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楠本 健司 院長の独自取材記事

くすもと形成外科クリニック

(大阪市中央区/淀屋橋駅)

最終更新日:2024/07/12

楠本健司院長 くすもと形成外科クリニック main

大阪メトロ御堂筋線の淀屋橋駅から徒歩3分。ビジネスパーソンが行き交う活気あふれるエリアに「くすもと形成外科クリニック」はある。ケガややけど、手術の傷痕、皮膚腫瘍・軟部腫瘍といったできもの、あざ、眼瞼下垂、体表面の先天的疾患などに対する形成外科治療から、しみ、しわなどにアプローチする美容医療まで広く対応している同院。院長を務めるのは、長らく大学病院などで先進の形成外科治療に携わってきた楠本健司先生だ。松田亜矢先生と2人で診療している楠本院長は、「当院では形成外科の保険診療を行い、自由診療の希望があるときは、患者さんの思いを一緒に考え実現することを大切にしています」と話す。「いろんな体表の困りごとや希望などを当院に相談してほしい」という楠本院長に、同院の特徴などを聞いた。

(取材日2024年6月25日)

経験に基づいた多彩な治療・手術を実践

まずは先生のご経歴についてお聞かせください。

楠本健司院長 くすもと形成外科クリニック1

鳥取大学医学部を卒業後、京都大学医学部附属病院形成外科へ入局。形成外科分野を中心とした臨床・研究に携わってきました。1990年から31年間は関西医科大学に在籍し、その間は形成外科のみならず美容外科、皮膚科や歯科口腔外科、先進医療の領域まで幅広い専門性を深めつつ、臨床はもちろん海外での学術的な活動なども積極的に行ってきました。そして2021年、アクセスの良い淀屋橋駅最寄りのこの地で開業するに至り、まもなく丸3年を迎えるところです。

開業しようと思われた理由はなんでしょうか?

私は長らく大学病院の形成外科で診療を続けてきましたが、病院やクリニックの他科の先生からの紹介を多くいただいていました。大学病院に籍を置きながら、形成外科の治療を受ける機会がある方がもっと多いのではないかと思っていました。町中のクリニックで、身近で相談しやすい形成外科クリニックとして診察や治療をしたいという考えに至りました。これまでの高度な治療から基本的治療までの多くの経験から、体表の多くの悩みに適切な治療を進めることができることと思います。形成外科を基盤として、幅広く経験を積んだ美容外科、皮膚科、歯科口腔外科の知識や技量も加え、保険診療から自由診療まで幅広く治療できることでも個々の患者さんに適切な治療を提案できる場とすることを考えました。

クリニックの特徴や強みを教えてください。

楠本健司院長 くすもと形成外科クリニック2

形成外科から美容分野まで、幅広いニーズに応えられるところが当院の強みです。治療についても、保険診療はもちろん自由診療まで、専門的なものを含む多彩な手術に対応しています。実際、けがをされた方が飛び込みで来院されたり、昔の傷痕をきれいにしたいと形成外科的治療を求めて来られたりする一方で、しわ・しみなど美容的なお悩みの相談に来られる方も多くなってきました。お子さんの傷や傷痕、できものなどを気にして連れて来る親御さんもいらっしゃるので、患者さんの年齢層もさまざまですね。当院は昼休診時間がなく、朝から晩まで診療していますから、この近辺にお勤め先のある方が昼休みに受診されることもよくあります。それから、手術室が広く治療機器が充実しているところも特徴です。狭い場所だと動き回る際に安全性を保つのが難しく、清潔度も保ちにくいのでゆったりとしたスペースを確保しました。

患者の喜ぶ姿を見ることが診療の励みに

先生はなぜ、形成外科の医師に?

楠本健司院長 くすもと形成外科クリニック3

形成外科では、生まれつきの変形やけがによる欠損、体表のできものなど、体表の変形や色調の変化を手術で正常な形や色調に近くきれいにすることをめざします。見た目に関わる体表を扱う形成外科の手術は、人が自分らしく生きていくためにとても重要な医療です。そこにやりがいを感じましたし、患者さんが喜ぶ姿を見るのが何よりうれしくて、形成外科に進みました。大学では形成外科の臨床・研究をベースとしつつ、人が本来備えている“再生する力”を利用して細胞や組織を再生させる医療へ発展できないか研究を重ねてきました。そのようにして硬軟併せ持った医療に取り組んできたことが、今の診療にも大いに役立っていると感じています。

先生がめざしている治療とは、どんな治療でしょう?

