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小林 芳央 院長の独自取材記事

小林歯科

(糟屋郡志免町/福岡空港駅)

最終更新日:2023/12/14

小林芳央院長 小林歯科 main

福岡都市圏でも有数のベッドタウン志免町に、2021年12月15日に開業した「小林歯科」。地域に根づいたかかりつけ歯科医院をめざし、小さな子どもから高齢者まで、患者一人ひとりに合わせたアドバイスと治療を提供したいと意気込む小林芳央先生が院長を務める。九州大学病院にて、持病を持つ人や全身の状態への配慮が必要な人への歯科治療を専門に臨床と研究を重ね、その知識と経験を生かして、持病を理由に諦めない歯科医療の提供をめざす。幅広い世代に対応し、一人ひとりの患者に合わせた治療方針の検討に余念がない小林院長に、歯科医師としてのこれまでの経験や、開業した今大切にしたいことなどを聞いてきた。

(取材日2022年3月9日)

持病がある人、健康な人問わず、歯科治療を提供したい

開業までの小林院長のご経歴を教えてください。

小林芳央院長 小林歯科1

私は山口県の出身で、父が地元で歯科医師をしていたので、「歯科医師」は自然と進路の選択肢に入っていました。しかし、大学受験では音楽大学への進学も検討していたんです。子どもの頃からバイオリンを弾いていて、その道に進むのも良いなと。人と感動を共有できる音楽や芸術の世界にとても魅力を感じていました。ですが、将来のことなどをいろいろと検討した結果、最終的に歯学部を選び入学。大学入学後もしばらくは音楽への夢が諦めきれず、迷った時期もあったのですが、そんな思いも歯学部で学ぶうちに次第に変わっていきました。歯科医師がとてもやりがいのある仕事に感じられ、真剣にめざすようになっていったのです。思えばその時からすでに、多くの患者さんを診ることのできる開業医になりたいと思っていましたね。大学で出会った方々や、学んだ経験が支えとなり、こうして歯科医師になることができました。

勤務医時代は、高齢者歯科・全身管理歯科を専門にされていたと伺いました。

九州大学病院の高齢者歯科・全身管理歯科という部門で9年ほど勤務・研究の経験を積んできました。ここは、病気や服用薬剤のために歯科治療を受けにくい方を中心に、医科の診療科と連携を取りながら診療を行う部門となります。持病により歯科治療中に全身に関する注意・判断が必要な方はもちろん、歯科恐怖症や嘔吐反射が強い方など、身体的・心理的に歯科治療が困難な方の対応も行っていました。持病を理由に診療を断られた人なども数多く診てきましたから、全身の健康、病気のリスクをもとにした歯科治療の判断に関しては、判断力と技術を備えていると自負しています。

さまざまな経験を経て開業に至ったのですね。

小林芳央院長 小林歯科2

臨床と研究でさまざまな歯科治療のケースを経験し、博士号まで取得をすることができました。その後も大学に残って研究の道もありましたが、先ほども申しましたとおり、もっと患者さんと密接に関わる歯科医師になりたいという思いが強く、開業医という選択肢を選びました。地元の山口で開業することも検討したのですが、自分の出身でもある九州大学歯学部との連携を図ることで、より患者さんのためになる治療を総合的に提供できると思い、福岡都市圏での開業を希望していました。さまざまなエリアを検討していたのですが、福岡都市部で働く人が多く住む志免町とご縁があり、無事に2021年12月15日に小林歯科を開業することができました。

患者の健康を守る伴走役として、寄り添う歯科治療を

診療時のモットーや心がけていることは何でしょうか。

小林芳央院長 小林歯科3

歯科治療のほとんどは「元に戻す治療」ではありません。例えば、胃や腸といった臓器や、骨や筋肉などの部位は自然治癒力により修復していくものが多いのですが、歯科治療は「ほかのもので補う処置」が多いのです。例えば、虫歯ができたときは削ったり、その後かぶせ物をしたりしますよね。これらは治癒ではなく、ほかのもの、人工物で補っているのです。もちろんこうした補う治療も大切ではあるのですが、一番良いのは今ある歯を大切にして、削ったり抜いたりする処置を最小限にすることです。そして健康な状態をキープすること。しかし、やむを得ず大切な歯を抜いたり削ったりしなくてはならないこともありますから、その場合はできる限り患者さんの意思に寄り添いながら処置をするようにしています。

