水谷 善晴 院長の独自取材記事
みずたに歯科クリニック
(吹田市/関大前駅)
最終更新日:2025/09/02

関西大学千里山キャンパスの西門の脇にあり、多くの学生がにぎやかに行き来する通りに面したマンションの1階。誰もが気軽に通える歯科医院をめざし、予防歯科から審美面に配慮した治療、ホワイトニングやマウスピース型装置を用いた矯正まで幅広く提供しているのが「みずたに歯科クリニック」だ。院長を務めるのは、にこやかな笑顔と落ち着いた語り口が魅力的な水谷善晴先生。「歯科受診を苦手とするような方にも、わくわくした気分で通ってもらえるようなクリニックをめざしています」と、白い歯を見せて優しくほほ笑みかける。予防を強く意識しながらも、時代のニーズに合わせた自費によるメンテナンスや治療を積極的に展開する同院。めざす目標はどこにあるのか、クリニックの位置づけや現在の姿を通じて、その真意に迫ってみた。
(取材日2025年3月26日)
ヘアサロンのように気軽に通える歯科医院をめざして
まずは開院までの経緯と現在の状況をお聞かせください。

私は大阪歯科大学を卒業後、麻酔科での初期研修を経て同大学附属病院の口腔外科に入局し、抜歯や手術などに携わりました。その後は信頼する先生の歯科医院にて歯周病治療を中心に7年間学ばせていただき、2021年に父から当院を継承して自身のクリニックとして開業。場所はそのままに時代に合わせて医院を新築し、この4年間でさらに成長を続けてまいりました。おかげさまで患者さんも随分増えてきて、学生さんや近隣にお住まいの方だけでなく、遠方からお越しになる方もおられます。その状況に合わせて現在は歯科衛生士5人、受付・カウンセラー2人にまでスタッフを増員。ちなみに80歳を過ぎた父も健勝で、副院長として診療に加わってくれています。
地域のかかりつけ歯科として大切にしていることは?
まずは患者さんのお話を可能な限り丁寧にお聞きし、何を望んで来られたのかをよく理解した上で診療を提供することです。初診では特に時間を割いてカウンセリングを行いますが、私だけでなくスタッフ全員が接遇面にも気を配り、おもてなしの精神で患者さんとしっかりコミュニケーションを取ることを心がけています。より専門的な治療が必要と判断した場合はずるずると治療を引き延ばすことなく、早い段階で専門の先生にお任せすることも大切だと考えています。「餅は餅屋」といいますか、私も多くの分野を勉強してきましたから、それを見極められるだけの知識は身につけているつもりです。
院内の設備面でのこだわりを教えてください。

誰もが快適に、安心して通えるヘアサロンのような場所でありたい。それが私たちのめざしたクリニックの姿です。最初にこだわったのは患者さんが少しでもリラックスできる雰囲気づくりで、白とナチュラルな木目で統一したカフェのような内装にしてみました。あとは院内の衛生環境にも十分に配慮し、24時間換気システムやセントラル式のオゾン水システム、高性能な滅菌器などによって感染症対策を徹底しています。医療機器に関しては歯科用CTを筆頭にさまざまそろえていますが、最近では3D口腔内スキャナを導入し、カウンセリングに使用したり、ホワイトニングのマウスピースももちろん、口腔内スキャナを使用して作製しております。従来の印象材を使わないため患者さんの負担が少なく、好評いただいております。
予防は動機ではなく結果として得られるもの
予防にも力を入れているとお聞きしました。

