鎌倉 広暢 院長の独自取材記事
鎌倉歯科医院
(町田市/つくし野駅)
最終更新日:2024/07/17

つくし野の地で、幅広い年代の患者の悩みに応える「鎌倉歯科医院」。開業から25年を超えた今、長年通い続ける患者も多い。「スタッフも長く働いてくれているので、患者さんの気持ちをくみ取るのが上手ですよ。これまでの歯科治療でトラウマを抱えている人にも、優しく寄り添って心をときほぐすような対応をしてくれています」と鎌倉広暢院長。自身は開業当時から一貫して「患者への説明やアドバイスを大切にすること」を徹底する。スタッフとの連携で患者のニーズを引き出し、一人ひとりに合った治療を行うことはもちろん、機械式の麻酔針を使用するなど治療の痛みを可能な限り軽減するための取り組みにも力を注ぐ。気さくで親しみやすい鎌倉院長に、診療やクリニックの特徴について話を聞いた。
(取材日2024年3月14日)
丁寧な説明で、信頼関係を構築することを大切に
どのような患者さんが来院されていますか?

圧倒的に地元の方が多いです。開業した約25年前からずっと通い続けてくださる方もいて、ありがたいですね。中には、このエリアから引っ越した後も、遠方から通ってくださっている方もいるんですよ。そうした特性もあって、年齢層はやはり高齢の方が多く、96歳の患者さんもいます。お子さん、お孫さんと一緒に受診されるなど元気なお年寄りが増えている印象ですが、付き添いが必要になったり、通い続けられなくなったりする方も少なくなく、最近では訪問歯科診療を頼まれることもあります。時間と機材の関係で、伺える件数とやれることは限られるものの、診療の合間にできる限りのことをしたいと思っています。
受診される方の層に合わせて、診療内容も幅広いですね。
どんなことでも相談していただける歯科医院でありたいとの思いから、一般歯科から入れ歯治療、歯周病治療など広く取り組んできました。一般歯科では、虫歯治療、噛み合わせ治療、お子さん向けの小児歯科などを行います。歯周病治療は、歯磨きによるプラークコントロールと定期的なメンテナンスが基本ですね。歯周病は年配になって歯を失う最大の原因といわれる病気ですし、歯周病の細菌が糖尿病や心臓病といった全身疾患に影響を及ぼすこともあるのがわかっていますから、スタッフと連携して患者さん一人ひとりに合ったケア方法を提案しています。入れ歯や義歯についても、ブリッジ、部分入れ歯、総入れ歯などの選択肢から患者さんに合ったものをお勧めして選んでいただけます。矯正歯科や、審美歯科でのホワイトニングにも対応しています。
患者さん自身の選択を大切にされているのですね。

当院では、最初に患者さんの口腔内の状況をしっかりお伝えし、複数の治療の選択肢を提示するようにしています。治療によってどんな結果が期待できるのか、どのくらいの期間と費用がかかるのかといったことも併せてお伝えするようにしていますね。患者さんによっては、時間やお金をかけて一から新しい入れ歯を作るよりも、今使っている入れ歯を修復して使用したほうがしっくりくることもあります。同じ症状でも状態によって適切な治療方法は異なりますし、歯科治療に求めるゴールや経済的な事情も患者さんごとにさまざまですから、一律的な提案ではうまくいかないことが多いんですよ。加えて、90歳を超える高齢の方などは、体力的なことも考慮しながら治療の道筋を決めなくてはなりません。その方のお考えや状況を踏まえ、できるだけ快適に毎日を過ごしていただけるような治療をしたいと思っています。
患者を思い、できるだけ痛くなく、抜かない治療に注力
先生の診療のポリシーを聞かせてください。

