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中野 威史 院長の独自取材記事

たるみこどもの社クリニック

(松山市/道後温泉駅)

最終更新日:2021/12/17

中野威史院長 たるみこどもの社クリニック main

松山市樽味に2021年5月に開院したばかりの「たるみこどもの杜クリニック」。同院の院長を務めている中野威史(たけし)先生は、これまでに愛媛県立中央病院や愛媛県立今治病院など、長年自身の地元である愛媛の各地で小児科の医師として多くの子どもたちの診療にあたってきた。勤務医時代の経験を生かしながら、病気やケガに苦しむ子どもたちを一人でも減らしたい、という思いを持って日々の診療に臨む中野先生。「大変なことこそやりがいがあると感じるんです」と穏やかな笑みを浮かべながらにこやかに語る先生に、小児科の医師として大切にしている想いや今後同院のめざす方向性について、じっくりと話を聞かせてもらった。

(取材日2021年7月28日)

周りの人との関わりを大切に、小児科の医師の道へ

まずは先生が医師をめざしたきっかけについてお聞かせください。

中野威史院長 たるみこどもの社クリニック1

もともと、医師という職業を意識し始めたのは高校生の頃でした。当時6歳離れた姉が言語療法士として病院に勤務していたんですが、そこで一緒に働く脳外科医の先生のお話をよくしていたんです。その方がすごく良い先生だ、という話を頻繁に聞いていたんですね。姉の話からも、先生がとても患者さんとの関わりを大事にしている方だということがよく伝わってきていて。そんな話や「あなたもお医者さんになればいいのに」という姉からの言葉もあって、医師という仕事に興味を持つようになりました。実際に機会があって姉の働く病院を見学したこともあったんですが、そこで見た医療現場の雰囲気が良かったことも、その思いの後押しになったように思います。

その中で、小児科の医師を志した理由は何だったのでしょうか。

小児科の医師を志望するきっかけになったのは学部生時代の実習でしたね。当時専門を決めるためにいろんな科で実習を行ったんですが、序盤に回った小児科の医局の雰囲気がとても良かったんです。通常の内科系の科は疾患や臓器ごとに細分化されているかと思うんですけれど、小児科は言ってしまえば患者さんの全身を診なければいけませんよね。その分専門的な分野の科に比べるとトータルなケアをする必要があるんですが、そのために大学で学んだ知識をフルに生かせることにもやりがいを感じたんです。

そんな中でも、先生は特に小児循環器の分野に力を入れているとお伺いしました。

中野威史院長 たるみこどもの社クリニック2

子どもの先天性心疾患や心臓病、不整脈、川崎病などの疾患を主な専門としていますね。私が医師になった当時の愛媛県では、小児循環器の分野は医師の人数がまだまだ少ない中で、先輩方が治療や多くの課題、研究に取り組まれていました。そんなひたむきな姿を見て、自分も携わりたいと思ったのが小児循環器を専門分野として選択したきっかけです。当院では心疾患の診断や経過観察も行っていますし、学校の心臓健診や他のクリニックなどで心疾患を疑われた患者さんへの門戸も広く開いています。疑いの段階では精密検査の結果異常がないことも多いんですが、それでも不安を感じる方もやはり多いと思いますので。気軽に訪れることができるクリニックとして、ぜひ当院を頼っていただければと思います。

小児循環器分野で一次救急の役割を果たすことをめざす

小児科の医師としてのやりがいを強く感じながら診療されているんですね。

中野威史院長 たるみこどもの社クリニック3

毎日多くの患者さんと接する中で、子どもって本当にかわいいな、と思うんです。病気やケガから少しずつ元気になっていってくれるのを見られることもうれしいですし、最初は少し人見知りをしていた子がだんだん心を開いてくれる変化を見ることも楽しいですし。長年小児科の医師をやっていると、昔自分が診た患者さんが立派になって帰ってきてくれることもありますし、時には自分の子どもを連れて来てくれることもあるんです。そんな思わぬうれしい再会で、私自身が患者さんに力をもらえたりすることも小児科の大きな魅力の一つだと考えていますね。

