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林 邦彦 院長の独自取材記事

はやし歯科医院

(宇都宮市/宇都宮駅)

最終更新日:2025/01/06

林邦彦院長 はやし歯科医院 main

2020年に開業した「はやし歯科医院」は、宇都宮市の南西部、西川田町にある。幹線道路からアクセスしやすい通りに位置し、駐車場は広く、一部が円形になった立派な建物が目を引く。院内は広々とした明るい空間が広がり、患者が座る椅子からは窓の外の景色が望める。大学病院の勤務医として研鑽を積んできた林邦彦院長は、学生時代にラグビーをやっていたスポーツマンらしい雰囲気と、話しやすい人柄が魅力のドクターだ。患者とじっくり話すことを大切にする林院長がめざすのは、「困った時、頭に思い浮かぶ先生」になること。小さな子どもから高齢者まで多くの人が頼りにしていることが伝わる林院長に、同院の特徴や診療にかける思いを語ってもらった。

(取材日2024年11月20日)

「いつかは地元で」の希望が実った開業

歯科医師になられたきっかけと、開業されるまでのご経歴について教えてください。

林邦彦院長 はやし歯科医院1

私の母は歯科医師で、父は普通の会社員でした。白衣を着て仕事をする母の姿に憧れて、自然と姉も私も歯科医師をめざすようになったんですよね。横浜市にある鶴見大学の歯学部を卒業後、1年間は歯周病が専門の先生のもとでしっかりとした研修を受けました。その後はさらに6年間大学の附属病院に勤務し、入れ歯やかぶせ物を専門とする補綴学を学んできました。学生時代はラグビー部に所属していたのですが、大学病院には同じ部の先輩方も多く、わからないことは何でもざっくばらんに聞けることがありがたかったですね。その後、宇都宮市戸祭にある母の歯科医院を手伝わないかと声をかけられました。私は宇都宮市の出身で、いつかは地元に貢献できる医師になりたいという夢があったので、これは良い機会だと思いました。

その後、西川田町で開業されることになったのですね。

はい。母の歯科医院を手伝いながら、いずれはやはり開業をして、自分の歯科医療を追求していきたいと思っていたんです。勉強のために診療をさせてもらっていた隣の鹿沼市の歯科医院の方から、この場所をご紹介いただきました。西川田町で長く歯科医院をされていた方が引退されるので、建物をそのまま引き継がないか、と。ここは大きな幹線道路からも近く、建物の造りもとてもしっかりとしたものでしたので、きっと地域の方にも喜ばれる歯科医院になるだろうと思いました。中はきれいにリフォームして設備も一新し、2020年にはやし歯科医院をスタートさせた時は、やはりうれしかったですね。母も応援してくれました。

患者さんはどのような方が多いのでしょうか?

林邦彦院長 はやし歯科医院2

この辺りは住宅が多くて、長年お住まいの方ももちろんいらっしゃいますが、比較的若い方が多いですね。妊産婦のための歯科検診も行っているので、出産後にまた来ていただくこともあるんです。当院はベビーカーのまま入れますので、1歳のお子さんでも連れて来てくださいね、と伝えています。歯科医師の妻は離乳食・幼児食について専門性があるので、哺乳瓶の選び方や離乳食のあげ方など、栄養面も含めてアドバイスをしています。医療機関は静かな所だから子どもを連れて行きづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、当院ではそんな心配はいりません。泣きじゃくりながらでも1歳からいらっしゃるお子さんは、3歳くらいになるともうベテランです。一人でもちゃんと椅子に座れるようになりますので、安心して連れて来ていただければと思います。

治療の道筋をしっかり伝えることを大切に

診療時に心がけていることはありますか?

林邦彦院長 はやし歯科医院3

一番大切にしていることは、行き当たりばったりの処置をしないこと。もちろん、まずは患者さんが困っている部分の応急処置から始めますが、初診の場合は必ずエックス線写真を撮り、歯のクリーニングを行います。そして、お口の中全体のチェックをするのです。そこで虫歯の深さや歯周病の状態をきちんと見極めた上で、これから行う治療の道順を、わかりやすくお伝えするようにしています。それが患者さんにとっては、旅のしおりのようなものになりますから、「ああ、今日はあの時言っていた、あの治療をやるのね」と理解していただけるのではないでしょうか。旅のしおりがなければ、次にどんな治療をするのかも、後何回通院すればいいかもわかりませんよね。それでは治療に通うモチベーションが下がってしまいかねません。だから最初に時間をかけてじっくりお話をすることが、何よりも大事なことだと考えています。

実際に、どのような症状を診られることが多いですか?