患者さんごとにベストな治療を追求することと、何ごとも患者さんが理解できるまできちんと説明すること。この2つが私のポリシーです。まずは、先ほどお話ししたように複数の治療法を考え、患者さんが納得できる治療を提供するということですね。また、それぞれの治療法で考えられるメリット・デメリットや費用については、患者さんに理解していただけるまで言葉を尽くして説明します。幸い、当院にはベテランのスタッフがそろっていますので、スタッフから患者さんに説明させていただくこともあります。歯科医師よりも歯科衛生士のほうが話しやすかったり、悩みを伝えやすかったりすることもあると思いますから、臨機応変に連携していますね。
先生とスタッフさんのチームワークが良さそうですね。
長く働いてもらっていると、だんだん気心が知れてきますよね。産前産後休暇、育児休業を取ってから戻ってきてくれた人もいるんですよ。全体的に、しっかり者で親切な人が多い印象です。新しく入った若いスタッフのこともみんなで気にかけ、優しく声をかけ続けてくれたおかげで、かなり早くなじんでもらうことができました。勉強熱心で意欲的なスタッフが多く、私の治療方針をよく理解してくれているので、定期的なメンテナンスは基本的に歯科衛生士たちにお任せしています。適切なタイミングで声をかけてもらって、全体をチェックしたり、必要な治療をしたりするのが私の役割ですね。信頼して任せられるスタッフがいるというのは、とても心強いことです。
できるだけ痛くない、抜かない治療にもこだわっていると聞きました。

治療時の痛みはもちろん、それを抑えるための麻酔時の痛みがつらいという患者さんとの会話の中で育まれた方針で、私が開院以来心がけていることの一つです。痛みが伴う可能性がある治療には麻酔を使いますが、麻酔を打つ痛みそのものを減らすために、薬剤を温めたり、機械式の注射器を使ったりしています。過去の治療でトラウマがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。また、歯は大切な体の一部であり、平均寿命と残った歯の数とは深い関係があるともいわれていますから、できるだけ抜かない治療にもこだわっています。抜いた場合と抜かない場合、それぞれに予測できる状態と将来的に必要なケアを具体的にお伝えしながら、患者さんのご希望も踏まえて最終的に決定します。
口腔内の健康に高い関心がある人も、満足できる治療を
先生が歯科医師になったきっかけや、これまでのキャリアを聞かせてください。

私の実家は横須賀にあるお寺で、若い頃はそのお寺を継ぐことも考えていました。転機になったのは、仲の良かった友人が歯科大学に進むと話してくれたこと。私も影響を受けて一緒の大学に進み、今に至ります。といっても、家業を手伝うシーンが来た時に備えて、大学卒業後は住職の免許を取るために京都のお寺へ修行にも行ったんですよ。修行と並行して、横浜で叔父が経営している歯科クリニックで研鑽を積みました。結局、実家のお寺は弟が継いでくれています。私は叔父のクリニックを経て大学病院に勤務し、叔父のクリニックの分院で責任者を務めた後に当院を開業しました。根管治療が専門だった叔父から直接技術を学ぶ機会が多くあったため、私も根管治療は得意分野の一つです。
お休みの日は、どんな趣味とともにお過ごしですか?
以前から中型自動二輪の免許は持っていたのですが、2022年ごろに大型自動二輪免許を取ったんですよ。わが家で飼っている10匹の犬たちのトリミングをお任せしているトリミングサロンのスタッフさんが大型自動二輪免許を持っていて、かなり刺激を受けました(笑)。リフレッシュのためのツーリングを楽しみにしながら、引き続き診療に励みたいですね。
最後に、読者にメッセージをお願いします。

お子さんからお年寄りまで、幅広い患者さんが過ごしやすいリラックスした雰囲気づくりにもこだわっています。歯のことで気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。最近はお口の中の健康を大事にする人、お口の中を健康に保つことによって得られるメリットに敏感な人が多いので、そうした方のご要望にも沿えるような歯科医院でありたいと思っています。また、「歯は真っ白でないとだめ」といった考えを押しつけることはせず、患者さんの口腔内の状況や経済的な背景などを考慮した上で、ベストだと思われる治療を提案してまいります。ご自身の健康のために一生ものの歯をぜひ手に入れてほしいと思っています。治療内容だけでなく、治療スケジュールについてもぜひご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはホームホワイトニング:マウスピースと薬剤含め 5万2500円~
オフィスホワイトニング:1本2100円~(歯の状態によっては1本3000円の場合もあります
成人矯正: 63万円~