患者さんと接する際に、特に気をつけていることはなんでしょう。

心疾患の分野での診療の場合は、検査結果に異常がない場合は何よりもまず最初にそれを患者さんにお伝えするようにしています。胸部の痛みや心臓の雑音で検査に訪れる方は、やはり皆さん結果を非常に心配されるので……。以前は検査説明などからしていたんですが、患者さんもずっと緊張されたままになってしまうと思うんです。なので、問題がなかった場合はまず最初に「大丈夫でしたよ」など、安心していただけるように伝えることを心がけていますね。全体の一般診療の際は、まず保護者の方との空気感を大事にしています。お母さんと打ち解けた雰囲気になるとお子さんも安心したり、心を開いてくれやすくなるんですよね。言葉をきちんと伝えるためにも、しっかりお母さんやお子さんと目を見てお話をすることを意識しています。

スタッフさんともしっかり連携されているんですね。

中野威史院長 たるみこどもの社クリニック4

診察中の伝え方のことや、忙しいときについ見落としがちになることも、スタッフから言われることで気づかされることが多く、「自分だったらこうやって言ってくれたらわかりやすい」と伝えてくれるので、とても頼りにしています。問診などでお子さんのバックグラウンドや個性を事前にお聞きしていると、知った気分になることがありますが、構えずに目の前のお子さんと向き合うことを大事にしたいですね。あとは、お子さんにどんな症状が現れたら次の来院をしたほうがいいのか、どんなことが起こる可能性があるのか、わかりやすいように先のことを伝えることも気をつけています。

患者の安心を第一に考え、日々の診療に取り組む

心疾患などを診断・治療するための設備にもこだわられていらっしゃるんですよね。

中野威史院長 たるみこどもの社クリニック5

運動負荷心電図検査のできる環境や、エコー機器、エックス線など心臓を検査するための一通りの設備は整えています。それらの結果を見て病院での対応が必要そうな場合は、連携を図って患者さんを適宜紹介させていただきます。これらの検査も従来は、最初から基幹病院へ案内される場合も多かったんです。いきなり大きな病院で検査を受けるよりはハードルが低く感じてくださる方もいるのではないかと思います。また先述のように検査の結果、異常がない場合も多いんですが、基幹病院に大勢の軽症患者さんが訪れると、重症患者さんへの対応が遅れてしまうことにもつながりますよね。基幹病院が本来の役割を果たせるよう、当院ではいわば救急の一次救急の役割を小児循環器の分野で担っている、という認識です。

お休みの日はどのような過ごし方をされているのですか?

音楽を聴いて過ごすことが多いですね。昔からいろんなミュージシャンの音楽を聴くことが好きだったんですが、実は10年ほど前からとある音楽グループをずっと応援しているんです。コロナ禍以前は休日にライブのために遠征することもありましたね。非常にプロ意識が高いといいますか、非常に完成度の高いパフォーマンスを行うのがその音楽グループの魅力なんです。音楽やライブもものすごく細部にまでこだわっていますし、シンプルでありながらも洗練されたものをつくっている、といいますか。音楽と医療で分野はまったく違うんですが、いわゆるプロとして仕事をする上での意識という点に関しては、そのアーティストの方の姿勢を参考にしている部分も少なからずあるかもしれません。

最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

中野威史院長 たるみこどもの社クリニック6

まずは小児循環器にまつわる不安や心疾患につながる心配事があれば、ぜひ気軽に足を運んでいただければと思います。どんな些細なことでも大丈夫ですよ。また当院では、予約の際にウェブ予約を利用しての来院も推奨しています。24時間予約を受けつけることも可能ですし、事前にウェブ問診票のほうにご記入があれば、悩みや不安に応じた検査の用意や診断・治療の対処法をしっかりと事前に準備させていただきます。ぜひ積極的に活用してくださいね。

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