭してしまい、気がつくと何時間もやっていたりすることも多いんですよ(笑)。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

中山可南子院長 mammaria tachikawa6

女性にとって乳腺や乳房は非常にナーバスな部分で、不安や心配なことも多いと思います。当院ではこれからもスタッフ一同、高い専門性を持って乳腺外科の診査診断を行い、患者さんに寄り添いながら診療にあたっていきます。乳がんの早期発見のためには定期的な検診を受けることが非常に大切です。当院では安心して受診できるよう体制を整えていますので、ぜひ検査を受けに来てください。また、ご自身の乳房にもっと関心を寄せていただいてセルフチェックをしていただきたいですね。もし、何か気になること、疑問に思うことがあればお気軽に相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

視触診+マンモグラフィ検査+超音波検査/1万5400円、視触診+超音波検査/8800円

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