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渡辺 正一 院長の独自取材記事

わたなべ皮ふクリニック

(名古屋市昭和区/桜山駅)

最終更新日:2023/04/26

渡辺正一院長 わたなべ皮ふクリニック main

桜山駅近くの医療モールに2021年4月に開業した「わたなべ皮ふクリニック」。名古屋市立大学医学部卒業後、同大学病院などで研鑽を積んだ渡辺正一院長が「地域に密着した診療」を掲げ開業。アトピー性皮膚炎、かぶれ、ニキビなど一般的な皮膚症状に加えて、腫瘍皮膚科、美容皮膚科にも対応。専門である皮膚腫瘍については、ダーモスコピーや皮膚エコーなどの機器を用いて詳細な検査を行い、適切な治療法を提案。診療においては、患者の希望を最優先し、一人ひとりに合った医療の提供を信条とする。医学部の前に工学部に進んだという珍しい経歴の持ち主で、その人生も興味深い。「些細なことでも気軽に相談していただける通いやすいクリニックにしていきたい」と意気込む渡辺院長に、話を聞いた。

(取材日2021年5月6日)

子どもから高齢者まであらゆる皮膚トラブルに対応

開業までの経緯をお聞かせいただけますか?

渡辺正一院長 わたなべ皮ふクリニック1

名古屋市立大学病院では、皮膚腫瘍を専門として手術を中心に経験を積ませていただきました。40代半ばに差しかかり、新型コロナウイルスによってさまざまな環境が変化する中、開業するなら今だと思い、新しい一歩を踏み出すことにしました。大学病院に近いこの場所を選んだのは、ずっとお世話になってきたこの地域に恩返しをしたいと思ったからです。こちらの医療モールは耳鼻咽喉科と小児科のクリニックが先に入られていて、どちらも旧知の先生というご縁もあって選びました。大通り沿いでアクセスしやすく、1階に調剤薬局併設のドラッグストアもあり、患者さんにとって利便性が高いと思ったのも決め手の一つでしたね。

実際に開業してみてどのようにお感じになられていますか?

勤務医時代、開業医の先生のもとでよくお手伝いをさせていただいていたのですが、どのクリニックも患者さんが多く大忙しでした。いざ自分が開業してみると残念ながらそれでほどではなく、先輩の先生方のご努力があったのだと今さらながらに感じています。そして、開業するとすべてが自分自身にダイレクトに跳ね返ってきます。それは面白いところでもあり、難しいところでもありますね。開業してしばらくたった今は、患者さんの訴えにきちんと耳を傾けて丁寧に診て、ご期待に応えられるよう精いっぱい努めていこうとあらためて胸に刻んでいます。

患者さんはどのような方が多いですか? 主訴についても教えてください。

渡辺正一院長 わたなべ皮ふクリニック2

この辺りはマンション開発が進み、若いファミリー層が増えています。お隣が小児科、耳鼻咽喉科ということもあり、今のところお子さんが多い印象ですね。午前中は大人の方中心で、午後になるとお子さんが増えます。高齢者の多い地域でもありますので、ご年配の方も気兼ねなくお越しいただければと思っています。主訴は、アトピー性皮膚炎など湿疹、マスクによるかぶれやニキビが多いですね。当院は、小さなお子さんからお年寄りまであらゆる皮膚トラブルに対応しています。ほかにもじんましんや水虫、脂漏性皮膚炎など、気になるお肌の症状がありましたらお気軽にいらしてください。

気軽に相談できる腫瘍皮膚科をめざして

こちらのクリニックの大きな特徴は、腫瘍皮膚科を掲げているところですね。

渡辺正一院長 わたなべ皮ふクリニック3

高齢になると積み重なる紫外線の影響で、皮膚の腫瘍ができやすくなります。皮膚腫瘍の始まりはほくろやイボだったりしますが、初めから総合病院などに行く方は少ないはず。そういったときに気軽に相談していただけるような窓口になれたらと思っています。そのために、ダーモスコープという拡大鏡や皮膚用のエコーなど専門的な機器を備えています。はっきりわからない場合は皮膚生検で詳しく検査し、適切な治療方法をご提案します。良性の腫瘍や、転移の可能性が少ない皮膚がん、基礎疾患がない方については手術も行います。当院で対応が難しい場合は、お近くの総合病院をご紹介しますので、腫瘍ではないかとご心配な方は遠慮なくまずは一度ご相談ください。

皮膚腫瘍の治療で大切なことは何ですか?

