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山中 健次郎 院長の独自取材記事

山中 内科・リウマチ科クリニック

(千代田区/神保町駅)

最終更新日:2022/01/27

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千代田区神田小川町、オフィスビルと並び大型書店やスポーツ店、楽器店などが目に入る駿河台下交差点に隣接するビルの8階に「山中 内科・リウマチ科クリニック」はある。エレベーターで上階に到達すると、都会の喧騒とは無縁の静かな空間。白を基調とした清潔感あふれる院内には大型の絵画が彩りを添え、美しい自然を捉えた動画や環境音に癒やされる。頼もしい笑顔で出迎えてくれた山中健次郎院長は、長く大学病院などで臨床、研究、教育にあたってきた膠原病の専門家。経験から得た知見を還元する拠点として2021年5月に開院。「大きな病院では診ることが難しい“気がかり”の状態から患者さんを拝見し、一人ひとりに適切なゴールに向かってともに歩んでいきたい」と抱負を語る山中院長に、詳しく話を聞いた。

(取材日2021年6月24日)

経験を還元する拠点として、通いやすいクリニックに

まずは院長のご経歴と、開院に至られた経緯を教えてください。

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順天堂大学医学部膠原病内科で、関節リウマチをはじめとする膠原病の診療・研究・教育に長く携わってきました。その後、杏雲堂病院の院長や順天堂越谷病院の副院長などを歴任しましたが、より患者さんの身近で経験を還元したいとの思いが強まり、2021年5月に当院をオープンいたしました。研修医時代からこれまでの恩師であり、順天堂大学医学部膠原病内科学講座の名誉教授の高崎芳成先生にも関わっていただき、専門性の高い医療を身近に実践するクリニックとして機能していければと考えています。大学病院を受診される方は、地域開業医などにより一通りの診察を受けて紹介されていらっしゃる方がほとんどです。ご自身で関節リウマチ、あるいは膠原病ではないかと不安を抱えながら相談先が見つからない方も多いと思うのです。当院ではそうした方々が、相談できる身近な専門クリニックとしてご活用いただければと思っています。

この場所に開院されたのはなぜですか?

この辺りは私にとってとても身近な場所で、小学生時代に塾に通うために訪れていたことを皮切りに、順天堂大学勤務時代、杏雲堂病院勤務時代と長くこの周辺で過ごしてきました。古書店や質の高いジャズ喫茶などがあり、カレー店やそば店、中国料理店などおいしいお店がたくさんあるところなど、この街は私の大好きな街。神保町駅や小川町駅に加えて、御茶ノ水駅、新御茶ノ水駅、淡路町駅などからも徒歩10分圏内であり、東京メトロ半蔵門線・千代田線・丸ノ内線、都営地下鉄三田線・新宿線、JR中央・総武線と複数路線をご利用いただけ、広域から通いやすいというのも魅力です。近隣に信頼している診療所や病院も多く、また母校である順天堂医院も比較的近く連携体制がとりやすいのも、この場所での開業を決めた理由の一つです。

クリニックのこだわりを教えてください。

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当院は通いやすい利便性の高い場所でありながら、ビル8階という立地により静かな環境です。来院された患者さんが心からリラックスできる空間をめざし、心和むインテリアを意識しました。院内に入るとすぐに目に入る受付背後などに飾られた絵画は、義理の兄の作品です。待合空間では自然環境を捉えたヒーリングムービーを流し、診療をお待ちいただく際にもゆったりとくつろいでいただけるようにしています。一緒に流しているヒーリングサウンドには、診療室での会話が外に漏れることのないようにという配慮も込められています。設備としては迅速検査の体制を整え、注射や点滴をリラックスして受けられるよう、リクライニングチェアーを備えプライバシーを保てる処置室も設けています。

