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梶野 晃佑 院長の独自取材記事

かじの歯科クリニック

(泉佐野市/泉佐野駅)

最終更新日:2023/09/08

梶野晃佑院長 かじの歯科クリニック main

大阪府泉佐野市にある「医療法人大幸会 かじの歯科クリニック」は2021年5月に開業して以来、地域住民の歯と口の健康を守っている。バリアフリー設計の院内は、ベビーカーや車いすでもストレスなく移動が可能だ。診療室は、プライバシーに配慮した半個室と個室タイプで、患者は落ち着いた空間で安心して診療を受けることができる。院長を務める梶野晃佑先生は、大阪歯科大学附属病院の口腔外科でさまざまな症例を経験しながら口腔外科学を専攻し、歯学の博士課程を修了。それが同クリニックでの専門性の高い診療に生かされている。気さくで話しやすい雰囲気の梶野院長は、穏やかな口調の中にも誠実な人柄が感じられる。そんな梶野院長に、力を入れている口腔外科の診療についてや診療において心がけていることなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2023年8月18日)

多角的な視野を生かした「診断力」で原因を追究

こまやかな心遣いが行き届いた院内ですね。

梶野晃佑院長 かじの歯科クリニック1

当院を開業する際、バリアフリーにはこだわりました。院内を移動する際のストレスを極限まで減らすために、傾斜もない完全にフラットな設計になっています。また、診療室が半個室と個室タイプになっているのは、患者さんのプライバシーを守るという観点もありますし、何よりも周囲を気にせずに診療を受けていただきたいのが第一の理由です。ほかにも、子育て中の患者さんにも安心して来院していただけるように配慮もしています。例えば、キッズスペースには見守りカメラを導入していますから、診療を受けながらお子さんの様子をリアルタイムで見守ることができます。患者さんの視点から、利便性と満足度の高い歯科クリニックにしたいという思いは常に持っています。

来院する患者さんについてお聞かせください。

当院を受診される患者さんは20~30代の方が多い印象です。ファミリー層の割合が多い関係で、先に親御さんが来院されて、後日お子さんも来られることもありますし、その逆のパターンもあります。主訴はやはり「歯が痛い」という方が圧倒的に多いですね。現代はインターネットが普及し、患者さんご自身で情報を集める方も増えましたので、私もそれを上回る知識のアップデートが欠かせません。より確かな情報を患者さんに提供したいという気持ちがあり、100種類ほどある歯のケアや口腔がん等、お口に関する動画の中から、私がセレクトしたものを待合室のモニターを使ってお届けしていますので、待ち時間にご覧いただきながら理解を深めていただければ幸いです。

梶野院長が得意とされている診療は何ですか?

梶野晃佑院長 かじの歯科クリニック2

私の専門が口腔外科ですので、親知らずの抜歯のほか、難治性の口内炎などの粘膜疾患、顎に関するトラブルである顎関節症、舌のしびれや痛みといった舌痛症などを得意分野にしています。私のモットーは「診断がすべて」です。患者さんの主訴である歯の痛みに関しても、虫歯が原因であると一概には言えません。患者さんの中には「耳鼻咽喉科や神経内科など、あちこち行ってみたけれど、痛みが改善しなくて歯科に来た」という方もいらっしゃいます。実際に診察してみて患者さんの想定していた原因でなかった場合には、より適切な治療法をご提案させていただきます。大学病院で口腔外科の研鑽を積んできたからこそ、多角的な視野で診療を行うことができる点が、私の強みであると考えています。

大切にしているのは、何よりも「信頼関係」

診療で大切にしていることについて教えてください。

梶野晃佑院長 かじの歯科クリニック3

私は患者さんとの信頼関係を何よりも大切にしています。そのために患者さんのお話をじっくりと聞き、悩みに寄り添うことを意識していますね。いくら私が最善を尽くした治療を行ったとしても、それが患者さんの要望を無視するものであったならば、患者さんの気持ちは晴れないと思うんです。先ほども申し上げた「適切な診断」とコミュニケーションが信頼関係につながると信じて、日々の診療にあたっています。診断名がはっきりせずに不安な気持ちを抱える患者さんは、不調の原因がわかるだけでも随分とホッとされるのではないでしょうか。派手な答えではないかもしれませんが、誠実な対応を積み重ねていくことが信頼関係を築くためには一番必要なことではないでしょうか。

スタッフの方とは梶野院長の思いをどのように共有していますか?

