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鈴木 啓子 先生の独自取材記事

すずきけいこカウンセリングオフィス

(仙台市青葉区/広瀬通駅)

最終更新日:2021/10/12

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仙台市営地下鉄南北線の広瀬通駅より徒歩3分の地にある「すずきけいこカウンセリングオフィス」は、2021年4月に開院した女性専用の精神科クリニックである。カウンセリングに特化しており、自由診療、完全予約制にすることでゆったりと患者と医師が対話できるように体制を整えている。また、同院はシェアオフィスで診療をすることで、患者が周りの目を気にせずに出入りができるよう配慮されている。鈴木啓子先生は、さまざまな精神科の病院で勤務した経験と自身の経験を踏まえ、患者に寄り添い一緒に考えていくことを大切にしているという。やわらかい笑顔と優しい話し方で相談しやすい印象の鈴木先生に、開業のきっかけや患者と接する際に大切にしていること、休日の過ごし方などさまざまな話を聞いた。

(取材日2021年7月13日)

自身の経験を生かし地元である宮城県で開業を決意

開業のきっかけを教えてください。

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一番のきっかけは精神科医として勤務している中で、医師と患者さんがもっとゆったりと話せる場所が必要だと感じていたことです。保険診療だとどうしても短時間で何人も診療しなければならず、1人の患者さんに5分~10分程度しか時間を使えませんでした。短時間の対話では患者さんを理解することは難しく、患者さんも不満があったようです。私はもっと話を聞いてあげたかったので、保険診療ではなく自由診療の完全予約制にして患者さんのために時間をとれるよう開業しました。実際に開業してみて、時間に余裕がありますし、患者さんも焦ったり遠慮することなく話せると思います。自由診療なので保険診療よりはお金がかかりますが、私としては患者さんにとって必要な時に使ってもらえれば良いと思っています。

なぜ仙台で開業されたのでしょうか?

宮城県出身なので、仙台という地になじみがあったからです。また、患者さんの中には精神科に通っていることを知られないようにわざわざ遠い病院を探してくる方もいます。仙台駅の中心部であればアクセスしやすいですし、患者さんとしても来院しやすいかと思い今の場所を選びました。患者さんに「本当に守秘義務を守ってくれるのか?」や「他の患者さんと会わないようにできますか?」と聞かれたりすることが多く、できる限り配慮したいと思っています。

先生が精神科の医師を志したきっかけは何でしょうか?

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大学に入る直前に強迫性障害になり、そのまま大学生活を過ごしました。自分が必要とされているのか不安になったり、恋愛で共依存のようになるなどさまざまな経験をし、精神科であれば自分の経験を生かせると思い選択しました。また、私が精神科に通院していたとき、主治医が男性だったのであまり悩みを話せませんでしたが、女性だけの自助グループに参加したときは自分の過去を話すことができました。医師として診療しているときも、私が女性医師であり、当事者でもあるということで女性の患者さんが男性には言いにくい性の話などを打ち明けてくれることがありました。やはり同性だったり、同じ経験をしたことのある人には話しやすいのだと実感しましたね。

患者に寄り添い、同じ目線で一緒に考える対話を重視

どのような主訴の患者が来ていますか?

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気分の落ち込みや不安がある方が多いですが、中には自身で調べた上で相談に来る方もいます。例えば「自分は発達障害なんじゃないか」というものだったり、他にもアダルトチルドレンやHSP、PTSDではないか、などがあります。また、少し前に調べてみると来院患者の平均年齢が39歳でした。私も同じくらいなので驚きましたが、39歳は自身を振り返る一つの時期なのかもしれませんね。例えば、子育てをする中で昔の自分と親との関係性を振り返ったり、職場になじめずに転々と変えるうちに自分に何かがあるのかなと感じたりなどです。今は時代が変わり、家族や友人との関係が希薄化したことで相談できる相手を見つけることが難しくなっているのかもしれません。

患者さんと接する際に気をつけていることはありますか?

専門的な医学用語や診断名を押しつけないようにしています。押しつけるというのは、患者さんの話を聞いて「これはこの病気ですね」など決めつけるようなことです。私は患者さんの考えを軸にして、一緒に考えることが大事だと思っていますので、話し合いの中では診断名ではなく、その人を表現する言葉を見つけていくようにしていますよ。中には自分なりにいろいろ調べてくる患者さんもいますが、その時はなぜそう思ったのかと聞いていきます。患者さんに歩み寄り、ご本人が納得する言葉を一緒に見つけていきたいですね。

主治医に相談してから鈴木先生のクリニックに行くべきでしょうか?

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私としては関係なく診たいと思っているのですが、保険診療の体制上、保険診療と自由診療を同じ日に受けることができないのです。もし同じ日に受けた場合、保険診療の費用が自費になってしまいますので、主治医には一言伝えてほしいという気持ちがあります。絶対に言う必要はないのですが、患者さんのためにも制度に引っかからないようにしたいですね。また、長期間通院している場合、主治医の方針もあります。例えば、依存しないようにあまり話さない練習をしている最中なのに、私がたくさん話しては方針を守れなくなってしまいます。絶対ではないですが、伝えたほうが良く働くこともあります。短時間でしか診療できないからこそ、主治医も困っている可能性もありますので、伝えて理解してくれないことはないと思いますよ。以前、主治医から私のクリニックを紹介されたケースもありました。

対象を18歳以上にしている理由は何でしょうか?

18歳以下の患者さんの場合、親の虐待や学校のいじめなど私と本人だけでは対応できないような大きい問題が絡んできます。そのため、親も一緒に話をしたり、必要時は学校と連携しなければならないこともあります。このように、18歳以下の場合は本人が変わるというよりも、親や学校側が変わらなくていけない場合があり、前の病院でもなんとか努力しましたが私だけでは難しかったのです。18歳以上であれば虐待があっても、自分で家を出るなど自分の問題として捉えることができます。他にも物理的な理由として、クリニックが小さいため私と患者さんの2人しか入れず、今より広いスペースになり安定してから複数人のカウンセリングをしたいと考えています。

自分に合う先生を見つけるまでは諦めないでほしい

お休みの日はどう過ごされていますか?

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読書したり、カフェに行きますね。本は専門書や当事者が体験を書いている本を読んでいるのですが、当事者の体験には私も勇気づけられています。患者さんの悩みを聞く側の私が体調を崩しては良い仕事ができないので、しっかり気分転換をするようにしています。仕事や親の期待のことだけを考えるのではなく、自分は何をしたいのかという自分軸をつくっていきたいですね。

将来の展望を聞かせてください。

今後お金が貯まったら、もう少し広い場所にしたいですね。スペースが広くなると親子でカウンセリングができますし、5、6人のグループでDVやうつ病、発達障害などのグループミーティングもやりたいと思っています。また、料金面で高いと感じる人もいると思いますが、グループミーティングではもっと考慮できたらと考えています。人の相互作用により患者さんに良い影響を与えられたらいいですね。そのためには、まずは私がクリニックを発展させていかなければなりません。

最後に鈴木先生から読者にメッセージをください。

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自分に合う医師やカウンセラーを見つけるのは大変ですが、本当に話せる先生を見つけるまでは望みを捨てないでください。特に、トラウマや性の被害だと、それに対する医師の言葉が患者さんに合うかどうかはかなり人によると思います。主治医への遠慮の気持ちもあると思いますが、誰が合うかは本当にわからないですし、私も謙虚でいたいと思っています。縁がありここが合うと感じてくれた人がいれば、精一杯対応していきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

カウンセリング5000円(税込)/1時間

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