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長根 裕介 院長の独自取材記事

ながね泌尿器科皮フ科クリニック

(越谷市/新越谷駅)

最終更新日:2025/04/14

長根裕介院長 ながね泌尿器科皮フ科クリニック main

患者と一緒に考え、ともに問題解決にあたる。「ながね泌尿器科皮フ科クリニック」の長根裕介院長は、目の前の患者のためにずっとそうしてきた。大学病院や系列病院で泌尿器のプロフェッショナルとして手技を磨き、市中病院では泌尿器科のほか、内科や皮膚科など幅広い分野のキャリアも築いた。長年慣れ親しんだ越谷の住民の健康を支えたいと2021年に開業。泌尿器疾患や皮膚疾患は継続して通うことが重要と考え、きちんとコミュニケーションの図れる医師と出会うことが、患者にとって大事だと話す。「来て良かった」と思ってもらえるようなクリニックにしたいと、穏やかに語る長根院長に、診療時のこだわりや力を入れていることについて話を聞いた。

(取材日2024年5月29日)

思い入れのある越谷で地域住民の健康を守るために

住んでいる人たちの温かさに惹かれて、仕事も住まいも越谷にと決めたそうですね。

長根裕介院長 ながね泌尿器科皮フ科クリニック1

越谷は同じ医師である妻の地元でもありましたが、私自身、この地域周辺の医療機関での勤務も長く、2006年から越谷に住んでいます。仕事、子育てと、生活の拠点として毎日を過ごす中で地域の方々の温かさにふれ、環境も良く住みやすいこの地で開業したいと、ずっと思っていたんです。「開業するなら越谷しかない」と。2021年にクリニックをこの地で開業することができうれしく思っています。引き続き、越谷地域の皆さんのお役に立ちたいと思っています。

医師の道を選ばれ、現在に至るまでどのようなキャリアを積まれてきたのですか?

機械や物作りが好きで工学部に進学しようかとも考えていたのですが、同じ泌尿器科の医師である父の背中を見ているうちに、人の役に立つ仕事に就きたいと強く思うようになったんです。手先の器用さを生かせる分野に進もうと外科系をめざして勉強していましたが、その中でも泌尿器科に興味を持ち、結果的にこの道へ。日本大学医学部卒業後は大学病院やその系列病院で約15年、泌尿器科医として研究と臨床の現場でキャリアを積み重ねてきました。その後は越谷周辺のクリニックで泌尿器科や内科、透析医療、在宅医療と幅広い診察に携わるようになり、地域の方々の健康を支えたいという思いが強くなりました。大学病院時代は泌尿器科がんなどの治療を担当することが多かったのですが、市中病院では尿漏れや膀胱炎といった一般的な泌尿器疾患をメインに幅広い症例を診てきたことも、開業に役立ちましたね。

泌尿器科と皮膚科というとあまり接点が思い浮かばないのですが、両者のつながりについて教えてください。

長根裕介院長 ながね泌尿器科皮フ科クリニック2

実は、泌尿器科と皮膚科はもともと1つの科だったそうです。時代とともにそれぞれの学問が別々の道を進み自然と独立した科になりましたが、当院のように、泌尿器科と皮膚科が併設されているクリニックは各地にいくつかあります。大学病院時代も、長期入院されている患者さんには床ずれなどの皮膚トラブルが起こりやすく、皮膚科の治療も自ら行っていました。また泌尿器専門の病院だと、そもそも皮膚科の医師がいないことも多く、私が両方診ていましたね。

改善には医師の適切な声かけと丁寧な説明が不可欠

泌尿器科にかかる患者さんはどのような疾患が多いですか?

長根裕介院長 ながね泌尿器科皮フ科クリニック3

頻尿、尿漏れといった高齢男性の排尿トラブルが多いですね。あとは性病も増えています。女性の排尿トラブルや膀胱炎、過活動膀胱などは、幅広い世代の方が羅患されます。あと意外と知られていないのですが、男性の更年期障害で来院される方も珍しくありません。高齢になると男性ホルモンが低下してくるため、倦怠感といった症状以外に前立腺に異常が出ることもあるんです。泌尿器疾患は原因が多岐にわたり、内科的要因やホルモンバランスも関係してくるので総合的な見地から診断していくことが必要です。さまざまな経験を積んできた私ならではの目線で、患者さんのお悩みにお応えしたいと思っています。男性更年期障害は診察、問診、血液検査など、その他の疾患に関しては、採尿、超音波検査、エックス線検査などをもとに診断し、薬物治療など一人ひとりの症状に合ったアプローチを行います。

