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山口 史博 理事長の独自取材記事

原町田診療所

(町田市/町田駅)

最終更新日:2026/04/07

山口史博理事長 原町田診療所 main

町田駅から徒歩7分、町田街道沿いにある「原町田診療所」。7台分の専用駐車場もあり車での通院も便利だ。半世紀以上の歴史を誇る同院の4代目理事長を務める山口史博先生は、大学病院の呼吸器内科で幅広く呼吸器疾患を診てきたキャリアの持ち主である。感染症やアレルギー疾患の知見も深く、同院では新薬の治療に積極的に取り組んでいる。従来どおり健康診断と幅広く内科全般を診る外来診療を2本の柱としながら、これからどのような診療に取り組みたいと考えているのか。コンクリート打ちっぱなしの洗練されたモダンな雰囲気の院内で詳しく話を聞いた。

(取材日2026年3月9日)

各種健康診断に注力。超音波検査や内視鏡検査も可能

1970年から続く歴史あるクリニックなのですね。

山口史博理事長 原町田診療所1

はい。当院は外来診療と健康診断を2本の柱として、長年にわたり近隣の方々の健康を守り続けてきました。身近な町の診療所でありながら、早くから循環器内科、消化器内科、呼吸器内科の外来を開設してきたのも特色といえるでしょう。健康診断で問題点が見つかったとき、シームレスに院内で治療が進められることが当院の一番の強みです。血液検査など当日結果が出ない項目を除き、エックス線検査、心電図検査、尿検査などの明らかな異常は、その日のうちに保険診療にご案内するようにしています。高度医療が必要と判断された場合は、直ちに大学病院などを紹介できる体制も整っています。

診療体制について教えてください。

日本呼吸器学会呼吸器専門医である私を含め、呼吸器専門の医師が複数人、循環器内科、消化器内科、内分泌代謝内科血液内科を専門とする総勢10人の医師がローテーションで診療にあたっています。1階には診察室が2つあり、基本的には二診体制です。数多くの臨床検査を行っているのも当院の特徴の一つで、2階はエックス線や内視鏡などの検査室、3階は心電図検査や生理機能検査などを行うスペースになっています。私は臨床検査についても専門知識を持っているため、検査の管理も担っています。

健康診断についても教えてください。

山口史博理事長 原町田診療所2

事業主が社員・職員に年1回または雇入れ時に実施するよう義務づけられている一般健康診断、町田市や健康保険組合などの補助が受けられる健康診断、特定の有害業務に携わる方への特殊健康診断など、幅広い健康診断を受けられるようになっています。オプションとして超音波検査、胃および大腸の内視鏡検査も可能です。特に大腸内視鏡検査は、痛みを取り除くために開発された浸水式で行っています。比較的新しい手法で、取り入れているクリニックはまだ少ないのではないでしょうか。また、当院は出張・巡回健診にも長年従事してきました。エックス線、マンモグラフィやCTなどを搭載した健診車を2台所有し、都内はもとより仙台や静岡に行くこともあります。

外来診療では専門性を生かしながら幅広い疾患に対応

先生のご経歴をお聞かせください。

山口史博理事長 原町田診療所3

昭和大学(現・昭和医科大学)を卒業後、同大学藤が丘病院へ。初期研修で内科全般をローテーションし、大学院での博士号取得やアメリカへの留学を経て、厚生労働省にも1年派遣されました。ちょうど新型コロナウイルスが流行していた頃で対応に追われる毎日でしたね。その後は同大学藤が丘病院の呼吸器内科に帰局入局し、喘息、肺気腫、肺がん、感染症、肺炎など急性期から慢性期まで幅広い呼吸器疾患を担当しました。自分自身も小児喘息で苦しんだ経験があり、結果的に医師を志したきっかけでもある呼吸器疾患に深く携われたことを感慨深く思っています。当院とのご縁は、大学院時代にアルバイトで健康診断を手伝ったことにさかのぼります。途中、途切れた期間もありましたが約20年のお付き合いがあり、その間ずっと関わらせていただいてる患者さんもいらっしゃいます。

現在、どのような患者さんが多いですか?

