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梅木 俊伸 院長の独自取材記事

雲南うめき整形外科

(雲南市/木次駅)

最終更新日:2025/09/15

梅木俊伸院長 雲南うめき整形外科 main

島根県の東部、自然豊かな雲南市木次町の国道54号から1本入った場所にある「雲南うめき整形外科」。広々とした院内はバリアフリーで、車いすで入り口から診療室やエックス線検査室に入ることができる。インターネットでの順番受付を導入しているため、院内で長時間待つ心配がない。2021年3月3日に開業以来、地域の健康を支えてきた院長の梅木俊伸先生は、大学病院をはじめ数々の総合病院などで経験を積み、自身の治療方針を確立した経験豊富なドクターだ。患者の話や希望をじっくりと聞き、手術をしなくても改善につながる治療を提案している。「痛みが出て動けないという方も、治療する手立てはいろいろとあるので諦めず気軽に相談してほしい」と語る梅木院長に、治療にあたっての想いや今後の展望などを聞いた。

(取材日2024年3月13日)

リハビリ重視。手術をできるだけしない治療法を提案

開業のきっかけを教えてください。

梅木俊伸院長 雲南うめき整形外科1

私は鳥取大学を卒業後、山陰各地のさまざまな病院に勤務していました。そのうちの一つ、山口県で出会った病院の先生は徹底的にリハビリをして、それでも良くならなければ手術をするという治療方針の方でした。治療手段としてのリハビリのポテンシャルや重要性は、自分にとって新しい知見でしたね。そこでリハビリの魅力を知った経験が、今の治療スタイルにつながっています。その後勤務した総合病院や市立病院では多くの手術にも携わったのですが、患者さんに生活指導をしっかりとすることで痛みの改善につながるということを学びました。また、開業医の先生から患者さんの手術の依頼を受けた際、手術以外の治療の選択肢が良いのではないかと思う場面も結構あって、患者さんにとっての最適な治療法を提示するなら、自分で開業したほうがいいなと思い始めたのです。

開業にあたってこの地域を選んだ理由は何ですか?

出身地が雲南市ということと、こちらを20年ほど離れているうちに外から見て高齢化が進んでいるなと感じたのが大きな理由です。高齢になると腰や膝に痛みが出たり動きが悪くなったりしますが、近くに総合病院以外に気軽に受診できる整形外科のクリニックが不足していて、多くの人が出雲市や松江市など少し遠方まで通っているという話を耳にしました。だったら自身の育った地域に恩返しをしようと思い、この地に開業することを決めたのです。患者さんは7割が高齢の方で、1.5割が高齢者以外の大人の方、残りの1.5割がお子さんです。お子さんはスポーツでけがをして受診される場合が多いですね。

クリニックの特徴を教えてください。

梅木俊伸院長 雲南うめき整形外科2

整形外科とリウマチ科、リハビリテーション科の3つの科を設けています。整形外科では首や肩、腰、手、足などの部位の痛みやしびれなどに対応し、患者さんの症状に合わせて薬や注射、リハビリなど、なるべく手術をしなくて済む治療をめざしています。また、骨折する高齢者は骨粗しょう症が原因であることが多いので、骨密度検査や血液検査をして、必要な場合は適切な薬を処方しています。リウマチ科では関節リウマチの診察を行っています。以前は手や足にだんだんと変形が出てくることが多く、変形が強い場合は手術を行うこともありました。ですが、最近は良い薬が開発されているので薬物治療を行うケースが増えましたね。3つ目のリハビリテーション科では、器具を使う方法と、理学療法士や作業療法士が対応する場合の2パターンを用意しています。近隣に外来でリハビリを行っているクリニックが少ないので、気軽に通い続けやすいクリニックをめざしています。

患者に笑顔で帰ってもらえるような診療をめざす

クリニックのこだわりと設備について教えてください。

梅木俊伸院長 雲南うめき整形外科3

当院のミッションは「笑顔のために、いきいきとした生活のために」です。来院された患者さんの症状を一つでも解決して、笑顔で帰っていただきたいという想いで診療しています。また、人の手を借りずに行動できるよう、家でできる運動や生活の指導をしています。最終的には、ここに通わなくても動ける体を維持できるように導くことが本来のリハビリだと思っているので、患者さんと一緒にそこをめざしていきたいですね。運動器に支障を来し、移動機能が低下するロコモティブシンドロームにも、リハビリや注射療法などで対応しています。設備についてはエックス線撮影装置とエコー検査機器、骨密度計測器、体組成計の他、リハビリの器具を豊富にそろえています。筋肉の緊張や凝りをほぐすのに役立つ低周波治療器、脚の筋肉を鍛えるための機器、腰痛などに使うけん引装置、ウォーター型マッサージベッドなどを、患者さんの症状に合わせて利用しています。

