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中島 圭一 院長の独自取材記事

大津なかしま眼科

(菊池郡大津町/肥後大津駅)

最終更新日:2024/12/02

中島圭一院長 大津なかしま眼科 main

熊本中心部からおよそ20kmの熊本市と阿蘇市の中間に位置する大津町に「大津なかしま眼科」は開業。隣接する菊陽町へ台湾から半導体工場が進出したことで大きく様変わりし、これからも人口の流入が見込まれるエリア。中島圭一院長は、18歳までを大津町で過ごし、眼科の医師になってからは、熊本大学病院で緑内障を専門として白内障や網膜硝子体疾患などの難治性の手術も多数担当し、研鑽を積んできた。「培った経験をもとに、故郷である大津町のお役に立ちたいです」と話し、地域医療への貢献をめざしている中島院長。先進の医療知識の獲得や機器の導入を積極的に行い、アップデートし続ける中島院長に、同院の特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2024年10月11日)

緑内障や白内障、網膜硝子体疾患の手術を数多く担当

開業するまでのご経験などについてお聞かせください。

中島圭一院長 大津なかしま眼科1

熊本大学病院で働いていた時は、緑内障を専門としていたのですが、承認されていた手術はすべてといえるくらい行い、難しい緑内障手術や未熟児網膜症などにも幅広く対応していました。眼科へ進んだきっかけは、神戸大学での研修医時代に楽しいと感じたことです。もともと、細かく緻密な作業が好きなんですよ。眼科は、見ると何の病気かすぐにわかるのもいいなと思いました。経験を積むことでその精度もどんどん上がっていくんですよね。熊本大学の大学院時代は熊本県全域で外勤として診療を行いながら緑内障の研究をしていました。研究活動としては、緑内障関連の研究論文を英文学雑誌で発表するなどをしていました。大学院卒業後は助教として大学病院で診療を行っていて、先ほども少し話したのですが、難治性白内障や難治性緑内障、網膜硝子体疾患の手術を担当していました。

開業しようと思ったのはなぜですか?

外勤で地域の病院に行ってもいたのですが、白内障や緑内障、硝子体手術に対応しているところが少ないことを実感して、それなら自分でやろうと思ったんです。故郷である大津町に、自分の経験でお役に立ちたいという気持ちで開業に至りました。大津町は今人口が増えてきていますし、阿蘇市にお住まいの方も多くいらっしゃいます。近隣の方はもちろんなのですが、大学病院時代の患者さんも多く来ていただいています。年齢層に関しては、今はご高齢の方が多いですが、これから人口増加に伴い若い人も増えていくと思います。当院は、旧国道57号と今の国道57号の間にあるので、お車でも来ていただきやすいのではと考えています。

内装や設備でこだわったところなどを教えてください。

中島圭一院長 大津なかしま眼科2

白内障や緑内障の治療において、点眼薬からレーザー治療、難治性の手術まで全部できるように、硝子体についても網膜前膜などの代表的な疾患まで幅広く対応できるようにしたいという考えから、機器は先進のものを充実させています。緑内障診療をメインに行っているので、外観の緑色はそれから着想を得ました。2階が受付と待合室、診療室、検査室で、3階には手術室とリカバリールームを作りました。院内にはエレベータを設置し、車いすも1台準備しておりますので、車いすの方も安心して来ていただけると思います。

先進機器による良質な診療で早期発見をめざす

先進の機器を多く導入されているとお聞きしましたが、どのようなものですか?

