全国のドクター13,613人の想いを取材
クリニック・病院 157,056件の情報を掲載(2025年4月30日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 八尾市
  4. 久宝寺口駅
  5. みきおとなこどもデンタルクリニック
  6. 小室 美樹 院長

小室 美樹 院長の独自取材記事

みきおとなこどもデンタルクリニック

(八尾市/久宝寺口駅)

最終更新日:2025/01/09

小室美樹院長 みきおとなこどもデンタルクリニック main

近鉄大阪線久宝寺口駅から徒歩1分の場所にある「みきおとなこどもデンタルクリニック」は、2025年2月で開業3周年を迎える歯科医院だ。同院の小室美樹院長は、もともとは矯正専門の歯科医師として大学病院に勤務していたが、インプラント治療の専門家だった父が早逝したことがきっかけで、実家の歯科医院を引き継いだ。その歯科医院は3年前に弟に譲り、その後現在の地に新規開業。エネルギッシュかつ温かい人柄が印象的な小室院長から、小児歯科や予防歯科に対する並々ならぬ想いについてさまざまな角度から話を聞いた。

(取材日2024年11月28日)

家族みんなで通える、地域のかかりつけをめざして

明るい雰囲気が印象的な歯科医院ですね。

小室美樹院長 みきおとなこどもデンタルクリニック1

ありがとうございます。おっしゃっていただいたとおり、窓からたっぷり入ってくる日差しのおかげで、院内は常に明るさが満ちています。また、受付に置いてある植木鉢はすべて胡蝶蘭で、3年前に開院祝いで患者さんからいただいたものです。春になると次々に花が咲くので、空間にさらなる彩りを添えてくれますよ。院名にもあるとおり、当院には子どもから大人まで幅広い方々が訪れます。そのため、車いすやベビーカーでも来院いただけるよう、院内はバリアフリーにして、広々としたキッズスペースを設置したほか、トイレにはおむつ交換台を備えるなど、どなたでも足を運びやすいクリニックづくりを意識しました。

では、患者さんの年齢層は偏りがなく、全年代の方がいらっしゃるのでしょうか?

そうですね。当院は、特にご家族皆さんで通院している方が多い傾向があります。中には、曽祖父母から曽孫の4世代にわたって当院に通われてるというご家族もいらっしゃいます。土曜日だとご家族全員で来院したり、時には親戚の方を連れて来てくださったりすることも。最初は1人で来院した方でも、その後ご主人を連れて来られたり、「甥や姪も診てほしい」と言われたりと、ご家族のつながりによって患者さんの輪が広がっていくケースが多いです。

院内の設備のこだわりについて教えてください。

小室美樹院長 みきおとなこどもデンタルクリニック2

まず一つは、一元化された先進のデジタル設備です。撮影したエックス線写真は診療チェアのモニターに反映できるほか、患者さんのスマートフォンにデータを送ることもできます。診察券に関しても、従来の紙タイプに加え、スマートフォン上で管理が完結するデジタル診察券も用意しています。さらに当院は小児歯科に力を入れているため、大人と子どもの診療チェアを区別しています。子ども用のチェアはフルフラットタイプを使用しているので、寝そべった状態のまま診療を受けることができます。人間工学の観点からも、一般的なチェアよりもフルフラットのほうが負担が少ないとされているため、お子さんによりリラックスした状態で診療を受けてもらえたらと考えています。また、当然ですが、お子さんが怖がっているときは、無理に診療を進めることはしません。

子どもから高齢者まで、歯の健康を想って寄り添う

なぜ、小児歯科に注力しようと思われたのでしょうか?

小室美樹院長 みきおとなこどもデンタルクリニック3

もともとは矯正専門の歯科医師だったので、発育段階にいる子どもたちの歯を矯正の視点から数多く診てきました。その際、子どもの予防歯科や食育こそが、健康な歯のことを考えると重要なのではないかとよく思っていました。3歳までに20本の乳歯が生えそろうのが発達のスタンダードのはずなのですが、今の子どもたちは歯の成長が遅れるケースが少なくありません。また、2000年頃からは、幼稚園・中学・高校一貫の私立校の学校歯科医をしていまして、ここでも幼稚園児の歯の状態が気になりました。食事アンケートを取れば、日頃何を食べているのかすぐに明らかになります。父のクリニックを継いだ後は、しばらくインプラント治療専門で患者さんを診てきましたが、大人がいつまでも健やかな歯でいるためには、やはり子どもの段階からの予防が一番だという考えは変わることはありませんでした。

子どもの予防歯科は、保護者の協力が不可欠だと思います。診察時、どのようなことを意識していますか?

