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宮脇 零士 院長の独自取材記事

みやわきこどもクリニック

(松山市/松山市駅)

最終更新日:2021/10/19

宮脇零士院長 みやわきこどもクリニック main

松山市錦町、三番町通り沿いに、2021年9月に開業した「みやわきこどもクリニック」。宮脇零士先生が院長を務める同院は、ガラス張りの壁に木をモチーフにした装飾を施したビルが目印となる。患者や保護者の気持ちに寄り添った診療をモットーに、平日の夜間、土曜、日曜、祝日も診療を行っている。「地域に根づき、優しく温かい診療を提供するクリニックにしたい」と語る、愛媛大学医学部附属病院などで小児科診療の経験を積んだ宮脇院長。クリニック開業に至る経緯やシンボルとする「木」に込めた思い、診療方針、今後のビジョンなどを、宮脇院長に聞いた。

(取材日2021年9月22日)

休日、平日夜間の受診ニーズに応え子どもたちを見守る

開業の経緯を教えてください。

宮脇零士院長 みやわきこどもクリニック1

前職の愛媛大学医学部附属病院では、白血病や悪性腫瘍など、子どもの血液腫瘍の治療に携わっていました。血液腫瘍の専門治療で地域医療に貢献したいと考えていましたし、そのことにやりがいを感じてもいましたので、開業を考えたことはありませんでした。ところが、数年前に皮膚科のクリニックを開業した姉から「開業医には開業医のやりがいがある」という話を聞き、開業を考えるようになりました。松山市医師会休日診療所や松山市急患医療センターでの当番診療を通して、休日や夜間の受診を求める患者さんの気持ちにふれていましたので、休日や夜間の診療を行うクリニックを開き、地域のお役に立ちたいと考えるようになり、開業を決めました。

平日の診療時間が20時まで、さらに日曜と祝日も診療を行っているそうですね。

はい、そうです。休日や夜間の受診ニーズに応えたいというのが、開業の動機の一つでもあったわけですから。火曜は休診日としますが、それ以外の平日は20時まで診療を行います。最近は、共働きの家庭が増えています。お仕事をされていたら、夕方はばたばたする時間帯で18時や19時までに来院するのは難しいこともありますが、20時までなら余裕を持って来院していただけるのではないかと思います。「平日の夜間や、日曜、祝日に受診できるクリニックがある!」ということを、心強く思ってもらえるとうれしいですね。

待合室の大きな木のオブジェなど、空間づくりにこだわりを感じます。

宮脇零士院長 みやわきこどもクリニック2

ロゴマークも「木」をモチーフにしています。「木」は当院の思いを象徴するもの。待合室の木のオブジェは、クリニックの「シンボルツリー」です。大きな木のように地域にしっかり根を張り、どんと構えて、いつでも温かく子どもたちを受け入れていくということ。加えて、子どもたちの成長を地域に根づいたかたちで見守っていきたい、そしてクリニックとしても成長していきたいという思いを込めています。待合室は3階まで吹き抜けで、開放感のあるゆったりとした空間にしました。クリニックは、体調が悪いときに訪れることがほとんどですので、ユニバーサルデザインのトイレや荷物置き、ベビーベッドなどを設置し、お子さんとご家族の過ごしやすさにこだわりました。大きな木のオブジェだけでなく、おうちに見立てた点滴室や色とりどり大小さまざまな窓など、子どもたちのクリニックに対する恐怖心を和らげる工夫も取り入れています。

医療技術と心配りによって一人ひとりに合わせた診療を

理想としているクリニック像をお聞かせください。

宮脇零士院長 みやわきこどもクリニック3

病気を治療するだけでなく、子どもたちの成長を見守り、サポートするクリニックをめざしています。体調のことで気になることがあれば、気軽に来てもらえるような、そしてお子さんの発達に関する不安や育児の悩みがあれば、どんな些細なことでも相談してもらえるようなクリニックでありたいです。そのためには、温かく、優しく接することと、お子さんやご家族が抱えている問題をくみ取る、じっくりお話を聞く、などを心がけることが必要だと思います。医療的な視点に加え、ご家族のライフスタイルや地域の子育て環境に目を向けるなど、さまざまな角度から見て、お子さんやご家族の状況に合った対応で、お子さんの成長・発達をサポートしていきたいと思っています。「気軽に来院してもらえる」を実現するには、利用しやすいクリニックであることも重要なので、柔軟な対応をしていきたいですね。

