青山 浩子 院長の独自取材記事
京都六角あおやま形成外科皮ふ科
(京都市中京区/烏丸御池駅)
最終更新日:2024/12/16
京都市営地下鉄烏丸御池駅から徒歩約4分、阪急電鉄烏丸駅からも徒歩約6分でアクセスできる便利な場所に「京都六角あおやま形成外科皮ふ科」がある。クリニック内は、白とベージュを基調にした優しい雰囲気で、大きな窓から日差しが差し込み、リラックスできる空間となっている。院長の青山浩子先生は、各地の基幹病院に加え、皮膚科や美容医療のクリニックでも診療経験を積んだ後、同クリニックを開業した。眼瞼下垂、できものやほくろ、ニキビ、皮膚疾患などに治療を提供する一方で、美容診療の経験を生かした肌の治療や外科手術を連日行っている。「気軽に立ち寄れて、悩みや困り事を相談できるクリニックでありたい」という青山先生に、同クリニックの診療の特徴や力を入れている診療、クリニックの目標などを語ってもらった。
(取材日2024年11月28日)
専門性の高い医療を地域に提供する
医師をめざしたきっかけを教えてください。
子どもの頃から読書が好きで、科学漫画などを読むうちに人間の体に興味を持ち始め、その興味のままに医学の道を志すようになりました。形成外科を専門に選んだのは、手術の術式が多様で、症例ごとに切開のラインをデザインして術式を選択するところに創造性が必要とされ、そこに魅力を感じたからです。実際に働き始めると、手術を受けることで一つの人生が大きく左右される症例にも出会いました。例えば、工場の圧延機に腕を巻き込まれた男性に対して筋肉と神経を移植し再建を行うと、腕の機能再建をめざすことができます。舌がんにより耳鼻科で舌切除を受けた方に対しては、舌の再建と構音機能の回復を目的として、大腿部から筋肉移植を行いました。手術後の人生に可能性が広がるようなお手伝いができることに、一段とやりがいを覚えました。
これまでのどのような診療を経験してこられましたか?
京都、大阪や滋賀などの地域基幹病院の形成外科で経験を積みました。大阪では頭頸部の再建、岡山では重傷の救急患者対応と美容施術、滋賀では手外科において専門性を高めました。また、東京に7年間住んでいた時期は、集中的に眼瞼下垂の治療に取り組みました。当クリニックを開業したのは、総合病院勤務で培った形成外科医としての知見と経験を還元し、専門的技術を地域の方々に提供したいと考えたからです。
開放的で明るいクリニックですね。
京都市内で適した場所を探していた際にこのビルに出会い、この辺りでは珍しくガラス張りで、外からビルの中の雰囲気をイメージできる建物の造りや和モダンなデザインに惹かれました。窓に面した明るい部屋に施術室を設け、快適に利用いただけるように、患者さん、スタッフの動線をできるだけシンプルにしています。できもの手術や美容面のご相談はデリケートな内容も多いので、診察室はすべて鍵をかけられるようになっており、診療に関わるスタッフは全員女性です。他の患者さんの視線が気になるという方もおられるので、受診は完全予約制にして、スムーズに個室の診療室にご案内するようにしています。
どのような患者さんが来院されますか?