いかにして痛手が少なく、患者さんの思いを実現できるような治療を行うか、を常に考えています。無駄なことは極力避けて、医学的に根拠のあることをきちんと丁寧に行っていけば、患者さんも術後が楽ですし、スムーズに目標に近づけるでしょう。そのために重要なのは、適する手術を考えることと、その技術です。手術の詳細な計画とメスの使い方や角度、形成外科的縫合法は特に仕上がりに大きく影響しますし、細部の処置に関しても経験と腕がものを言います。例えば最近ニーズの高い眼瞼下垂の手術については、機能的に楽に見えやすくなることと、まぶたの形などが整って仕上がること、両方の目的をかなえることで患者さんに満足していただけると思うのです。私は長年手術を多くしてきましたから、この点にこだわって実績を積んできました。

診療の際に心がけていらっしゃることは何ですか?

楠本健司院長 くすもと形成外科クリニック4

患者さんが何を求めていらっしゃるのかをよく知って、納得した上で治療を受けていただくことです。特に美容医療に関することには不安・疑問も多いと思います。皆さん、ご自身でもよく調べてから相談に来られますが、参考にした情報が必ずしも医学的に正しいとは限りません。治療が適すること、適さないこと、その医学的根拠をきちんと理解していただければ、安心して前向きに考えられるようになるのではないでしょうか。だからこそ患者さんとよく話し合って、めざすところや治療のゴールをきちんと明確にすることを心がけています。特に美容に関わることは、シミュレーションをするのが難しいんですよ。ですから最終的にはお互いの信頼関係が一番大切だと思っています。

女性医師である松田先生の存在も大きいのでは?

そうですね。開業当初から一緒に診療してくれていますが、若い女性という、私とは違うパーソナリティーの医師がいることで、より広いニーズに応えられているように思います。娘は美容皮膚科に関わる相談を受けることが多いようですね。また、看護師や事務スタッフもとてもフットワークが軽く、患者さんに優しく誠実に接してくれているので助かっています。私たち全員で、患者さんに寄り添うクリニックをめざしています。

誰にでもできること以上の治療を提供

これから注力されたい治療は何ですか?

楠本健司院長 くすもと形成外科クリニック5

第一には、形成外科でここまでできるという説明をして、患者さんたちの体表のいろんな悩みを治療で軽くしたいです。特に、眼瞼下垂や顔面神経麻痺の後遺症、口唇・鼻・耳の変形治療などです。第二には、しみやしわに関するお悩みで来院される方が増えているので、患者さんにとって期待できるメリットの多い選択肢を提案していきたいと思っています。患者さんにとってより適した選択肢を提供できるクリニックでありたいですね。今までいろんなケアを試みて、改善されないと悩んでいる人にも助言やケアができることも多いと思います。先進的な医療分野の研究についても、現在、勉強会や研究会の活動を通して意欲的に取り組んでいるので、一層診療に生かしていければと考えています。

休日の過ごし方や趣味について教えてください。

学生時代はジャズバンドに入っていたので、今も音楽を聴くのが好きです。ジャズを聴くと気持ちがリラックスできるので、待合室でも流したりしています。勉強や手術指導のために海外へ行くときには、隙間の時間に現地の美術館を巡るのも楽しみの一つです。今まで行った中では、フィレンツェの美術館が良かったですね。美しいものをよく見て、理想を追求することもこの仕事においてはとても大事なことだと思っています。自分の体のメンテナンスについては特別なことはしていませんが、開業して大学時代よりも睡眠時間が規則的になったからか、体重が少し減り健康的になりました(笑)。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

楠本健司院長 くすもと形成外科クリニック6

患者さんとしっかりコミュニケーションを取って、痛みや不安をできる限り取り除きながら安心して治療を受けていただくことが目標です。形成外科とは何をする所なのか、そもそもよくご存知ない方もいらっしゃると思いますから、まずは当院に興味を持っていただいて、気になることがあればご来院いただくことが一番ですね。「どんな方法があるのかわからないけれど、とにかく今よりも良くなりたい」というお気持ちだけでも構いません。専門性の高い治療の提供に努めていきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しわに対するボツリヌス毒素製剤注射/15400円~、しみに対するレーザー/5500円~

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