柔軟な対応とは、具体的にはどういったことがありますか。

エレベーターを降りてすぐの正面、受付・待合に入る手前に隔離室を設けています。受付から診察、治療、会計まで、また1階の薬局にもご協力いただくことで薬の処方も含めて一連の流れを、隔離室で完結できるようにしています。診察の時間まで車で待機するというのも可能です。新型コロナウイルス感染拡大対策として、感染の疑いがある方や発熱の患者さんには、車での診察にも対応しております。医師、看護師が患者さんの車まで出向き、防護服着用での診察を行っております。予防接種については曜日・時間帯を決めていますが、お仕事の都合などで、その曜日や時間帯に来院できないという方もおられます。そういった場合は、ご相談ください。クリニック全体で患者さんの様子に心を配ることも大事だと思うので、その点をスタッフには強くお願いしています。

スタッフの皆さんと思いを一つにして取り組まれているのですね。

宮脇零士院長 みやわきこどもクリニック4

患者さんやご家族に接するのは私だけではありませんし、診療にはスタッフの技術や力も必要ですので、めざすクリニック像や大事に考えることなどを共有し、スムーズな連携を図り、診療に取り組んできたいと考えています。看護師長は、小児科、救急で長年経験を積んだ男性看護師です。クリニックで男性看護師は珍しいと思いますが、彼は2児の父親でもあり、子育て経験を通して得たことを仕事に発揮してくれるはずです。看護師やスタッフとともに、不安を感じずに受診してもらえる雰囲気づくり、何でも気軽に話せる関係づくりにも努めていきます。もちろん、クリニック全体で医療的な技術を高めていく努力も怠らず、みんなで成長していきたいですね。

良い医療の提供に加え、育児サポートもしていきたい

小児科を専門分野に選ばれた動機は何だったのですか。

宮脇零士院長 みやわきこどもクリニック5

医師の道をめざして大学に進学した時点で、決めていました。大学で学ぶ間も、他の選択肢を考えたことはなく、ずっと小児科の医師になりたいと思っていました。動機につながる特別なエピソードがあったわけではありません。動機はいたってシンプル、子どもが好きだったからなんですよ。関わった子どもが元気になる姿を見るのが、とてもうれしいですし、そこにやりがいを感じます。身長が伸びた、小学生になった、など成長していく様子を見られるという点にも魅力を感じています。大人の患者さんでは、そういうのはなかなかありませんからね。

今後のビジョンをお聞かせください。

まずは、良い医療を提供し、地域の人から頼りにされる、お役に立てるクリニックにしたい。松山の小児科クリニックの中では、私は若手ですので、今後の松山の小児医療をしっかり支えていきたいとも思っています。クリニックの3階にフリースペースを設けています。ここを親子で楽しく過ごせる場所として提供することを構想中です。リトミックや創作活動などの親子教室、食育や育児相談などの教室を開いたり、子育て中の方の息抜きになるようなイベントを開催したりできたらと考えています。育児サポートの一環としていろいろ検討しているところです。将来的には、病児保育もできたらいいなと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

宮脇零士院長 みやわきこどもクリニック6

育児期間は大変だと思うこともあるでしょうが、子どもたちの成長は早いので、育児期間はお子さんと一緒に過ごす貴重な時間でもあります。限りある子どもたちとの時間と子育てを、親子で楽しく過ごしてください。わが家にも3人の子どもがおります。子どもたちと遊ぶのが、休日の何よりの楽しみです。お子さんの病気の治療や予防はもちろん、お子さんの発達や育児の悩み、「ちょっと気になる」でも構いませんので、気軽にご相談ください。地域の皆さんのお役に立てるよう努めますので、よろしくお願いします。ウェブとメッセンジャーアプリでの診療予約を導入していますので、予約の際にはご利用ください。

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