やはり早期発見ですね。皮膚の腫瘍といっても多くは悪性ではありません。ただ、一部悪性腫瘍が隠れていることがあります。発見が遅れると、患者さんが困るのはもちろん、治療も後手後手になってしまいますので、少しでもおかしいと思われたら検査を受けて、原因を明確にすることが大切だと思います。悪性であれば早期に適切な治療につなげることができますし、良性であれば安心できますよね。

美容皮膚科も手がけられているそうですね。

渡辺正一院長 わたなべ皮ふクリニック4

この地域では若い世代の方が増えてきていますし、周りの先生方にお聞きしたところ、美容皮膚科のニーズもあるのではないかという話があり、美容的な側面の診療も行うことにしました。美容皮膚科の入り口と待合室、診察室は一般の皮膚科と分けてプライバシーに配慮し、洗面ルームは広めに取っていますので、メイク落としもお化粧直しも落ち着いてしていただけます。美容皮膚科に行くのは抵抗があるという方もおられるかもしれませんが、一般の皮膚科もありますので、皮膚のお悩みの一つとしてお気軽にお越しいただければと思っています。

患者の希望を尊重し、最後まで諦めない治療を

診療方針を教えてください。

渡辺正一院長 わたなべ皮ふクリニック5

基本的にどの病気に対しても治療方針はいくつか考えられます。例えば、身体面でも費用面でも負担の少ない方法もあれば、その逆もあります。僕は最初に複数の選択肢を提示し、なぜそう考えるのかもお話しします。でも、最終的には患者さんに選んでいただくようにしています。時には困難な治療もあるかもしれません。でも、ご本人にやりたいという強い意志があるのなら、僕も最後まで諦めずに責任を持って診させていただきます。大学病院時代にお世話になった先生のもとで悪性腫瘍の勉強をさせていただいていたのですが、この諦めないスタンスはその時に学んだものです。

医師を志したきっかけと皮膚科を選んだ理由をお聞かせいただけますか?

高校生の頃、数学が得意で、初めは大学の工学部に入学したんですよ。ただ、将来の確かな目的があったわけではなく、これでいいのかなとだんだん疑問を持つように。そんな時に予備校に通っていた友人から「医師は感謝され喜ばれる素晴らしい仕事。一緒に医学部をめざさない?」と言われて、高校時代は考えたこともなかった道でしたが、医師という仕事に魅力を感じて大学を退学し、医学部をめざすことにしたんです。両親に話したらびっくりしていましたけど(笑)。でも、最終的には応援してくれました。皮膚科を選んだのは、1人の患者さんに対して診断から検査、治療までトータルで診る科だから。他科に委ねるのではなく皮膚科ですべて手がける診療スタイルが自分に合っているようです。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

渡辺正一院長 わたなべ皮ふクリニック6

先ほどもお話ししましたが、「大きな病院に行くほどかどうかわからないけれども診てもらいたい」という方に気軽に来ていただき、当院で検査、診断、治療をして、必要があればお近くの総合病院につなげていきたいと思っています。治療の道筋を示して差し上げるような感じでしょうか。そういったかたちで地域に貢献するのが理想ですね。地域の皆さんには、些細なことでもご相談いただけたらうれしいです。「こんなことで行っていいの?」と思われることもあるかもしれませんが、それでも大丈夫。軽微な症状の中に重大な病気が隠れていることもありますから。気になる症状があれば、いつでもお気軽にお越しください。

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