眼瞼下垂症の手術、できもの手術などを行う形成外科の診療は、老若男女を問わずご来院いただいています。美容診療で通院される患者さんも多く、しわやニキビ痕のケアなどを提供しています。美容に関するご相談は女性患者さんが多いですが、男性からの需要も高まっているのを日々感じております。
仕上がりにもこだわった眼瞼下垂の治療に注力
形成外科についてあまりご存じない方も多いと思います。
形成外科は主に手術に特化した診療科です。ほくろや皮膚腫瘍の除去については、皮膚科で治療されているところもありますが、一般的には皮膚科が扱うよりも侵襲が大きい治療にも対応し、皮膚科からの紹介で手術を行うケースが少なくありません。また、事故などで損傷した部位の処置、皮膚がんの切除やがん手術後の再建、機能回復のための手術も行います。外科の手術で使われているものより小さい器具や細い縫合糸を使うので、より繊細な処置が可能というのも形成外科の特徴といえます。整容面に配慮して皮膚の縫合や再建を行うのが形成外科ですので、手術後の傷痕修正、女性器手術などには、形成外科医の技術が必須と考えています。
眼瞼下垂の治療に注力していると聞きました。
はい。眼瞼下垂でまぶたが下がってくると、目を大きく開けることが難しくなり、視野が狭くなってきます。街路で看板が読みにくい、手元の細かい作業がやりづらいなどの変化で目が疲れやすくなり、肩こりや頭痛を抱えている方も多いです。まぶたが重いと外見の悩みにもつながります。治療には手術が必要ですが、当クリニックでは日帰り手術を提供しています。眼科でも手術を行うところはありますが、形成外科ならではの技術を生かして、一人ひとりのまぶたの形状にこだわった手術を行っています。眼瞼下垂の手術は患者さんにも喜ばれています。岐阜や高知など遠方から手術を受けるため当院へ足を運んでくださる方もいて、私自身もやりがいを感じています。まぶたの下垂が軽度であれば保険対象外となりますが、その場合は自由診療の美容外科で手術を提供しています。
形成外科とともに皮膚科も診療科目にあげておられます。
皮膚科を受診される患者さんには、ニキビや酒さを気にして来院される方が多くいらっしゃいます。当クリニックは、皮膚科においても保険診療、自由診療の双方の提案が可能です。例えば、保険診療でニキビを治療したのち、さらにニキビ痕を改善したいとのご希望がある場合は、自由診療へと軸を移して、さらなる症状改善のために方法を選んでいくことができます。
迅速で丁寧な手術をより身近に
診療の際に大切にしていることを教えてください。
患者さんのお話をよく聞くことをまず大切にしています。診療に対する患者さんのご希望を伺いながら、その方により適した治療を提案することが必要だからです。その上で、患者さんに安心してもらえる環境をつくり、なるべく円滑に、丁寧で安全に手術を提供することを心がけています。手術を身近なものとして感じていただく機会を増やすことで、形成外科の医療技術を地域の人々に還元していきたいと思っています。
先生のリフレッシュ法や健康法を教えてください。
休日はハイキングを楽しむことが多く、特に大文字山の東側を回って小川のせせらぎを楽しむコースによく出かけます。仕事で睡眠不足になることが多いので、体調管理には気をつけています。中でも栄養のバランスを崩さないようにしています。以前体調が優れなかった時期に運動をして体力をつけてみたのですが、まったく改善が見られませんでした。そこで試しに栄養面の改善を心がけたことをきっかけに、それからは栄養面への注意を欠かせないものと考えるようになりました。診療でも、難治性ニキビで悩んでおられる方などに、採血を行った上で栄養面についてご案内することがあります。治療に組み合わせることで、体の内側からも改善がめざせるからです。
今後の目標を聞かせてください。
患者さんにとって利用しやすく、通い続けられるクリニックづくりが目標です。いつもとは違う症状でも相談したいと思っていただけるように、幅広い内容で診療体制を整えております。もちろん、そのために私自身が常に新たな知見を取り入れて、最新技術を積極的に導入するようにしています。待合室の環境を改善したり、よりわかりやすいご案内をしたりできるよう工夫を重ねるといったこまやかな整備も必須です。開院時からずっと支えてくれているスタッフたちと力を合わせて、患者さんに気持ち良く通っていただける環境づくりに磨きをかけています。
読者や地域の方にメッセージをお願いします。
手術や美容と聞くと不安になり、受診をためらわれる方はたくさんいらっしゃると思います。気軽に立ち寄りやすいクリニックですので、お困りの症状が現れた際は、まずご相談からお待ちしております。
自由診療費用の目安
自由診療とはしわケア/2万2000円〜
ニキビ痕ケア/1万1000円~
眼瞼下垂症(自費)/27万5000円~