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近藤 泰一 院長の独自取材記事

こんどう整形外科

(町田市/町田駅)

最終更新日:2024/05/16

近藤泰一院長 こんどう整形外科 main

地域密着型のクリニックとして長年近隣住民の健康をサポートしてきた「近藤整形外科」。2020年7月からは町田市旭町に場所を移し、「こんどう整形外科」として新たなスタートを切った。同院の近藤泰一院長は、「医療と介護を一体化した、総合診療を提供できるクリニックをめざしています」と移転の目的を語る。新たなクリニックでは従来の整形外科診療とリハビリテーションに加え、内科の診察も可能に。さらに介護保険部門を新設し、通所リハビリ・訪問リハビリ・介護相談も行っている。「医師の仕事の集大成として、地域の皆さんの健康寿命延伸に貢献していきたいと思っています」と笑顔で語る近藤院長に、医院の特色や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2020年4月7日/更新日2021年5月7日)

医療・治療・介護を一体化した総合診療クリニックへ

長年この地域の方々を支えてこられてたクリニックなのですね。

近藤泰一院長 こんどう整形外科1

ありがとうございます。当院は1988年に「近藤整形外科」として町田市中町で始まりました。当時探していた条件は、それまで勤めていた大学病院に近くてリハビリテーションのスペースを確保できること、さらに新築の建物であることで探し、この町田市での開業を決めました。当初はこのエリアには町田市民病院をはじめ、大きな病院が多かったので、周囲からはここでの開業は反対されていました。「病院があるのだから、クリニックには患者は来ないのではないか」と言われましたが、私は逆の発想で、病院ではなくクリニックだからこその医療を提供すれば、患者さんに必要としていただけるのではないかと考えました。おかげさまで開院から33年たち、多くの方に今でも支えられてここまで続けられています。

そんな貴院が今回移転されましたが、どのような点が変わられたのですか?

移転の理由は医療・治療・介護を一体化した総合診療を提供できる体制をつくりたいと考えたからです。その一環として新しい医院には新たに介護保険部門を立ち上げ、通所リハビリ・訪問リハビリを実施しています。また、介護についての困り事や、介護保険の利用方法や手続きなどを相談できるサービスも行います。医療面では、これまでの一般整形外科診療とリハビリに加えて内科の医師による一般内科診療も始まります。当院の患者さんは約65%が高齢の方であり、複数の病気を抱えている方が多くおられます。曜日限定ではありますが内科診療を始めることで、患者さんの利便性も高まるのではないかと考えています。

内装もとても素敵ですね

近藤泰一院長 こんどう整形外科2

患者さんにも心を許していただける空間をめざして、温かみのある雰囲気を取り入れました。木目調を基調とした院内と、待合室にはお子さんからどなたでもお好きに書いていただけるらくがきボードを設置しています。また、「医療×アート」と「医療×福祉」の実現をめざし、院内で飾られている絵は、町田市内にある心身に障がいのある人たちの工房で書かれた作品を取り寄せています。院内のいたるところに飾っており、この温かみのある雰囲気を演出してくれていますね。

運動器の病気に幅広く対応、健康寿命の延伸をめざす

多くの患者さんが訪れる理由は何でしょうか。

近藤泰一院長 こんどう整形外科3

私自身はシンプルな診療を心がけ、患者さんに喜んでもらえる、相談しやすいクリニックを第一にめざしてきました。特別なことはしていないのですが、患者さんからは「よく話を聞いてくれて、きちんと説明してくれる」という声をお聞きします。中には「先生の顔を見るだけで治ったような気がする」と言ってくださる方もいて、信頼してくださっているのだなととてもうれしくなりますね。それに何と言ってもスタッフの力が大きいです。当院には柔道整復師や鍼灸師、あんまマッサージ指圧師などのリハビリ担当のスタッフや看護師、受付など20名近くのスタッフが在籍しています。開院当初からスタッフには「患者さんには優しく、目配り、気配りを忘れずに」と言い続けており、それがしっかり浸透しています。医師には言いづらい悩みをスタッフに打ち明ける患者さんもおられ、情報共有しながら治療を進めることにもつながっています。

