林 めぐみ 院長の独自取材記事
はやし皮フ科クリニック
(川辺郡猪名川町/日生中央駅)
最終更新日:2026/01/15
日生中央駅から徒歩2分の場所に、2020年に開業した「はやし皮フ科クリニック」。院長の林めぐみ先生は、大阪市立大学を卒業した後、吹田市民病院やNTT西日本大阪病院で研鑽を積んできた、皮膚科のエキスパートだ。そんな林院長は生まれ育った猪名川町への愛着を胸に、「患者さんに伴走するスタンスで、長く一緒に治療に向き合っていけるような信頼関係を築いていきたいです」と語る。1階は木目と白を基調とした親しみやすい診療スペースで、2階は美容診療用のエレガントな空間と、フロアごとに雰囲気を変えた院内デザインが特徴的だ。また、随所に猫の絵が飾られ、愛猫家である林院長の温かな人柄が伝わってくる。保険診療をベースに自費診療も幅広く対応する林院長に、地域医療への思いや診療理念について詳しく聞いた。
(取材日2025年12月11日)
地元への愛を原動力に、幅広い世代が通うクリニックを
猪名川町で生まれ育った先生が、地元での開業を決意された経緯を教えてください。

私は猪名川町で生まれ育ち、大学進学を機に大阪へ出ましたが、娘が2歳の時に地元へ戻ってきました。はじめは、基幹病院での勤務や出産を経て予防医学に興味を持ち、健診をメインに対応していたんです。その際、生活習慣や食べる物の重要性など、いろんな気づきがありましたね。ただ、もともと人間対人間の関係が好きで、患者さんと長くお付き合いしていきたいという思いから、やはり臨床医の道を捨てがたくて……。加えて、近隣の方々が困っている様子にも気がつき、適切な治療を届けて地元に貢献したいと思い、2020年12月に日生中央駅前に開業したのです。
皮膚科を専門に選ばれた理由と、これまでのご経歴をお聞かせください。
大学時代、教授の先生が私の肌の不調を診て、漢方薬を出してくださったんです。それまで興味がなかった漢方でしたが、治療の選択肢の一つとして良いのではないかと感じました。また、人の目にふれる肌に自信が持てるようになると心持ちも変わってくるという自分自身の経験から、そのサポートができる皮膚科の医師になりたいと思い、志したのです。大学卒業後は吹田市民病院やNTT西日本大阪病院で幅広い診療を経験。特にアトピー性皮膚炎のような、長く患者さんと付き合っていく必要のある疾患の治療に注力していました。信頼関係を築きながら一緒に治療していくことが大切だと、その頃から感じていましたね。
日生中央駅前という立地で、どのような患者さんが来院されていますか?

老若男女問わず、幅広い世代の方が来院されています。おばあさまが来て、その娘さんが来て、次は娘さんがお子さんを連れてくるという感じで、3世代で通ってくださるファミリーも多いですね。多い主訴はアトピー性皮膚炎や乾癬で、お子さんの場合は水イボやとびひ、虫刺され、高齢の方は皮膚の乾燥や脱毛症、爪切りなどの日常的な悩みもよくご相談いただきます。美容面では、脱毛やしみ、ほくろに関するご相談を受けていますね。
保険診療をベースに、伴走型の診療で患者に寄り添う
先生はアトピー性皮膚炎の治療に注力されているのですね。