梅木院長の治療方針を教えてください。

患者さんになんでも話してもらえる雰囲気づくりを心がけています。いろいろなことをお聞きできないと見当違いの診療になってしまい、きちんとした治療を行うことができません。生活の背景や様式もできるだけ聞いて、治療方針を立てるのに役立てています。また、診察では話をするだけでなく、実際に体に触れて痛む部分を確かめることも重要ですね。そして、患者さんに話しかけるときは前向きな言葉を選ぶことも大切にしています。あちこちが痛くなると年のせいにしがちですが、リハビリの際も前向きな言葉をかけ、患者さんがポジティブに治療に臨めるように心がけています。

ところで、先生が医師を志し、整形外科を選んだ理由は何ですか?

梅木俊伸院長 雲南うめき整形外科4

親戚が小児科のクリニックを開業していたことや、小学生の時に読んだ医療系の漫画の影響で、もともと医療関係の仕事には興味を持っていました。数学と物理、化学といった理系の学科が好きだったので、当初は薬剤師をめざしていたんです。医師になろうという決め手になったのは高校3年の夏に読んだ医療の倫理についての本で、その本のおかげで「もっと人間の深いところに関わりたい」という気持ちに火がついたことを覚えています。整形外科を選んだのは、私自身が学生時代に通院することが多く、今度は私が経験したような痛みで困っている患者さんを治療したいと思ったからです。私は中学・高校・大学とバレーボール部に所属していて、肋骨や鎖骨を折ったり、膝を痛めたり、足首を捻挫したりとけがが多く、その度に整形外科にお世話になっていました。今、患者さんに親身になって対応できるのは、そんな経験があったからこそだと感じています。

どんな悩みや困り事でも、気軽に相談をしてほしい

クリニックで工夫をされていることはありますか?

梅木俊伸院長 雲南うめき整形外科5

開業すると仕事がいろいろとあって、私一人ではこなせないので係をつくってスタッフと分担しています。例えば、建物の外観と院内をきれいにしたり植物をお世話をしたりする係、広報として院内新聞を作成したりSNSへの情報発信をしたりする係、スタッフの誕生日のお祝いや飲み会を設定するイベント係、院内のルールやマニュアルを作る係があります。それぞれのスタッフが自分の得意なことで能力を発揮し、患者さんと関わる以外にもクリニックのために生き生きと頑張ってくれていますね。スタッフには当院のミッション「笑顔のために、いきいきとした生活のために」を大切にして患者さんのことを想って仕事をしてほしいということを伝えて実践してもらっています。

今後の展望を教えてください。

高齢の方の中には一人で通院できないという方もいらっしゃいます。痛いところがあるのに通院ができず治療を受けられないと、どんどん痛いところを動かせなくなっていくので、お迎えに行ったり、こちらから治療に出向いて行ったりといったことができればいいなと考えています。また、痛みやしびれが出た際、動けなくなる前に自分で対策ができるよう健康教室のようなものを開催したいとも思っています。例えば、膝が痛い場合は筋トレや筋肉をほぐすと良いといったような、基本的な知識を教室でお伝えできたら、受診するまでもなく自分でケアしていただけますからね。

読者へのメッセージをお願いします。

梅木俊伸院長 雲南うめき整形外科6

痛みが出て動けないという方も、諦めずに治療を受けてほしいです。治療する手立てや痛みを和らげるための手立てはいろいろとあります。「地域の皆さんが、笑顔で楽しくいきいきと暮らす」、「地域の皆さんの健康寿命が伸びることで、寝たきりにならず自立した生活・充実した生活を送ることができる」、「地域全体が活力あふれる状態になる」これら3つが当院のビジョンです。地域の皆さんが生き生きと笑顔で暮らせるよう、サポートしてまいりますので、痛みやしびれが発症したときはもちろん、お悩みや困ったことがあればなんでもご相談ください。

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