日中を裸眼で過ごせる
オルソケラトロジーによる近視治療
アイ&スキンクリニック東京ソラマチ
(墨田区/押上(スカイツリー前)駅)
最終更新日:2025/12/10
- 自由診療
子どもの学校生活やスポーツ時において、眼鏡やコンタクトレンズの使用は煩わしさを感じることがある。レーシックや眼内コンタクトレンズといった治療法もあるが、手術を受けることに抵抗がある人も多いだろう。それらの問題点をクリアする近視治療法として近年注目を集めているのが「オルソケラトロジー」だ。就寝前に装用することで角膜の変形を図り、光の屈折を変えるための治療法で、起床後は取り外して生活できる。「アイ&スキンクリニック東京ソラマチ」の塩澤好紀院長のもとにも、オルソケラトロジーの相談に訪れる親子連れが増えているそうだ。保護者の協力が不可欠などの注意点はあるが、正しく進めれば多くのメリットが期待できるこの治療法について、塩澤院長に詳しく教えてもらった。
(取材日2025年9月22日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qオルソケラトロジーとはどのような治療法でしょうか?
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A
オルソケラトロジーレンズというハードタイプのコンタクトレンズを用い、近視を矯正する治療法です。就寝前の装用で角膜の形状の一時的な変形を図り、光の屈折を変えて網膜上にきちんと結像させることをめざす仕組みです。起床後はレンズを外しますが、角膜の形状は1日中維持されることが期待できます。また、近年では近視矯正だけでなく、近視抑制にも応用が期待され研究が進められています。眼軸長といわれる角膜から網膜までの長さが伸びることで、焦点が合わなくなることが近視進行の原因とされています。眼軸長が伸びやすく近視が最も進む子どものうちからオルソケラトロジーを行うことが、近視の進行にどう関わるのか私も注目しています。
- Qオルソケラトロジーのメリットを教えてください。
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A
日中に裸眼でいられることが、オルソケラトロジーの最大の特徴ではないでしょうか。眼鏡やコンタクトレンズのように何かを装用する必要はなく、特にお子さんの学校生活ではメリットが大きいと思います。レーシックや眼内コンタクトレンズのような手術の必要もないため、負担の少ない治療法といえるでしょう。結膜炎などで継続が難しくなったらいつでも治療を中断でき、目の状態が良くなれば治療を再開することができます。
- Qオルソケラトロジーは何歳から始められるのでしょうか?
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A
当院では6歳以上で始められますので、きちんと検査をした上で、医師の管理のもと小学生から始める方も増えています。またレンズの装用が可能ならば上限もありませんので、老眼への影響も考慮しながら50代で治療を始める方もいらっしゃるんですよ。通常のコンタクトレンズと同様に、オルソケラトロジーレンズも正しい装着と日々のケアが必要です。そのためお子さんの治療においては、親御さんのご協力が不可欠となります。当院ではトライアルレンズの貸し出し前に、取り扱いの注意点を説明したり、親御さんと一緒にレンズ装用の練習時間を設けるなど、安全に治療を進められるよう工夫しています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1適応検査
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目の状態を調べる一般的な眼科検査の他、オルソケラトロジーが適応になる目かどうかを確認する検査を行う。メーカーが開発した処方ソフトにより、オルソケラトロジーを使用することによってどの程度矯正を望めるかが導き出され、これらのデータや問診をもとに医師が治療の可否を判断する。なお、治療後の視力には個人差があり、目の傷や結膜炎などで中断する可能性もあるため、治療を進める場合には事前に眼鏡の準備が必要となる。
- 2レンズの取り扱いについての説明
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検査で問題がなければ、レンズの取り扱いについて医師から説明がある。特に子どもの治療の場合には一人で装用やケアを行うことが難しく、保護者の協力が必要だ。スタッフのアドバイスのもと、目にレンズを装用する練習をしっかりと行いながら、まずは院内で1時間程度の装用を試すことができる。大きな痛みや違和感などがなければ、トライアルレンズを用いての試用期間に移る。
- 3試用期間
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同院では本治療に入る前に、貸し出し用のトライアルレンズを使った1週間の試用期間を設けている。本治療と同じように毎日装用して就寝し、起床時に取り外す。装用してから1週間後に再度受診し、視力の確認や目の状態の検査を実施。視力が出にくい場合には再度調整を行い、追加で1週間のトライアルを行う。追加期間の費用はトライアル費用に含まれている。
- 4レンズを製作して治療開始
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レンズの管理に問題がなく、視力も出ている場合、患者専用のレンズを作って本格的に治療開始。レンズが完成するまでは1~2週間かかるため、その間は引き続きトライアルレンズを使うことも可能だ。オルソケラトロジー治療は自費診療となり健康保険は使用できないが、医療費控除の対象となる。費用の詳細は同院のホームページに記載されている。
- 5定期検査
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本治療開始から2週間、1ヵ月、3ヵ月、以降は3ヵ月ごとに定期検査を実施。目の状態によっては、これ以外にも来院が必要になる場合がある。安全に治療を進めるために、医師の指示どおりに検査を受けることが大切だ。寝ている間に目をこすってしまうことによるレンズのずれ、レンズのケア不足による感染症などにも要注意。目の異常が続く場合は治療中止となる可能性もあるため、保護者の協力体制が重要となる。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー/1年目の費用:両眼16万円~、2年目の費用:両眼1万4000円~、トライアル期間のレンズ保証金:4万4000円~

