専門の歯科医師との連携による
根管治療とインプラント治療
しらゆりデンタルクリニック
(北九州市小倉南区/下曽根駅)
最終更新日:2023/11/15


- 自由診療
虫歯菌が歯の神経まで達している際に行う「根管治療」と歯を失った際の選択肢の一つである「インプラント治療」。精密な治療に取り組む「しらゆりデンタルクリニック」では、高いスキルが求められるこれら2つの治療において、蒲生佳華(がもう・よしか)院長と日本口腔外科学会口腔外科専門医の黒川英雄先生が連携し、治療を進めていく診療スタイルを取っている。このスタイルの背景には、「専門性の高い技術で安心・安全な治療を提供したい」という強い想いがあるからだと、蒲生院長は言う。その想いは黒川先生も同じ。より安全性の高い治療の提供をめざし、どんな症例にも決して妥協しない2人が、それぞれ研鑽を重ねてきたスキルを余すところなく患者に還元する。そんな同院ならではの診療スタイルについて2人に話を聞いた。
(取材日2023年10月13日)
目次
専門性を持つ歯科医師の連携による「根管治療」と「インプラント治療」は、精密な診査を重視
- Q根管治療とインプラント治療に注力される理由を教えてください。
-
A
▲見えないところこそしっかりと治療を行いたいと話す蒲生院長
【蒲生院長】虫歯が進行し、歯の根っこまで達すると、歯の神経を取る抜髄処置を行います。ですが神経のない歯は栄養が行き渡らずもろくなる上、再発しても気づかず重症化し、結果、抜歯のリスクが高まってしまうんです。なので、歯を長持ちさせるためにも、根管治療では再発防止の一点に力を尽くしています。治療中に細菌が患部に流入しないようラバーダムというゴム製シートを用いるのもその一環です。それでも残念ながら歯を失うことになった場合、ブリッジや入れ歯の選択肢もありますが、噛む力や他の歯への影響を考えるとインプラントが有用であるというのが当院の考え。それが根管治療とインプラント治療それぞれに注力している理由です。
- Q口腔外科専門医である黒川先生と連携されていますね。
-
A
▲インプラント手術のサポートや、口腔外科の診療も行う黒川先生
【蒲生院長】ええ、インプラント治療をするとなった時に、上顎の骨が薄い方に対して骨造成術であるサイナスリフトなどの前処置が必要になることも少なくありません。インプラント治療は特に熟練したスキルと経験値を要する治療になりますので、この分野に長けた黒川先生に来ていただいています。
【黒川先生】まず、院長が診察し、治療方針を固めるためにパノラマエックス線や歯科用CTで撮影した画像から、骨の状態などさまざまな診査を実施します。その上でインプラント治療が可能となった場合に、私が介入いたします。常駐していないので、画像を共有し、どのような治療をすべきかアドバイスしながら進めていくという流れです。
- Q連携について、さらに深くお聞かせいただけますか?
-
A
▲常駐していないからこそ、入念な打ち合わせの上で処置を行う
【黒川先生】今は同じ場所にいなくても、情報共有できるツールがたくさんありますので、時間を有効に使えるのと同時にオペに至るまでの計画を綿密に行うことができます。あらゆることを想定しながら治療計画を立案し、それをもとにオペを実施します。特に上顎の奥歯にインプラント体を埋入する際、骨が足りないと上顎洞粘膜という副鼻腔の空洞に骨を足す、先ほどのサイナスリフトという骨造成をした上で埋入しなければなりませんので、診査と情報共有は重要なファクターになります。経験値を生かしたアドバイスと入念な打ち合わせのもと処置を実施しています。サイナスリフト以外に、さらに難易度の高いソケットリフトという方法もあります。
- Q高度な技術を要する手術を行っているのですね。
-
A
▲一人ひとりの状態を見極め、患者にとってベストな治療を選択
【黒川先生】ソケットリフトはブラインド操作で少しずつ上顎洞粘膜を上げていきながら骨造成する手術になります。一方、サイナスリフトは上顎洞粘膜にメスを入れて上に押し上げながら骨を入れる方法で、治療箇所を目視できるぶん安全性に配慮できるという特徴があります。そのため、ケースバイケースですが、当院では可能な限りサイナスリフトを優先しています。ただ、患者さんによって顎骨の量や症状がまったく異なりますので、精査と情報共有が欠かせません。
- Q抜歯した場合、インプラント治療は誰もが行えるのですか?
-
A
▲どんな症例にも決して妥協せず、安全性を重視した治療に努める
【黒川先生】その方の状態によりますね。留意しなければならないのが全身状態です。糖尿病の方や顎の骨量が少ないとインプラント治療を行えない場合もあるので、最初の診査でいかにその方の状態を把握できるかがとても重要です。インプラントはあくまでも選択肢の一つなので、それが行えない場合は入れ歯などの治療法を検討することになるでしょう。ただインプラントは機能性や耐久性を考えてもメリットの多い治療だと思います。あと、私は口腔疾患の中でも粘膜疾患が専門で、口腔がんの症例も数多く手がけてきました。一つの疾患、一つの治療にとらわれず、口腔内を多角的な視点で見ることも、口腔の健康維持には重要だと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/27万5000円~、骨造成(サイナスリフト)/20万円~、骨造成(ソケットリフト)/3万円~、根管治療(歯根端切除術)/5万5000円~、根管治療(逆根管充填)/5万5000円~