幼いお子さんにとっては、保護者の言葉が絶対的なものといえるでしょう。例えば当院には、生え替わりの時期に歯がグラグラするからと来院する親子が多いのですが、その際、保護者さんは「歯を抜いてもらうんだよ」「痛くても我慢して」とお子さんに言いがちです。でも、お子さんに恐怖心を与えてしまうような言葉はなるべく避けてほしいと、私は普段から保護者の皆さんにお願いしています。それに、歯科医院は本来、痛くなったら行くのではなく、痛くならないために行く場所であるべきです。また、「この子、歯を磨かないから虫歯になってしまったんです」とおっしゃる保護者さんも多いですが、お子さんに対する歯磨きの指導や声かけも、保護者の役割の一つと私は考えます。その上、生まれてきたときに虫歯菌はないので、子どもが虫歯になるのは身近な大人からうつったことになります。保護者や周りの大人の意識が子どもの歯の健康につながると思います。

幅広い年代の患者さんと関わる上で、どんなことを大切にしていますか?

小室美樹院長 みきおとなこどもデンタルクリニック4

一言で言えば、「寄り添うこと」です。例えば乳歯を抜く場合、お子さんは痛みを怖がるので、できるだけ麻酔は施しません。「3秒だけ我慢してね」と伝えて、ぐらぐらした乳歯は瞬時に抜きます。ご高齢の方の場合は、何を目標にして治療を進めていくか、ご本人の要望を丁寧にヒアリングします。例えば、せっかく旅行に行っても家族と同じように食事を楽しむことができないために悲しい気持ちになるというご高齢の方が、治療後は家族と同じ食事を取ることができたと喜んでいただけたなら、これほどうれしいことはありません。当院の患者さんは、治療しながら歯の大切さを理解していただくことで、「生涯歯を大事にしたい」と定期的にメンテナンスに通う方が多いです。

アットホームなチームで「お口の健康のお手伝い」を

院内のアットホームな雰囲気は、スタッフ陣とのコミュニケーションにもポイントがあるのでしょうか?

小室美樹院長 みきおとなこどもデンタルクリニック5

2〜3ヵ月に1回くらいのペースでみんなで食事に行ったり、それから私は研鑽のためによく勉強会に参加するのですが、ここでもスタッフを連れて行ったりします。患者さんに真に寄り添うためには、一人ひとりに合った提案をする必要があるので、知識のアップデートやインプットは常に必要です。歯科医療のイベントも、スタッフと一緒に足を運んでいます。良いチーム感がつくられているからこそ、長く働いてくれるスタッフもいます。また、患者さんとスタッフの距離が近いのも当院の特徴です。

チームを率いる小室院長は毎日お忙しいことかと思いますが、休日はどのようにリフレッシュされていますか?

ここ10年だと、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの長期休みは必ず鎌倉に滞在します。海も山もあって、寺社仏閣もあって、関西では感じられない落ち着いた空気感が魅力的な土地です。また、年明けは必ず箱根駅伝を現地まで観に行きます。私自身も体を動かすことが好きなので、鎌倉滞在時はハイキングをして、おなかが空いたら鎌倉グルメを堪能します。鎌倉での新たな人との出会いも旅の醍醐味ですし、その時々の気分によって飛行機で行ったり新幹線で行ったりもします。大好きな場所でその土地の空気を満喫することが、私にとって一番のリフレッシュ法です。

最後に、地域の方々へのメッセージと併せて、今後の展望もお聞かせください。

小室美樹院長 みきおとなこどもデンタルクリニック6

まず、お子さんには健康な歯ですくすくと成長していってほしいですし、ご高齢の方にはご自身の人生を長く楽しんでほしいので、そのために私たちは、患者さんの口腔環境のケアにこれからも励み続けます。例えば足が悪くても、今は車いすがあれば比較的支障なく移動できて、旅行なども楽しむことができるでしょう。でも、歯が悪いと、その場所でおいしく食べることができません。「おいしく食事をすること」は人生の大きな楽しみの一つで、笑顔をつくります。「患者さんが健やかな生活を送っていただくための『お口の健康のお手伝い』をする」これが当院のモットーです。

Access