山崎 弘光 院長の独自取材記事
ひろデンタルクリニック
(小田原市/小田原駅)
最終更新日:2026/07/21
2020年の開業以来、小田原の地に根差した診療に取り組んできた「ひろデンタルクリニック」。院長を務める山崎弘光先生は、入れ歯やかぶせ物など、歯の機能や見た目の回復を目的とした補綴分野を大学時代に専攻。大学院では、かぶせ物に用いる材料研究にも取り組んだ。その専門性から、幅広い診療を提供する中でも、入れ歯の相談で訪れる患者も増えているという。信頼関係構築のためカウンセリングにはじっくりと時間をかけ、治療の前後には専用モニターで口腔内写真を見せながら説明。患者が納得のいく治療プロセスとなるよう努めている。「地域一番をめざしたい」と意気込む山崎院長に、専門とする補綴の分野や、理想とする治療、今後の展望などについて詳しく聞いた。
(取材日2026年4月14日)
生まれ育った地で、削らない治療と予防に特化した診療
開業までの経緯について伺ってもよろしいですか?

大学院時代から、補綴科といって虫歯を削ってかぶせる領域の治療を専門にしてきました。補綴科というのは、もともと審美面を意識してしっかりとしたきれいなかぶせ物を入れることとともに、噛み合わせも診る診療領域です。もちろん補綴自体は必要な治療ではありますが、やはり「自分の歯は削らないほうが良い」というのが僕の重視するところなんですよね。そんな理想を持ちつつ開業してみると、この地域は予防や歯科検診へのニーズが高く、検診希望の患者さんが結構多かったんです。開業するなら地元・小田原で、という想いがずっとありましたが、小田原市の方は予防意識が高く、虫歯がなくてもクリーニングに来てくださる患者さんが多くて驚きました。だったらそういう患者さんの希望に応え、予防に力を入れていきたいと強く感じるようになりました。
補綴の専門性は、日々の診療にどのように生かされていますか?
大学ではかぶせ物を自分で作りながら噛み合わせについて勉強し、大学院ではかぶせ物の材料の研究にも取り組みました。材料の良し悪しやその方の噛む力、噛み合わせを見ながら、しっかり合う物を選択していく力は、大学時代に養えたと思っています。入れ歯やかぶせ物が必要な場面では、その経験が生きていますね。最近はご高齢の方で入れ歯にお困りの方も多いですね。
予防にも注力されていると伺いました。

もともと何も治療していない状態での予防と、既にかぶせ物や入れ歯が入った状態での予防とでは考え方が違います。前の歯科クリニックから移ってこられた場合、総合的に考えて補綴をやり直す場合もあれば、そのまま継続して診ていく場合もあります。自分が治療した歯の場合も、もし一生懸命に治療したのにすぐに駄目になり、やり直すことになったら非常に寂しいと感じます。やはり自分のした仕事をきちんと健やかな状態で保っていきたいです。そういった想いからも、治療後の再発予防まで大切にしています。
治療後のメンテナンスでは歯科衛生士が徹底サポート
患者さんとのコミュニケーションで大切にされていることはありますか?

まず、お口の中の現状を写真で撮って、ご自身の目でしっかり見て把握していただくようにしています。治療する前の状態と治療した後の状態も必ずお見せして、実際に確認してもらっています。患者さんが「何をされているかわからない」という不安を感じないよう、一つ一つの治療について丁寧に説明することを心がけています。歯科用CTなど新しい機材もそろっています。患者さんには「ちゃんとやってくれている」と感じていただけたらうれしいですね。
治療の説明や提案はどのように行っていますか?
各ユニットに設置したモニターには説明用ツールが入っていて、治療前にそれを使いながら提案する治療方法の詳細を必ず説明するようにしています。その上で「どうしたいですか?」と患者さんに尋ね、もちろん僕からも補足しながらですが、患者さんご自身に決定していただき、同意を得てから進めています。保険診療・自由診療に関わらず、患者さんに合った方法で最大限にリクエストに応えることを大切にしています。口腔内カメラで撮影した治療前後の写真をお見せするのもその一つですが、治療後の写真は自分の仕事にしっかり自信がないと患者さんにはお見せできません。そういった緊張感を持ちながら、日々の診療に臨んでいます。
治療前にクリーニングを重視する理由は?