患者さん一人ひとりに思いやりをもって仕事をしてもらう目的で、私はスタッフ全員に「自分の家族が来院したと思って、患者さんに接してください」と伝えています。当院で患者さんの手術をする場合は、その時間帯に他の患者さんの予約を入れずに行うのですが、事前に受付のスタッフに対しても「自分のお父さんやお母さんがすぐそばで手術をしていたらどう思う? やっぱり心配になるし、気がかりだよね?」という対話をするようにしていますね。もちろん通常の診療でも同じで、患者さんが1人でも2人でも当クリニックにいてくださる状況であれば、診療に直接関わるか否かは関係なく、ホスピタリティーを大切に業務にあたってほしいと考えています。

梶野院長はお子さんがいらっしゃるそうですが、小児歯科に生かしていることがあったらお聞かせください。

梶野晃佑院長 かじの歯科クリニック4

やはり「子どもの歯と口の健康に対して大人が責任を持つ」という思いは強いですね。これはわが子だけではなく、患者さんに対しても同じ気持ちで診療にあたっています。親御さんは「家ではできないことを、この歯科クリニックで何とかやってもらおう」と思って来院していますから、その切実な思いに応えるのが私の役目だと思っていますし、歯科衛生士の処置は私が最後に責任をもって必ずチェックを行います。「子どもだから非協力的で、歯の治療は無理」と決めつけてわれわれが諦めては、患者さんの行き場がなくなってしまいますからね。わが子に私の仕事を誇りに思ってもらえるように仕事をしようという目標があるので、それが私のモチベーションになっています。

口腔外科の診療を身近に受けられる歯科クリニックに

梶野院長が口腔外科に興味を持たれた理由は何でしょうか?

梶野晃佑院長 かじの歯科クリニック5

私は歯科医師に対して漠然と「歯を治す仕事」というイメージを持っていたのですが、大阪歯科大学で勉強を続ける中で口腔外科の領域に出合い、「歯科で人の生死に関わる世界があったのか」と驚いたんです。患者さんが最期を迎えることに対してどのように立ち向かっていくかを考える必要に迫られますし、歯学部の中にそれだけ重責のある分野があることに衝撃を受けて、口腔外科の道に進みました。大学卒業後、私は大阪歯科大学附属病院に勤務しながら大学院で研究をしていたので、平日の9時から17時までは診療を行い、17時以降と休日は研究をするという生活を送っており、まさに365日休みのない状態でした。体力的にはつらい日々でしたが、この経験が現在に生きていると信じています。

開院してから、診療のスタンスに変化はありましたか?

大学病院や市中病院の口腔外科では紹介状を持っていないと診療が受けられなかったり、予約が取りづらかったり、待ち時間が長いことも多いです。大学病院は研究や教育がメインとなりますので、患者さんの利便性は二の次になりがちです。「受診は一日仕事」や「多くの若い先生に見られながら診療を受けた」などの声は多く、それが口腔外科を受診するハードルを上げていると感じました。教育や症例研究に目を向けながらの診療スタンスから、不安な気持ちをもって受診される患者さんに、より人の温かみを感じられるような診療を開院後は心がけるようになりました。患者さんに親近感を持ってもらえるような歯科医師であることが口腔外科を受診するハードルを低くし、重症疾患の早期発見につながると考えています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

梶野晃佑院長 かじの歯科クリニック6

今後の展望としましては、私がこれまで大阪府済生会中津病院や大阪歯科大学附属病院の口腔外科で培ってきた経験を生かし、より専門性の高い診療をしていきたいと考えています。具体的にはセデーション (静脈内鎮静法)やインプラント治療など、歯科麻酔専門の先生やインプラント専門の先生と協力し、診療の枠組みを広げていくつもりです。 当院は大学病院で扱うような口腔外科の疾患についても、診療を身近に受けられる歯科クリニックをめざしています。そのために適切な診断をするのは当然のことですが、患者さんが何でも気軽に話せるような雰囲気づくりを大切にしていますので、歯だけでなく、お口全体の健康について心配なことがあれば、一度ご相談に来ていただきたいと思います。

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