患者さんの意思を大切にされているんですね。

歯科医師と患者さんの関係は、治療を行うだけでなく、アドバイザーとしての関わり方も大切だと思っています。口腔内に関する知識を持つプロフェッショナルとして、知っている知識や症例をもとにした経験を生かした治療を提供しながら、患者さんの歯の健康をどのように保つか、良くしていくかを提案するのが、私がめざす歯科医療のかたちです。一方的に治療方針を押しつけたり、何も説明することなく黙々と治療を進めたりするようなことはしたくありません。患者さんの歯の健康を保つアドバイザーとして、伴走するイメージで日々診療にあたっています。

この地域の患者さんの特徴はありますか?

小林芳央院長 小林歯科4

開業前は、虫歯ができたから、痛みがあるからといった理由で来られる方が多いのではないかなと思っていたのですが、実際開業してみると、メンテナンスや検診を希望される患者さんが多かったんです。口腔内の健康に関心のある方が多く、とても良いことだなと感じましたね。ですので、一人でも多くの患者さんが健康な口腔環境を維持できるよう、今後も地域の皆さまにとって、身近な口腔内・歯科のアドバイザーとなれるように心がけていきます。

気軽に相談に通える地域の歯科医院をめざして

院内の設備面でこだわったところはありますか?

小林芳央院長 小林歯科5

当院が開業する数ヵ月前まで別の歯科医院が診療していた場所なので、歯科用CTや滅菌機など必要なものはほとんどそろっていたのですが、やはり自分がこだわって扱いたいと思うものについては新しく機材を導入しました。まず1つ目が口腔内カメラです。患者さんに治療内容を把握していただくことはもちろん、予防への意識をより高めていただきたいという思いで、エックス線写真よりもわかりやすい口腔内カメラを活用しています。2つ目が光学式の虫歯検出装置です。健康な歯を保つためには、予防はもちろん早期発見も重要なので、肉眼で見るだけではわからない箇所にあるような虫歯もしっかりと見つけられるように導入しました。

歯科医院を選ぶ際のポイントはどのような点にあると思われていますか?

まず、毎回同じ先生がしっかり担当について診てくれるのかというのは大切なポイントだと思っています。歯の健康を守るには継続的な治療と観察が重要なので、毎回違う先生に変わってしまうよりも、担当制のほうが変化にも気づきやすいからです。次に、きちんと治療の方針やプロセスを説明してくれる先生が良いと思います。患者さんからすると治療の早さや技術の高さまではなかなかわからないかと思いますが、事前にどんな治療を行うか理解し、納得していれば、安心して治療に取り組めますよね。歯科治療というのは、歯科医師による適切なアプローチと、患者さん自身の口腔内への意識向上があってはじめてうまく進んでいきます。だからこそ、毎回丁寧な説明をしてもらえるかどうかは、クリニック選びのポイントになると思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

小林芳央院長 小林歯科6

当院は、地域に根づいた歯科医院をめざしています。口腔内のことで何かお困りの方はもちろん、異常があるか不安な方、少しでも気になることがある方もぜひお気軽に相談に来てください。皆さまの口腔内の健康状態をしっかりチェックさせていただいた上で、理想の治療プランをご提案いたします。ですが、治療を実際に受けられるかどうかはぜひ皆さまに判断いただきたいです。あくまでもご提案をさせていただく立場というのを大切にしています。ご納得いただけない場合はぜひ遠慮なくお申しつけください。少しでも皆さまに寄り添える治療を提供できるよう、今後も心がけて頑張っていきます。

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