先生は前立腺がんの予防のために尽力されているそうですね。

男性のがん羅患者数の第1位は前立腺がんで、欧米化した食生活や高齢化が原因といわれています。初期症状が出にくいために早期に見つけることが重要なのですが、そのためには検診を受けることが何より大切です。受診率を上げるには検診の必要性を知ってもらえるよう啓発することが必要なので、日々の診療時はもちろん、医師会の活動を通じて呼びかけています。血液検査でPSAという値が4を超えていると、がんの可能性が出てくるため、まずはここをチェックしてほしいですね。自治体や企業の健康診断はもちろん、多くのクリニックでも受けられるようになっているので、男性は意識して受けるようにしてください。

皮膚科の治療で気をつけていることはありますか?

長根裕介院長 ながね泌尿器科皮フ科クリニック4

お子さんも多いので、できるだけ不安を感じさせないように心がけています。液体窒素など、痛みを感じやすい処置が必要な場合は「どうしたら恐怖心を与えずに診察が行えるか?」を考えています。きちんと保護者の方にご説明するのはもちろん、デモンストレーションとして軽めに処置をし、「このくらいなら大丈夫かもしれない」と前向きに治療と向き合ってもらえるような関わりを大事にしています。お子さんにとってはクリニックに行くこと自体が不安だとも思うので、看護師の力も借りつつ、無理強いはせず、診察が受けられる状態へと導いてあげることを考えていますね。あとは、アトピー性皮膚炎のように遺伝的要因が関与することもあるアレルギー疾患については、保護者の理解がたいへん重要です。

皮膚疾患は、自宅でのケアも大事だと思うのですが、工夫していることがあれば教えてください。

患者さんによって理解度や捉え方が異なるので、一人ひとりに合わせて納得していただけるように伝えています。おっしゃるとおり、お話ししたことが正しく伝わっていないと、効果に大きな差が出てしまうことがあるからです。例えば、薬をご自宅で患者さんやご家族が塗ると、塗る量が少なくなりがちですが、たっぷり塗る必要があるんです。この辺りをご理解いただけるまで、丁寧に繰り返しお伝えしていきます。医師の説明が不足して回復に影響を与えることのないよう、十分注意して診療にあたっています。

「来て良かった」と思えるクリニックであり続けたい

長いお付き合いの患者さんもいらっしゃるとお聞きしました。

長根裕介院長 ながね泌尿器科皮フ科クリニック5

大学病院時代に腎臓がんの治療を担当していた患者さんなのですが、私が病院を変わってもずっと来てくださっているんですよ。開業前、腎臓がんの治療後に前立腺がんが見つかったこともありますが、まめに通い続けてくれたからこそ、早期に発見できたのだと思っています。あれから20年たち、開業した今でも通い続けてくれています。出会った頃は50代の働き世代だったその方も、今は70代となり「お互い年を取りましたね」と。本当にこんな出会いは医師冥利につきますね。

先生が診察する上で、一番大切に思われていることは?

患者さんは診察で医師に体を預けるわけですよね。それはお互いに信頼し合ってないとできないことだと思うんです。限られた時間の中でどれだけ心を開いていただけるかは、丁寧にお話をすることに尽きるかと。そこでまずはごあいさつから入り、患者さんが話しやすい雰囲気づくりから始めています。先ほども話しましたが、患者さんが忘れていたら何度でも同じ説明をしますし、年配の方にはよりかみ砕いてお伝えします。難しい医療用語は使わず、とにかくわかりやすく。説明動画を使うことも考えましたが、やはり医師である自分が自身の言葉で伝えるべきことだと実感しています。

最後にメッセージをお願いします。

長根裕介院長 ながね泌尿器科皮フ科クリニック6

「来て良かった」と思ってもらえるクリニックであるために、受診のハードルを下げ、誰もが気軽に通える場所でありたいと思っています。そのために、泌尿器科、皮膚科の経験はもちろん、内科など幅広い経験を身につけてきました。自分でなく家族のことでも、気になることは何でも、「こんなこと聞いて大丈夫かな?」と思わずに、地域の相談所のように利用してもらえたらうれしいです。

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