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青山 友則 院長、青山 貴子 副院長の独自取材記事

青山クリニック

(板橋区/志村三丁目駅)

最終更新日:2024/04/04

青山友則院長、青山貴子副院長 青山クリニック main

先生に会いに行きたくなる、そのように感じさせてくれるクリニックが「青山クリニック」。都営三田線・志村三丁目駅から徒歩10分のところにあり、住宅街に構え、多くの患者が訪れる。院長の青山友則先生が内科を、副院長の青山貴子先生が整形外科を担当する。3人の子を持つ夫婦でもある2人は、インタビュー中も何度も視線を交わすなどその仲の良さが伝わってくる。地域全体で支え合える環境をつくりたいという二人にクリニックで実施していることや、内科と整形外科が連携することのメリットなどについて話を聞いた。

(取材日2024年03月27日)

患者の普段の様子を見ることも診察の1つ

開業場所としてここを選んだ理由は何でしょうか。

青山友則院長、青山貴子副院長 青山クリニック1

【友則院長】実は私たちが住んでいるのもこの地域なのです。もともと妻の実家があり、とてもなじみのある場所になります。
【貴子副院長】ここで開業されていた内科の先生と整形外科の先生が引退されるということで、私たちが引き継ぐことになりました。私が幼稚園の時から生活してきた場所なので、いらっしゃる患者さんの多くが顔なじみということもあります。私のつながりだけではなく、私たちの子どもの同級生やその親、私の両親の知り合いなど、家族の誰かしらとつながっている方ばかりで、地域のかかりつけ医としての実感もあり、ありがたい気持ちです。

クリニックの近くに先生がお住まいなのは、近年では珍しいように思います。

【友則院長】最初はプライベートとクリニックが同じコミュニティーにあることに、少し不安もありました。ですが今はメリットのほうが大きいと思います。近所で買い物をしているのを目撃されることもあります。患者さんに私たちの生活が見えるということは、私たちも患者さんの生活が見えるということでもあります。あの患者さん、調子良さそうだなとかって本当につながりを感じております。
【貴子副院長】反対に外来ではあまりつらそうではなかったけれど、外を歩いている姿を見て、結構つらそうだなと思うことなどもあります。普段の生活環境で患者さんの様子を見られるのは、私たちもここで生活しているからこそできることです。そういった点は患者さんと医師、双方にとってもメリットになると思います。

どういった患者さんが多く来院しておりますか。

青山友則院長、青山貴子副院長 青山クリニック2

【友則院長】ご高齢の患者さんも多くいらっしゃいます。疾患でいうと、内科ではいわゆる生活習慣病が、整形外科では骨粗しょう症や膝腰の痛み、変形性股関節症といった方が大半です。また近隣に学校もいくつかあるので、小児科にかかるお子さんもいらっしゃいます。
【貴子副院長】子どもだと、けがやかすり傷での受診も多いです。転んで切ってしまったから縫合してほしいとか、犬に噛まれたなど些細なご相談等々。そういった意味ではまさに地域医療を行っていると実感しています。

「患者よし」に偏りすぎないことが患者よしになる

クリニックの理念にはどういった想いが込められているのでしょうか。

青山友則院長、青山貴子副院長 青山クリニック3

【友則院長】当院では「患者よし・職員よし・社会(地域)よし」の三方よしを理念に掲げています。患者さんも職員も気持ちよく過ごせるクリニックであることが、社会全体の活性につながるという想いです。患者よしの実現には、職員よしは欠かせません。当院は職員も皆この地域に暮らしていて、私たちと私生活でもつながりがあります。そうした職員の方々が気持ちよく働ける場所にすることが、当院のめざすところです。例えばときどき職員につらくあたってしまう患者さんがいらっしゃったとします。そのようなときは私がお話を聞くようにしています。また患者よしに偏り過ぎると、一部の患者さんを優遇し、他の患者さんに不利益となる恐れも否めません。まだまだ模索中ではありますが、判断に迷ったときにはこの理念に立ち返り考えています。