関節リウマチなどの膠原病を、高い専門性で診療

院長は膠原病がご専門なのですね。

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関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、ベーチェット病や全身性強皮症などに代表される膠原病は、免疫の異常により全身のさまざまな臓器に炎症が起こる病気の総称です。診断には症状に限らずリウマチ因子や抗CCP抗体、抗核抗体やCRP、赤血球沈降速度など血液検査によって得られる数値を総合的に考慮することが求められ、高い専門性が必要になります。関節の腫れや痛み、全身の倦怠感や微熱など、一つ一つの症状は比較的身近なものであるため、膠原病が専門の医師による診療につながらず病気を見過ごされている方も少なからずいらっしゃるので、当院ではそうした方を一人でも多く適切な治療へと導くことができればと思っています。

どんな時に専門の先生にご相談すべきなのでしょうか。

関節の腫れ、痛みやこわばりなどが長く続くようなら、一度専門の医師に相談すべきだと思います。目や口の粘膜が乾く症状や長引く口内炎、寒い時に手の指が白くなる、皮膚が硬くなるなどの症状も、膠原病に特徴的な症状です。これらの症状に倦怠感や微熱などが伴えばなおさらです。早めに病気を見つけて適切な治療を受けることで、症状や病気の活動性を抑えた寛解をめざすことができます。抗核抗体などの数値の異常を指摘された際にも、なるべく早めに専門の医師を受診することをお勧めします。

膠原病の治療について教えてください。

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膠原病の治療は、炎症を抑えるための治療と異常に活性化された免疫を抑えるための治療の二本柱で進めていきます。これに痛み止めや目薬などの対症療法を加えた治療が基本です。炎症を抑えるためにはステロイド剤を使うことも多くありますが、効果が期待できる反面、その副作用をモニターすることが重要となります。重症例では免疫抑制剤を使用することもありますが、いずれにしても治療が強力になりすぎないようバランスをとりながら進めることが大切です。当院では近年格段に進化した生物学的製剤による治療も行っています。サイトカインやT細胞を阻害する作用を持つ製剤を点滴や皮下注射で投与する治療です。

内科の診療も行っていらっしゃるのですね。

風邪などの感染症から花粉症などのアレルギー性疾患、生活習慣病まで、幅広く診療しています。咳、鼻水や発熱、動悸、息切れ、倦怠感や疲れやすさなど、気軽にご相談いただければと思います。膠原病内科は専門性の高い診療科ですが、症状が全身に関わる病気であることからその診療は内科全般に及びます。そうした診療経験を生かし、当院でも内科一般をトータルに診療させていただいています。

一人ひとりの最適なゴールを、対話を通して追求

診療の際に心がけていることは何ですか。

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病気のみに注目して「治す」ことのみを追求するのではなく、患者さんの背景をよく知り、それぞれにとって最適なゴールを設定することです。膠原病の治療では、その方針は一律に決められるものではなく、患者の社会的、精神的、肉体的、経済的などあらゆる背景を考慮して判断する必要があります。そのためには、時間をとって患者さんのお話を伺うことが重要。当院では予約枠を確保して、じっくりと対話の時間を持つように心がけています。

医師をめざされ、膠原病をご専門に選ばれたきっかけは?

高校3年生の夏休みまで医師になることなど考えてもおらず、医学部に入った当初は何もわからない状態でした。研修医として各科を回る中、素晴らしい指導者の先生方との出会いにより、ようやくめざす医師像が見えてきたように思います。膠原病内科を回った時、指導担当である高崎先生に出会い入局を決めました。全身に関わる病気である点やまだまだわからないことが多く研究の余地が大きい点などに惹かれたんですね。この分野の進歩は著しく、改めて人間の思いや情熱、縁などが医学の発展に寄与してきたことを実感します。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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相談できる専門家として、気軽にご活用いただけるクリニックにしていきたいと考えています。膠原病は現状十分に認知されているとは言い難い状況で、正しい情報に触れることができないまま不安のみを抱えていらっしゃる方も多いと思われます。当院では症状の例や治療について、また気になる新型コロナウイルスにどのように向き合うべきかなど、ホームページを通じて多くの情報を発信しています。まずは病気について知っていただき、気がかりがあれば気軽に相談に来ていただければと思います。

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