岩崎 将也 院長、岩崎 清可 副院長の独自取材記事
いわさきファミリー歯科・矯正歯科
(豊中市/豊中駅)
最終更新日:2021/12/21
豊中駅から車で約5分。私立高等学校のすぐ近くに開院したばかりの「いわさきファミリー歯科・矯正歯科」を訪ねた。入り口も待合室も全面ガラス張りで、明るく開放感あふれる院内。「外から中が見えて、皆さんが入りやすい雰囲気にしたかった」と話す院長の岩崎将也先生と、岩崎清可先生。長年、矯正を専門にしてきた岩崎院長と、「実は子どもの頃、歯科医院が大嫌いだった」と笑う清可先生が、お互いの経験とアイデアを出し合って造った渾身の歯科医院。小さな子どもから高齢者まで、楽しみながら通える歯科医院がコンセプトというだけあって、とても居心地の良い雰囲気だ。開院して1ヵ月。すでに多くの患者が訪れる同院の治療方針から、地域への思い、今後の展望までをじっくりと聞いた。
(取材日2021年12月2日)
楽しくて、通いやすい歯科医院をめざして開院
開院にあたっての思いとコンセプトを伺います。
【岩崎院長】多くの患者さんが持つ、歯科医院に対するネガティブなイメージを払拭したい、というのが当院のコンセプトです。まだ先入観のない小さなお子さんでさえ「歯科医院に行きたい」とはなかなか思ってくれません。「楽しくて、通いやすい場所」になりたいというのが私たちの思いです。
【清可先生】外観と内装については、お子さんにフォーカスしすぎるとアットホーム感が強くなるので、そこはあえて抑えました。スタイリッシュな大人っぽさと落ち着いた雰囲気に、木のぬくもりを融合させて、お子さんから高齢の方まで、皆さんが居心地良くいられる空間ができたと思います。待合室は自然光をたくさん取り入れることができ暖かく、反対に診察スペースはできるだけ見えないように設計しています。受付横にあるキッズスペースは、木をくり抜いたようなデザインで、さりげなく遊び心も演出しています。
ご夫婦で開院しようと思われたのは、なぜですか?
【岩崎院長】私は矯正専門、妻は一般歯科と小児歯科を担当してくれています。お互いが分業をしているというか、それぞれの専門性を生かした体制が、当院の強みです。矯正は矯正歯科専門の歯科医院へ、虫歯治療はまた別の歯科医院へ、と患者さんがいくつもの歯科医院をかけ持ちしなくて済みます。さらに予防歯科診療も行っており、一つ屋根の下で幅広く対応できる、理想的な形が造れたと思います。
【清可先生】特にお子さんは心も体も成長していきますから、一緒に診ていくほうがお母さん方も安心なのではないでしょうか。うちにも4歳の息子がいますので、お父さん目線、お母さん目線での診療も得意です。1つのカルテで全部を見渡せるというのも、患者さんにとってメリットではないでしょうか。
ここを開院場所に選んだ理由を教えてください。
【岩崎院長】私は福島県出身、妻は大阪府出身ですので、宮城と関西の両方に候補を広げて開院場所を探しました。最終的にここを選んだのは、地域に根差した治療が行えて、私たちも生活しやすい場所だと考えたからです。ただ治療して終わりではなくて、ずっと長く患者さんとお付き合いさせていただくために、住居も2階に構えました。
【清可先生】私自身、子育てしながら働くことを考えた時に、自宅から離れた場所ではなくて、住居兼仕事場であるほうが現実的でした。両親がどんな仕事をしているのか、ということを子どもに知ってもらえるのも良いと思っています。将来、歯科医師をめざしてほしいとまでは思いませんが、働くお父さんのかっこいい姿を見せてあげられると思っています。
矯正経験者として患者に寄り添った歯科医院づくりを
矯正歯科診療について教えてください。
【岩崎院長】今必要という方と、もう少し様子を見てもいい方があり、その方のライフステージやお口の環境を考慮して、一番適切と思われる時期に矯正をお勧めするようにしています。成人と高齢の方はほぼ線引きがありませんが、小児矯正においてはまったく違い、お子さんの歯がどんな方向に成長していくか、という過程の予測が必要となってきます。顎の成長と顔の骨格的なバランスを診ていくことが重要で、お口の中だけではなく体全体を視野に入れて、成長を誘導していくことが目標です。将来的になるべく歯を抜いたりしない矯正をめざしています。どのタイミングで始めるのが良いかは、人によって違いますが、小児であっても骨格的な不調和が見られる場合は、待つ必要はありません。例えば、上顎よりも下顎のほうが前に出ているとか、反対に出っ歯になっているという場合は、ある程度早めに矯正を始めても良いと思います。