患者さんの不安な気持ちを理解する取り組みも行っていると聞きました。

【友則院長】ご高齢の患者さんを診察していると、皆さん漠然とした不安感をお持ちだなと感じます。それは何かを考えたとき、死に対する不安が大きいのかなと思ったのです。そこで、ご自身の生き方、そしてもしもの時にどう亡くなっていくかについて思いきって主治医と話してみましょうという企画を実施しました。こうした取り組みはアドバンス・ケア・プランニング(ACP)といって、厚生労働省でも推奨しています。実施した結果、話してすっきりしたという患者さんがいる一方、少し戸惑いを感じた患者さんもいらっしゃったようです。ご自身の死生観というのを人と話す機会は多くありませんので、話したい人もそうでない人もいます。ですが、そうしたことをタブーにせず、ご家族や主治医と気軽に話すことが、より良い人生を送ることにつながるのではないかと思うのです。話したいという患者さんは、ぜひお声がけください。

整形外科と内科が連携しているメリットはありますか?

青山友則院長、青山貴子副院長 青山クリニック4

【友則院長】患者さんにとっては、整形外科も内科も同じ場所で受診できるというメリットがあります。高齢者の方ですと、内科と整形外科両方を受診している方が多いと思いますので。診療の面でもメリットがあります。例えば、背中や腰の痛みでは、整形外科の領域か、内科的な病気によるものか判断が難しいものが少なくありません。通常は内科、整形外科それぞれで受診が必要ですが、当院では内科医と整形外科医がすぐに相談できるため、診断が早く行えます。
【貴子副院長】内科の患者さんでも、整形外科医からみて必要だと思う処置が行えるのもメリットです。骨折ではないけれど、関節炎などで炎症が起きている状態の場合、内科ではあまり固定の処置は行わないのですが、整形外科の立場では、固定したほうが良いということがわかります。それぞれの専門の視点で診られるというのは当院のいいところです。

目の前のことに真摯に向き合い患者や職員の声を聴く

医師になったきっかけも教えてください。

青山友則院長、青山貴子副院長 青山クリニック5

【友則院長】私はやはり人助けがしたいという想いからです。高校生で進路を決めるときに、人の役に立つ仕事をと思って医師を志しました。
【貴子副院長】私は母の影響が大きいのかも知れません。幼いころから母が営む整骨院に出入りして、利用者の方が治っていく過程をみていたので、そうした環境が医師の道に進むきっかけになったのだと思います。「人は生まれてから亡くなるまで1回は医療機関にかかる。その一生の1回に出会える医師という職業は素晴らしい。」ということを母はずっと言っていました。考えてみると、そう言われ続けてきたことが自然に頭に入っていたのでしょうね。

お互いの尊敬するところはどういったところですか?

【貴子副院長】院長の尊敬しているところは、芯が通っていてまったくブレないところです。何かあっても院長がいれば大丈夫という安心感があるから、私は目の前の患者さんに向き合えますし、好きなように診療させてもらっています。
【友則院長】副院長のいいところは、患者さんや周囲に安らぎを与えられるところです。私が患者さんに治療に必要なちょっと厳しいことを言ったときには、副院長がフォローしてくれ、良い潤滑剤になってくれていると思います。ちょっとだけ自分を弁護すると、副院長が安らぎを与え過ぎる分、私がバランスをとって厳しくしているという面もあるのですけどね。

今後の取り組みについて教えてください。

青山友則院長、青山貴子副院長 青山クリニック6

【友則院長】目の前のことをしっかり継続していくことが一番です。そのうえで、さまざまなお声に可能な限り応えられるようにしたいと思います。患者さんのご要望の中には、電子決済やオンライン予約というものがありますが、すべての患者さんが対応できるものでなかったり、職員の負荷の問題があったりと、検討が必要な部分が少なくありません。これもまた三方よしの理念に立ち返って、判断していきたいと思います。
【貴子副院長】私は整形外科の範疇外だとしても、できることはなるべく取り組んで、地域で支え合えるお手伝いができればいいと思っています。診療していると、患者さんの訴えは1つだけれど、実際に抱えている問題は家族やコミュニティーのことであると感じることが多くあります。そうした問題が痛みや回復の良し悪しにもつながるので、患者さんだけを診るのではなく、ご家族も一緒にケアできるよう工夫していきたいと思います。

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