ええ。勤務医時代の経験を生かしながら対応しています。デュピルマブなどの分子標的薬や光線療法を導入していますよ。アトピー性皮膚炎の治療に力を注ぐようになったきっかけは、勤務医時代にとあるアトピー性皮膚炎患者さんと出会ったことです。その方は初診時、症状が出ている顔を見せないようにずっと下を向いていました。私は無理に診療を進めるのではなく、まずは世間話から始めました。お互いが猫好きだとわかったことから、次第にたくさんお話ししていただけるようになったんです。そうして信頼関係を少しずつ築いていくと、その患者さんは治療に前向きになられました。さらに、治療が進んでいくと次第に明るく元気に、そしてしっかりと前を向いていただけるようにもなったのです。皮膚科を、アトピー性皮膚炎の治療を行って良かったと思った瞬間でした。この経験から、今でも長期的な伴走型診療で患者さんとの信頼関係を大切にしています。
保険診療と自費診療はどのように使い分けていらっしゃいますか?
当院では、保険診療をベースとして、保険診療ではなかなか改善がみられない場合に、自費診療を提案するというスタンスを採用しています。ですから、しみに対する光治療などが行えるように、先進の機器を導入しました。また、ニーズの高さを感じるレーザー脱毛にも対応しており、アフターフォローまでしっかりと取り組んでいます。地域のかかりつけとして、来ていただいたらどんなことでもできる限り対応します。もしも当院では対応が難しいと判断した場合は、しっかりと線引きをして適切な医療施設をご紹介していますので、ご安心ください。無理に院内完結をめざさないこと、それが患者さんのためにつながると考えてのことです。
診療の際に大切にされていることは何でしょうか?

言葉の重要性を強く意識していますね。例えば、「治りません」と言ってしまったら、その時点で患者さんは「治療」が終わってしまったと感じてしまうでしょう。皮膚疾患は治療に時間がかかるケースも多いので、先ほどもお話ししましたが、必ず「一緒にやっていこう」と伴走するスタンスを大切にしています。また、患者さんの顔を見てじっくりとお話を聞き、何を求めているのかを常に考えながら診療にあたっていますね。患者さんの中には、診察室に入ると緊張して話しづらいと感じる方もいらっしゃるでしょう。ですから、まずは世間話から入ってコミュニケーションを取り、患者さんを知ることに努めています。そのためにも、記録係も導入して、私は患者さんの顔を見てお話に専念できるようにしました。今後も引き続き、一人ひとりの患者さんと大切に向き合っていきたいですね。
心も体も健康につなげる、トータルケアを重視
スタッフとの連携や院内環境についてお聞かせください。

当院には、非常勤の女性医師が3人、看護師を含むスタッフが9人います。月に1回の院内ミーティングでは、皆熱心に意見を出してくれるので、とても信頼しています。そんなスタッフたちには、患者さんの目線に立った接遇をしてもらうように伝えていますね。エントランスや受付で目にしていただけるロゴマークは、娘が小学生の時に作ってくれたものなんですよ。また、院内の環境にもこだわりました。当院の1階は皮膚科の診療スペースとして親しみやすい空間にしました。幅広い世代の患者さんが来られることを想定して、トイレは壁紙で遊び心を入れ、おむつ交換台や着替え台も設置したのです。一方、2階は美容専用のフロアにしました。非日常を感じていただけるように、部屋ごとに壁紙を吟味し、華やかな照明を取り入れました。せっかく来ていただいたので、ゴージャスな気持ちになってもらえたらと思っています。
今後の展望についても教えてください。
口の中に入るものは皮膚にとってもとても重要ですので、皮膚科の医師としては、そこにもこだわりたいと考えています。食事のアドバイスも含む、総合的な診療を提供したいのです。ですから、今後はその一環として米作りに取り組みたいと思っているんですよ(笑)。また、リラックス効果が期待できる、アロマテラピーについても勉強中です。さらに、診療とは離れてしまうのですが、大好きな猫を救い地域貢献につなげたいという考えから、保護猫活動により注力していこうと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院は、困っている方に伴走し、手助けし続ける皮膚科でありたいと思っています。だからこそ、患者さんには気軽に相談に来ていただきたいですね。そして何でもお話ししていただき、長く一緒に治療に向き合っていけるような信頼関係を築いていけたら幸いです。当院では保険診療をはじめ、自費診療も幅広く対応していますし、漢方も取り入れていますので、患者さんの多様なニーズにお応えできると思います。お待ちしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみに対するレーザー治療/4400円~、レーザー脱毛/1ヵ所3300円~