当院では、緊急性の高い症状を除き、すぐに治療へ進むのではなく、まずお口の中をきれいな状態に整えることを大切にしています。歯石や汚れが多い状態では虫歯や歯周病を正確に把握しにくく、歯ぐきに炎症や出血があると治療の精度にも影響します。そのため、まずクリーニングを行い、お口の環境を整えてから改めて診査・診断を行います。その上で患者さんに現在の状態をご説明し、必要な治療へ進んでいくという流れを大切にしています。患者さんによっては「すぐ治療してほしい」と思われることもあるかもしれません。しかし私は、目の前の症状だけを診るのではなく、その先まで見据えた治療を行うために、まず正確な診断ができる環境を整えることが重要だと考えています。
治療後のメンテナンスにはどのように取り組んでいますか?
3人の歯科衛生士がブラッシング指導やクリーニングを担当し、患者さんのお口の健康維持をサポートしています。私は「治療して終わり」ではなく、「治療後の状態を長く維持すること」を大切にしています。治療後も必ず状態を確認し、不具合がないかチェックしています。また、定期的なメンテナンスによって、クリーニングが1回で終わる状態を維持することも重要です。長期間受診が空いてしまうと汚れが蓄積し、クリーニングだけでも複数回必要になるケースがあります。患者さんに無理なく健康なお口を維持していただくためにも、3〜6ヵ月ごとの定期的なメンテナンスをお勧めしています。
患者の背景を理解し、先を見据えた治療を
スタッフさんとの連携で意識されていることを教えてください。

歯科衛生士との連携が特に多いですね。当院では「まずお口の中を整えてから適切な治療を行う」という考え方をスタッフ全員で共有しています。診療中も患者さんの状態についてその都度情報共有を行い、治療後にはフィードバックも欠かしません。患者さんごとの状況や変化をしっかり把握することで、より質の高い診療につながると考えています。日頃からコミュニケーションを大切にし、チーム全体で患者さんを支えられる体制づくりを心がけています。
院内のこだわりについて教えてください。
色の統一感ですね。いろいろ見てもらったら、ライトブルーとライトグリーンが僕のラッキーカラーらしいんです。クリニックのロゴデザインも、絵を描くのが上手な姪に、そのカラーで作ってもらったんですよ。院内の雰囲気も、もっとおしゃれでかっこいい場所はたくさんありますが、あまりにかっこ良すぎても入りづらさが出てしまうと思ったので(笑)、少しおしゃれで、やわらかい感じにしました。
地域にとってどんな歯科クリニックをめざしていますか?

地元である小田原に開業して以来、いろいろな知り合いにも紹介していただいており、その信頼にしっかり応えたいですし、以前から掲げている「地域で一番の歯科クリニック」という目標は変わっていません。「小田原の歯科といったら『ひろデンタルクリニック』」、そう思っていただけたらうれしいですね。当院はバリアフリー設計でベビーカーのまま入っていただけますし、子どもの泣き声が気になる場合は個室にご案内もできます。子連れのご家族はもちろん、妊娠中の方など、世代を問わず安心して通っていただける歯科クリニックでありたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
通ってくださる患者さんに、歯を見せて笑えるような笑顔をつくっていきたいです。歯に自信を持ち、すてきな笑顔で過ごせる人生を送ってほしいです。歯がないところは入れ歯でも良いんです。歯の本数がそろっていて、噛み合わせも整っていて、しっかり食べられて、思いっきり笑える。そのサポートをするのが僕たちの役割だと考えています。「この歯をこう治療すると何年後かにはこうなる」と、先を見据えた治療を常に心がけています。お子さんの治療では、いきなり始めるのではなく少しずつ慣らしていくことを大切にしていて、親御さんに手をつないでもらいながら進めることもできます。当院にはカプセルトイもあり、喜んでくれるお子さんも多いですね。生まれ育ったこの小田原で、歯科医療を通じて地域に貢献していきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万5000円~、セラミックインレー/4万4000円~、小児矯正/38万5000円~、ワイヤー矯正/77万円~