外来診療では幅広い内科診療をしながら、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科などの専門性を生かした治療も行っています。患者層としては60歳以上の方が多く、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病の管理が中心ですね。長く通っている方もいますが、当院は10年以上勤務しているスタッフも何人かいて、一人ひとりのことをよく知って対応してくれるのでとても助かっています。そのほか、大学病院などからの紹介で、感染症や肺炎で入院治療後の患者さんのフォローアップをすることもあります。若い方が比較的多いのは健康診断でしょうか。町田市、相模原市、横浜市青葉区の方がほとんどですね。

最近、気になっている症状などはありますか?

山口史博理事長 原町田診療所4

新型コロナウイルスの流行以降、呼吸器疾患の傾向にも変化が見られる点が気になっています。例えば、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状で咳が長引くと、喘息に移行してしまう例もあるので、注意を呼びかけたいです。喘息というと子どもの病気というイメージがあるかもしれませんが、何歳でも発症しますし、実際に成人の患者さんも増えています。小児喘息の既往歴がなくても、咳が止まらない、息切れがする、肺活量が落ちたように感じるといったときは、早めにご相談ください。近年、喘息死はまれではありますが、それでも毎年、命を落とす方はいます。たかが咳と侮らずに、気軽に受診していただければと思います。

プライマリケアの最前線で予防医療を推進したい

今後の展望を教えてください。

山口史博理事長 原町田診療所5

地域のかかりつけ医として、医療の窓口となり、問題が見つかったらしかるべき医療につなげるプライマリケアの使命を、今後もしっかりと果たしていきたいと思っています。そのためにも、呼吸器はもちろん、体のどこかに何かしらの気になることがあれば「相談してみよう」と気兼ねなく立ち寄ってもらえる場所にしていきたいです。病診連携もさらに深めていかなくてはなりません。また、新薬なども積極的に取り入れていきたいですね。例えば、スギ花粉症は舌下免疫療法を途中で挫折してしまう方もいますが、当院では、重症・最重症ならば抗IgE抗体の注射という選択肢もご用意しています。抗IgE抗体は従来のように化学的に合成する医薬品ではなく、生物から産出されるタンパク質などの物質を使用して作られた生物学的製剤です。スギ花粉症以外のアレルギー疾患に対する生物学的製剤による治療にも積極的に取り組んでいきたいです。

お忙しい毎日ですが、リフレッシュ法はありますか?

毎日ジムに通って筋トレを続けていて、それが良いリフレッシュになっています。もともとは走るのが好きで、ハーフマラソンの大会に出場していた頃もありました。自分自身の体力維持のためにも、患者さんに運動を勧める際に説得力を持たせるためにも、今後も何らかの運動は続けたいと思っています。生活習慣病はもちろん、肺疾患にかかった方にとっても運動習慣は大切です。肺機能が落ちると、呼吸機能を維持するためには肋間筋や横隔膜などの呼吸筋を酷使せざるを得ず、普通に生活しているだけでも、体重が減り体力が低下してしまいます。長引く咳も同様の悪循環が考えられますので、意識的に筋力を維持できるよう、アドバイスできればと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山口史博理事長 原町田診療所6

当院は開業当初から健康診断を柱の一つとし、予防医療に積極的に取り組んできたクリニックです。今後はワクチン接種に関しても正しい情報を発信していきたいと思っています。特に免疫力が低下しているご高齢の方は、新型コロナワクチンはもちろん肺炎球菌ワクチン、RSワクチンなどもぜひご検討ください。また、4月になると企業や学校、公民館などで健診カーを見かけることも増えると思いますが、せっかくの機会を見逃さないようにしてほしいです。若くても思わぬ病気が見つかる例もありますし、決して油断はできません。また、健康診断をせっかく受けたのに、問題を放置しているという方も少なくありません。当院では二次検診などにも対応しているので、ぜひ気軽にご利用ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

超音波検査/5000円~、上部内視鏡検査/1万7000円~、下部内視鏡検査/3万円~