予防が大切であることは当然なのですが、いくら予防、予防と定期検診を訴えたところで若い世代の受診につなげられるわけではありません。動機は必ずしも予防である必要はなく、まずは皆さんのニーズにお応えし、その結果として予防や健康につながればいいのではというのが私の考えです。歯並びや歯の色、口臭ケアなどを目的に来ていただければ、おのずと歯周病や虫歯の発見にもつながるわけですね。当院ではマイナスからゼロ地点までの回復や改善を図るのが保険診療、ゼロから上のプラス部分を自費診療ととらえています。前者はあまり行きたくないと考える方が大半だと思いますが、そのイメージを徐々に変えていきたいというのも開院時から続く課題の一つです。
自費診療メニューの一例を教えてください。
当院が力を注いでいる一つがホワイトニングで、若い層だけでなく全世代が対象です。歯が白くできたら自分に自信が持てたり、積極性が増したりといったメリットが期待できるに加え、歯をきれいに保とうとする意識が生まれれば虫歯や歯周病の予防につながるでしょう。ホワイトニングスタッフは歯科衛生士になりますが、100時間以上もの経験を積み、ホワイトニングに関する技能や知識を習得しています。また、歯の色を精密に測定できるシェード機器を導入し、ホワイトニングや自費メンテナンス専用の個室も増設しました。照明を落とした中で、ふかふかの低反発チェアに横たわってソフトタッチな施術を受けていると、ついうとうとしてしまうと思いますよ。自費ならではの特殊なパウダーを吹きつけるクリーニングも提供していますので、こちらもぜひ体験してみてください。
近年、マウスピース型装置を用いた矯正も始められたそうですね。

はい。当院でも時代の流れをとらえ、透明なマウスピース型装置を用いた矯正を行っています。歯列矯正は見た目の改善を図るだけでなく、その他にもメリットがある一方で、上も下も全顎的にやらねばならないとなると費用も時間もかかり、それがハードルとなって諦めてしまう方が案外多いもの。徹底的に矯正したいという方には矯正専門の先生をご紹介しますが、この部分だけ少し矯正したいというニーズにお応えし、なるべく負担も少ない費用で提供していくことも大切ではないかと考えています。つまりゴール地点をこちらが設定するのではなく、患者さんご自身のイメージに添ってお手伝いをしていくというスタンスですね。続きをしっかりとやりたければ延長することも可能です。決して中途半端だったり無駄になったりするものではないと思っていますので、まずは気軽にご相談ください。
「きれいになるため」が受診の理由でも構わない
先生はとても穏やかな雰囲気で、患者さんも安心できそうです。

他の医院で治療を受けられた患者さんが「先生はすごく話しやすいので、やっぱり先生に診てほしくて来ました」と、わざわざ来てくださって非常に感激したことがあります。しっかりと丁寧に対応していればこそ、患者さんとの長いお付き合いができるとつくづく実感しますね。虫歯などですごく痛い思いをすると誰でも当面の間は治療に通って来られますが、そこから1〜2年もすると、日々のお仕事や家事に追われるうちに、つい定期検診が後回しになり、歯科医院から足が遠のいてしまう方が結構おられます。定期検診やメンテナンスに長く通っていただくには、快適でわくわくするような魅力がなくてはなりません。丁寧な説明や接遇、コミュニケーションも大切ですが、患者さんの望みを何か少しでもかなえることができれば、それが一番のモチベーションになるのではないでしょうか。
歯科受診に対する印象を変えることから始められているのですね。
口元をきれいにして患者さんを笑顔にしたい。そのプロであるはずの歯科医師が、虫歯や歯周病の治療しかしないというのは寂しい話です。歯科医院は歯が痛くて仕方なく行く場所ではなく、もっと前向きな気持ちで通える場所でありたいですね。主軸にあるのは生涯にわたって口の中の健康を維持して歯を残すことですが、まずは繰り返し通いたいと思える場所になることが大切なテーマといえるでしょう。魅力的な診療メニューを手軽に提供できれば、それが結果として患者さんの歯を残すことにつながる。そうした思いでホワイトニングや矯正といった審美面に注力しているとご理解いただければ幸いです。
最後に読者へ向けたメッセージをお願いします。

美しい歯にはインテリジェンスが宿ると私は信じています。こうした意識が、世間の皆さんにもっと広く浸透していけばうれしいですね。歯をきれいにしたいという、その希望だけを持って気軽に訪ねて来てもらえればと思います。顔貌の美しさは口元の美しさから。口元の美しさは歯のみならず、唇や顎などの全体のバランスによって生まれます。自分らしく表現して生きていくことが重視される現代、そうしたトータルな視点を持ち、本当にすてきな笑顔になってもらえること、皆さんの前向きな将来の一助になれることが私たちの一番の願いです。スタッフや設備も充実した今、私自身もわくわくした気持ちで今後も診療に励んでいきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはオフィスホワイトニング/1万9900円~、ホームホワイトニング/1万9900円~、自費のクリーニング(エアフロー使用)/9900円~、マウスピース型装置を用いた矯正/19万8000円~、インプラント/16万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。