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中西 泉 理事長の独自取材記事

町田慶泉病院

(町田市/南町田グランベリーパーク駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR横浜線・小田急線の町田駅からバスで15分、東急田園都市線すずかけ台駅からはバスで5分。町田街道沿いに建つ「医療法人社団慶泉会 町田慶泉病院」は、開設から56年の歴史がある、地域に密着した総合病院だ。1962年に診療所としてスタートを切った同院は、時代の流れと地域のニーズに合わせて進化を続け、現在は外科・内科・整形外科・泌尿器科などを中心にさまざまな診療科の診療を行う。さらに下肢動脈血管内治療や、脊柱管狭窄症など脊椎疾患を専門とした診療窓口を開設しており、町田市を含む南多摩エリアのほか隣接する横浜市や相模原市からも患者が訪れている。また、東京都の二次救急指定病院として24時間体制で救急医療に対応するとともに、回復期リハビリテーション病棟・療養病棟も設置。ケアミックス型病院として急性期から回復期へと切れ目がないように医療を提供している。「特定の分野で強みを持つとともに、来院された患者さんやご家族に気持ちよく帰っていただける、親しみやすい病院をめざしています」と語る中西泉理事長に、診療の特徴や今後の展望などを聞いた。
(取材日2018年11月28日)

特定分野で強みを持ち選ばれる病院をめざす

病院の成り立ちと地域での役割についてお聞かせください。

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当院は、私の父が1967年に開設した「町谷原クリニック」を前身としており、1972年に「町谷原病院」となりました。私は慶應義塾大学を卒業後、立川市の総合病院に外科の医師として勤務していましたが、1983年に父が病気をしたことなどから副院長として当院に入職しました。その後、1987年に父が亡くなったことを受けて院長に就任し、2005年には町田市の地域医療計画が見直される中で病院の規模を拡大、名称を「町田慶泉病院」と変更しました。現在は外科・内科・整形外科・泌尿器科などをはじめとしてさまざまな診療科での診療を行い、東京都の二次救急指定病院としての役割も担っています。また、一般病棟のほか回復期リハビリテーション病棟、療養病棟を備えたケアミックス型病院としても機能しており、急性期から回復期まで切れ目のない医療を提供しています。

診療の特徴や強みは何でしょうか。

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整形外科領域に対するニーズは高いですね。特に頚椎症性脊髄症、頚椎や腰椎の椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊椎圧迫骨折などの脊椎脊髄疾患に関しては専門的に診療部門を設けており、脊椎内視鏡手術をはじめ、低侵襲除圧固定手術、経皮的椎体形成術などの手術も行っています。高齢者では転倒や骨粗しょう症が原因の圧迫骨折が多くなります。治療はギプスなどで固定し安静にする保存療法が一般的ですが、高齢者の場合、長期間の安静が寝たきりや認知症発症の原因になることもあるため、手術療法は寝たきり防止のためにも有用だと考えます。それから血管外科治療も当院の強みですね。下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療は以前から多かったのですが、最近はそれを追い越す勢いで下肢の閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療やバイパス手術が増えてきています。また血管外科では透析患者さんのシャント造設やシャントトラブルにも対応しています。

在宅医療にも力を入れておられるそうですね。

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はい。急性期治療や回復期のリハビリテーションが終了し、ご自宅に戻る患者さんは不安を抱えておられると思います。実際に慢性疾患を抱えた高齢者が在宅療養するのは大変なことです。患者さんの生活を支えるためには、われわれ医療従事者が積極的に地域に出て行って、医療や看護などさまざまなサポートを行う必要があると思っています。当院では医師による訪問診療のほか、訪問看護ステーションを設置するなど、在宅における医療の充実にも力を注いできました。在宅療養中は訪問看護で経過を見守り、肺炎や消化管の潰瘍など入院治療が必要な場合にはスムーズに患者さんを受け入れて、病状が良くなればまた在宅に戻すなど継続的にケアができる仕組みづくりが大事だと考えて、地域連携室を中心に近隣の開業医の先生方との連携強化にも努めています。

今後力を入れていきたい分野はありますか。

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まずは、当院の強みである血管外科や脊椎脊髄疾患に対する専門治療をより増強していくことです。近隣にはこれらの疾患に対応できる施設が少なく、町田市だけでなく横浜市や相模原市、座間市など地域を超えて患者さんが来院されています。今後もそのニーズに応えていきたいと思っています。また、回復期のリハビリテーションでは、これまでの透析や脊椎疾患術後の患者さんに加えて、今後は心臓病の患者さんへのリハビリなど対象疾患を広げることも検討しています。さらに、医療面だけでなくスタッフ教育にも力を入れていきたいですね。医療従事者の中には「医療は他の分野とは違う」という意識が強い人もいます。自分の仕事に誇りを持つのは良いことですが、患者さんとは専門職としてでなく一社会人として接してほしい、そして患者さんが来てよかったと感じられる病院でありたいと思っています。そのためスタッフを対象とした接遇マナー講習なども考えています。

最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

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当院には私を含め外科の医師が複数在籍しており、消化器疾患などの緊急手術にも対応しています。また、内視鏡や腹腔鏡など低侵襲の治療も手がけており、若い方だけでなくご高齢の方の手術も行っています。高齢化が進む中、お元気な高齢者が増えるとともに高齢者の手術例も増加しています。しかし若い方と異なり、高齢者では体力の問題や持病の有無、術後の合併症のリスク、ご家族のサポートがあるかどうかなど、さまざまな点を考慮する必要があります。病気だけを診るのでなく患者さんの生活背景も加味して、場合によっては「手術は可能だけどやらない」という選択もありうると思っています。医療のニーズは時代とともに変化していきます。地域のかかりつけ病院として親しみやすい病院であると同時に、時代の変化に合わせて常に前進し、特定の分野で強みを持つ病院として患者さんから「選ばれる病院」となれるよう、努力を重ねてまいります。

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