先生のご専門である整形外科の診療内容を教えてください。

診療内容は肩こり・腰痛・膝痛など日常的に起こる体の痛みや違和感、骨折・脱臼・スポーツ障害など、骨や筋肉、関節などの運動器の病気や外傷に幅広く対応しています。当院は高齢の患者さんが多く、膝痛・腰痛・首などの痛みを訴えて受診される方がほとんどです。治療としてはお薬の処方は少なめにして、運動機能の維持・改善を目的としたリハビリや、ご自宅でできる運動・食事療法の指導が中心です。また、理学療法では、マイクロ波治療器や、磁気・振動・温熱と、3つの刺激を同時に加える磁気加振式温熱治療器などの医療機器を用いて、血行改善や新陳代謝を促進させ、肩・腰・膝などの痛みの緩和をめざします。

骨粗しょう症の治療にも力を入れていると伺っています。

近藤泰一院長 こんどう整形外科4

骨粗しょう症は加齢などの原因により骨の量が減り、質も劣化して骨が脆くなり、ちょっとした動作で骨折しやすくなる病気です。要支援・介護になる主な原因の一つが転倒・骨折ですから、健康寿命を延ばすために骨粗しょう症の予防と治療は非常に大切だと思います。進行した骨粗しょう症には薬物療法も行いますが、食生活や運動などの生活習慣を見直すことで予防と改善が可能です。当院でも折に触れて「年を取っても適度な運動を続けることで、筋力は維持できるんですよ」とお話をして、散歩などの運動をお勧めしたり、食事に関してもカルシウムを多く含む食品を取るようアドバイスしたりしています。骨粗しょう症は痛みなどの症状がなく、骨折を起こす前に発見して治療を開始することが大切です。

リハビリスタッフが大きな役割を担っておられるのですね。

当院のスタッフは経験豊富なベテランがそろっています。また内科や耳鼻咽喉科など他科の病気についての勉強会を開いて一般的な知識を学んでおり、リハビリにやってきた患者さんの顔色や歩き方を見ていつもと様子が違うと感じたときは、医師の診察を受けるよう促してくれます。実際に診察すると血圧が上がっていたり、言葉がもつれていたりすることもあり、脳神経外科に紹介した患者さんもいます。看護師や受付スタッフも細かな患者さんの情報を伝えてくれるなど、スタッフには本当に助けられていますね。

法人内の多施設・多職種と連携し、地域医療に貢献

同院の他にも複数の医療施設を運営されていると聞きました。

近藤泰一院長 こんどう整形外科5

医療法人泰大会を立ち上げ、町田市内に内科・外科・整形外科などを標榜する総合診療クリニックや、デイサービス・訪問医療マッサージなどの施設を展開しています。2週に1度は各施設の施設長が集まって情報交換しており、例えばこれから訪問診療が必要になりそうな患者さんがいれば対応可能な施設に連絡するなど、施設間で連携しながら一人ひとりの患者さんに必要な医療の提供を心がけています。大学病院に勤務していた頃は外傷が専門で手術ばかりやっていましたが、今は専門に偏り過ぎることなく、頭の先からつま先まで全身を診ることの大切さを実感しています。これからも法人内の多施設・多職種が連携して総合診療を行い、高度医療が必要な場合は近隣の大学病院などに紹介するなど近隣の医療機関とも連携しながら、地域医療に貢献していきたいと思っています。

ところで、お忙しいと思いますがどのように気分転換をされていますか。

スポーツが大好きで、少年野球に始まって水泳やスキー・ゴルフ・スキューバダイビングなど、さまざまなスポーツにチャレンジしてきました。中学時代は野球部ではなかったのですが、横浜市大会に助っ人でピッチャーとして出場したら優勝して、高校の野球部からスカウトされたこともあるんですよ。今は週3、4回テニスをやって楽しんでいます。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

近藤泰一院長 こんどう整形外科6

2020年7月に医療・治療・介護を一体化した総合診療クリニック「こんどう整形外科」として生まれ変わりました。当院で運動器を中心とした医療と介護を両立できる体制の基礎を作り上げて若い世代に引き継ぎ、より大きく発展させてもらいたいですね。また、開業医になって33年の集大成として、地域の皆さんの健康寿命延伸により一層力を入れていきたいと思っています。将来、寝たきりにならないためには、日常的に体を動かして筋力を維持することが大切です。患者さんが人生の最期まで生き生きと自分らしい生活を楽しめるよう、サポートしてきたいと思います。

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