イボ痔、切れ痔、痔瘻など
日帰り手術から薬物療法まで幅広く対応
新宿おしりのクリニック
(新宿区/新宿三丁目駅)
最終更新日:2022/01/18


- 保険診療
気恥ずかしさから誰にも相談できず、長年悩みを抱えている人も多い、痔をはじめとする臀部の症状。便秘や妊娠などがきっかけの一つになることから、女性がなりやすい疾患でもあり、排泄時の出血や痛みが常態化したまま過ごしている人も多いという。「必ずしも手術をする必要はないものの、お尻は毎日使う場所。早めの受診で日々の煩わしさから解消されます」と語るのは、「新宿おしりのクリニック」の吉田幸平院長。同院では、日帰り手術を中心に、患者の生活スタイルに合わせて幅広い治療を提案するとともに、恥ずかしさを軽減する工夫で通いやすい肛門外科をめざしている。今回は吉田院長に、その治療内容や診療時の工夫、肛門外科を受診するメリットなどについて詳しく聞いた。
(取材日2021年12月23日)
目次
軟こう処方から日帰り手術まで一貫して対応できる肛門外科。患者の希望や生活スタイルに合わせて治療を行う
- Qこちらではどんな疾患を診てもらえるのでしょうか?
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A
▲患者の生活背景に合わせた幅広い治療を提案している
お尻の痛みや出血、むずがゆさなどの肛門周辺の悩みをはじめ、イボ痔や切れ痔、あな痔といった一般的な痔の症状に広く対応しています。内科的な治療だけではなく、日帰り手術を含めた外科治療が可能です。お尻の症状が軸となりますが、原因がおなかにあるケースも多いため、併せて診療を行うことがあります。例えば、過敏性腸症候群は下痢と便秘を繰り返すことにより、お尻に負担がかかります。内服薬でおなかの症状を治療しながら、痔の治療も進めていきます。また、梅毒やHIVなどの性感染症の検査や、肛門周辺にイボなどができる性感染症の尖圭コンジローマの治療も行っています。
- Q痔の日帰り手術も院内で受けられるそうですね。
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A
▲痔ろうの日帰り手術にも対応
院内に手術室を設けて、イボ痔、切れ痔、あな痔と呼ばれる痔ろうの手術を入院不要の日帰りで行っています。日帰り手術は保険適用ですし、社会生活を中断せずに受けられるため、今まで手術に踏み切れなかった方も気軽に受けていただけると思います。痔の状態にもよりますが、来ていただいてから麻酔が覚めてお帰りになるまでの時間は、3時間ほどが目安です。術後の痛みに関しては、痛み止めの薬を処方し、何か不安なことがあるときはすぐに連絡が取れる体制も整えています。
- Qさまざまな治療法があるとのことですが、どのようなものですか?
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A
▲患者に合わせ手術や薬物療法や注射療法など治療内容の選択が可能
痔の日帰り手術では切除手術のほか、切らずに内痔核を治療する注射療法も行っています。注射療法は切除手術に比べると傷口の回復が早く、生活制限も少なく行える方法です。軟こうや内服薬などによる薬物療法もあります。痔は、がんなどとは異なり、必ずしも手術をしなければならない疾患ではありません。どれくらい困っているのか、どうしたいのかといった患者さんの気持ちを第一に、切除手術、注射、薬物療法を選ぶことができます。また、仕事の忙しい方や出産を機に発症して子どもが小さい方などにも多い疾患ですから、生活スタイルに合わせて治療内容を選択できることはとても大事だと思います。
- Qお尻の疾患を肛門外科で診てもらうメリットを教えてください。
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A
▲薬での治療から手術まで一貫して対応できる同院
手術も選択肢にある科にかかれることが、まずメリットの一つです。「軟こうでは治らなかったので他の科に送る」というのでは一貫して診られませんし、何度も別の医師にお尻を見せるのがつらいという方もいるでしょう。薬の治療から手術まで可能な肛門外科であれば、治療内容が変わっても主治医は変わらず、患者さんは安心して治療を受けられるのではないでしょうか。また、お尻から出血などがあったときは、内視鏡内科への受診を考える方もいると思いますが、当院では肛門鏡で直腸まで確認でき、出血の原因が大腸なのか、肛門なのかを診断できます。下剤などを用いた前処置のある内視鏡と違い、気軽に受診できることもメリットです。
- Q診察に対して工夫していることはありますか?
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A
▲患者の主訴をしっかりと聞き、患者に配慮した診療を行う
恥ずかしさから、なかなか受診できなかったという方はとても多いです。ですので、勇気をもって来てくださったことを理解して接するようにしています。まず大事にしているのは、一つ一つの声かけです。これから何をするのかを伝え、治療に関しては予めしっかり内容をお話して、患者さんに理解してもらってから進めています。診察は下着をずらして横向きに寝る体勢で、必要な部分だけが見えるようにタオルをかけて行います。女性看護師が必ず付き、着替えなどの際は適宜タオルでカバーしています。痛みの強い方には、触って確認する触診などは最低限にするなど、無理な診察は行いませんので、安心して来ていただきたいです。