院長が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。
【岩崎院長】私も小学生の頃に矯正治療を経験しまして、その時に自分の歯を治してくれた先生のようになりたくて、歯科医師をめざしました。本当に人柄が良いというか、優しい先生で。診察室での会話を全部覚えてくださっていて、「この間の大会、どうだったの?」と聞かれることもありました。あの時、もし治療のたびに「何年生?」と聞かれていたら、子ども心にもちょっと愛著が湧かなかったと思います。私は下顎が出ているタイプだったのですが、2年ほどで矯正を終え、そこからしばらくは成長期なので様子を見ましょう、ということで最終的には大学生ぐらいまで通院しました。途中で投げ出さなかったのは、その先生のフォローアップのうまさがあったからだと思います。私が東北大学歯学部出身なのは、実はその先生と同じ大学で学びたかったからです。
清可先生が歯科医師をめざしたのは、どのようなきっかけからですか?
【清可先生】私はもともと歯科助手をしていたのですが、その時の勤務先の先生が「歯科医師になったら?」と言ってくださったことがきっかけで、この道に進みました。私の姉も医師ですし、親戚にも医師が多い家系なので、医療関係には興味があったのだと思います。私は子どもの頃、虫歯が多くて苦労しました。歯が弱くて、どんなに歯を磨いても虫歯になる子で、フッ素を塗ってもらいに歯科医院に行くのですが、親に強制的に連れていかれたことが、今でもトラウマになっています。あの時代の歯医者さんというのは、外から中が見えない造りが一般的でしたし、先生もいつも白衣でマスクをしているのでなじめない上に、歯科医院独特の臭いも嫌いで。2階にある歯科医院だったのですが、階段を上がることすら怖くて足が向きませんでした。その経験がベースとしてあるので、当院はまったく逆の歯科医院にしたい、という思いが強いのです。
嫌なことをされたという印象が残らない診療に努める
お2人はいつ、どこで出会ったのですか?
【岩崎院長】私が東北大学を卒業後も、大学院の矯正科に残って研究をしていた頃です。妻は北海道の大学を卒業して、研修医として東北大学の矯正科に入局してきまして。私が指導医を担当していたことがきっかけです。
【清可先生】研修医としていろいろな科を回るのですが、その時に院長の子どもに対する接し方がとても上手で、「こんな先生もいるのか」と驚きました。子どもたちが治療をとても楽しそうに受けていたことが、印象的でした。
患者さんに接する時に心がけていることを教えてください。
【岩崎院長】上からではなく、患者さんと目線を合わせて治療することです。お子さんの場合は堅苦しくなってもいけませんから、意図的にフランクに話しかけます。治療が終わった後も長いお付き合いをさせていただけるように、温かな治療を心がけています。
【清可先生】患者さんの要望に応えるのが難しい状況でも、「それはできません」で終わらせず、どうすれば理想に近づけられるかを一緒に考えていきます。歯科医院が嫌いな場所にならないように、「嫌なことをされた」という印象が残らないように、細心の注意を払っていきたいと思っています。
今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。
【岩崎院長】来ていただいている患者さんに真摯に対応させていただき、ケアを含めて高いレベルの診療を提供できるように、私たち歯科医師とスタッフがチームとなって、しっかりと研鑽を積んでいきます。「あそこに行っておけば安心」と思ってもらえるように、しっかりと地域に根を下ろして頑張ってまいります。
【清可先生】「ちょっと話しに行ってみよう」と遊びに来るような感覚で、通うのが楽しみになる歯科医院にしていきます。痛くなくなったら終わりではなく、患者さんと一緒にお口の健康を考えさせていただきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは検査・診断/4万4000円~
【小児】マウスピース型装置による矯正:55万円〜、
【成人】マウスピース型装置による矯正:82万5000円〜、
ワイヤー矯正(表側)/71万5000円、舌側矯正/121万円、インプラントアンカースクリューを用いた矯正/3万3000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。