中島圭一院長 大津なかしま眼科3

難治性の手術にも対応できる白内障・硝子体手術装置を入れていることと、緑内障についても視野検査は動的視野計と静的視野計にヘッドマウント型視野計と、前傾姿勢で両眼同時に検査できるものの3種類を導入しています。白内障手術ガイドシステムもあるので、それを使うことで、精密な手術を行うことができます。2024年6月に保険適応になった眼科用レーザー内視鏡的毛様体光凝固術にも対応していますし、治療や手術時の恐怖心を減らせるように、低濃度の笑気ガス麻酔も導入しています。クリニックではあまりないレベルの機器がそろっていると思います。機器によってできることが全然違ってくるので、ここはこだわっていますね。

こちらの理念や特徴を教えてください。

理念は「家族に受けさせたいような医療を提供したい」ですね。常に新しいことを取り入れて、患者さんの選択肢を狭めないようにしたいと考えています。他院にて白内障などで手術ができないといわれた人にも、なるべく対応したいです。目が原因で運転に不安がある方はなるべく安心できるように、今現在、見えにくさから介護を受けている人は介護の必要がなくなるようにしてあげたいです。また、隠れている病気をしっかり見つけ出し、精密かつ早期の発見をめざしています。違う医療機関から、セカンドオピニオンを求めて来られる方も多く、目の悩み全般に幅広く対応できるのが当院の特徴かなと思います。

診療内容について詳しく聞かせてください。

中島圭一院長 大津なかしま眼科4

患者さんの主訴の多くは「見えにくい」です。他院で白内障や緑内障の治療を受けているけれど、不安を抱えている人なども来られます。緑内障は日本での失明原因の第1位なんです。両目で見ること、脳が見えてない部分の景色を補うことから、見えづらいことに気づかない方も多いですが、早めに治療することで進行を遅らせることが望めるので、早期発見が大切です。緑内障は健診で見つかる方がほとんどで、かすみが出た場合はすでに末期の場合が多いです。40歳以上の20人に1人がなるといわれていますから、健診を受けることをお勧めします。若い人は診断されても点眼薬が続かなかったりもするので、レーザー治療などその人に合わせた治療を提案しています。ほかには白内障手術の際に、体に負担の少ない緑内障手術も一緒に行い、将来的に目薬が必要になる確率を減らせるようにも努めています。長い目で見て、患者さんに負担がかからないように心がけています。

「家族に受けさせたい医療」を提供し、地域に貢献する

クリニック全体として共有していることなどはありますか?

中島圭一院長 大津なかしま眼科5

患者さんの困っていることに耳を傾けることですね。スタッフは受付5人、看護師4人、視能訓練士という眼科の検査のスペシャリストが5人在籍しています。これはクリニックレベルではあまりないほど多い人数なんです。視能訓練士の質や数で診療治療のレベルが変わってくるので、しっかりとした体制を整えています。クリニック全体として、より良いチーム医療を提供できるように力を注いでいます。

手術は日帰りで終わるものばかりなのですか?

白内障も緑内障も手術は日帰りです。最近は眼科手術の安全性は飛躍的に向上していて、多くの疾患では術後の長期的な安静は必要ではなくなってきています。点眼管理ができる患者さんであれば、生活リズムを崩さずに済み、身体的、精神的な負担の軽減につながる日帰り手術が主流ですね。ですので、働いている方でも手術していただきやすいかと思います。また、遠方から来られている患者さんで、帰宅することで負担が大きくなる場合は、近隣の宿泊施設を紹介させていただいたりもしています。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

中島圭一院長 大津なかしま眼科6

緑内障の手術は、次々と新しいものが出てくるので、どんどん取り入れていきたいですね。将来的には他の専門の医師とも協力して、クリニックを大きくしていけたらと思っています。患者さんの生活をより良くしていけるように、患者さんの生活を尊重し、自分の家族に受けさせたいと思える医療を提供するため、勉強会などで積極的に情報交換も行っていきたいです。あと、他の病院で治療法がないと言われた場合でも、当院は新しい知識を常に入れているので、もしかしたら対応できることもあるかもしれません。なので、絶望しないでほしいんです。健康診断でひっかかった方や重篤な症状ではなくても、ちょっとした目の違和感など何でも結構ですので、少しでも気になることがある方は、気軽に相談してください。

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