基本的には歯周病、虫歯関連の症状が多いですが、最近は、虫歯も歯周病もそれほどないのに、歯が痛い、冷たいものがしみる、噛むと痛い、というような方も多くいらっしゃいます。これはほとんどの場合、食いしばりなどで歯に過剰な力がかかっていることが原因です。日頃のストレスや仕事への集中などで、無意識のうちに歯を食いしばってしまうんですね。それによって歯の痛みだけではなく、首筋と肩の凝りや、こめかみ辺りの頭痛が起こることもあります。このような場合には、まずは食いしばりを自覚して、習慣を変えるためのアドバイスをしています。原因不明の歯の違和感がある方は、ぜひ一度歯科医院を受診してみてください。

口腔外科が専門の先生もいらっしゃるのですね。

林邦彦院長 はやし歯科医院4

はい、私の姉が口腔外科を専門としていますので、親知らずの歯を抜くなどの外科的治療は、姉が担当しています。手入れのしづらい親知らずはお口のトラブルの原因になるので、抜いたほうが良い場合が多くあります。姉は自治医科大学附属病院でも数々の難症例に立ち会ってきたので、その経験を生かして、患者さんの歯の状態を見て適切な判断と処置を行っています。ここから車で5分ほどの場所に栃木県立がんセンター内の口腔外科があるので、本当に難しい親知らずの場合には、そちらにおつなぎすることもできます。当院は土曜日にも診療をしているので、今まで抜くのが怖いし、平日は忙しいしで親知らずをつい放置していた方のご都合にも合わせられると思います。

「困った時に思い浮かぶ先生」になりたい

地域の学校歯科医師としても活動をされているのですね。

林邦彦院長 はやし歯科医院5

はい。学校での歯科検診の他に、今年の夏は担当する小学校の3年生に向けて歯の大切さについてお話をしてきました。実は栃木県は、歯の治療についての認識があまり高くなかった時代がありまして、子どもたちの永久歯の多くが虫歯になってしまう「口腔崩壊」が問題になったこともありました。そうならないために、まずは親御さんへの適切な助言が大切ですし、小さい頃から歯科医院へ来てもらえるような工夫や努力を続けています。子どもには無理をさせず、椅子に座れただけでも頑張ったねと褒めてシールをあげたりしています。そうして通ってくれているお子さんの中には、「歯が抜けたから先生に見せに行く!」と来てくれる子もいるんですよ。

歯科医師として、めざしていることはありますか?

お口の中で何か困ったことが起きた時に、ふと頭に浮かぶ先生になりたいんです。とりあえず林先生に相談しに行こう、と思ってもらえたらありがたいなと。そしてこの地域の歯科医院として長く診療を続け、例えば小さい時に通ってくれていた子が高校生になっても来てほしいですし、結婚して家族ができた時、子どもを連れていくならあの先生の歯医者さんかなと思ってもらえるようになるのが理想ですね。今現在も、ご家族で世代を超えて来てくださる方が多くいらっしゃいます。問診表に紹介者を書く欄があるのですが、お孫さんの紹介でとか、おばあさまの紹介で、と書いてくださっているのを見られると、とてもうれしいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

林邦彦院長 はやし歯科医院6

歯科医院は医療機関ではありますが、気持ちとしては美容院くらいの感覚で、時々来ていただけるといいなと思っています。歯は痛みが出た時にはもう末期で、痛みがなくても虫歯や歯周病が進行していることがあるんです。だから定期的にチェックに来ていただくことがとても重要です。そして、いつまでも自分の歯を健康に保つためには、治療が終わった後のケアとメンテナンスも欠かせません。もう何年も歯科医院に行っていないという方も、どうぞお気軽にご相談ください。歯科医院が病院よりももっと身近な存在になれば、大人も子どももみんな幸せになるんじゃないかな、と思っています。

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