かなデンタルクリニック

かなデンタルクリニック

江原 佳奈院長

頼れるドクター

19792

玉川学園前駅から徒歩10分。「かなデンタルクリニック」の江原佳奈院長は、閑静な住宅街で開業以来21年間、地域の患者に密着する歯科診療を続けてきた。安心感を与えるような穏やかな語り口で迎えてくれる。清潔で明るい院内には風景などの写真が飾られているが、これはある患者が定期的に異なる作品を持ってきてくれるものだという。そのようなところからも、医院と患者との距離の近さ、親しみの持ちやすさの一端が伝わってくると言えるだろう。かかりつけ医の存在意義を痛感している江原院長は、何よりも歯の健康のトータルケアというものを重視しているそうだ。あちこちの歯科医院に行かずとも、この地域で健康を維持できるような診療を、との思いを聞かせてもらった。
(取材日2016年4月7日)

新人時代、優しい患者に励まされたことが初心

―歯科医師になろうと思ったきっかけをお聞かせください。

歯に関していくつか疑問に思った出来事が影響しているのかもしれません。私は実は、小さい頃には噛み合わせが悪かったんです。ですので、どうして私だけ噛み合わせが悪いのだろう、と疑問に思ったのが最初のきっかけですね。他にも、歯みがき粉のコマーシャルで家族でそろって歯みがきをする姿が映っているのを見て、歯にまつわる常識って、家の内と外とでは違うな、不思議だなと感じまして。そのようなところから歯に興味を持つようになり、だんだんと歯科医師という仕事にも興味を持つようになっていったんです。

―これまでに、歯科医師として転機になるような出来事はありましたか?

大学卒業後、東京医科歯科大学の第2口腔外科につとめました。初めての病棟勤務で右も左もわからず、もがいていましたね。新人は基本的にはそうかもしれませんが、一生懸命やっているけれど、少し空回りしていた面もあったと思います(笑)。そんな中、印象的な患者さんとの出会いがありました。口腔がんの手術によって舌をすべて摘出された方なのですが、舌がないので話すことはできません。それでも検査のために血液を取る際、私がうまく処置できると指でマルをつくり、良かったという意味のことを伝えてくださるなど、すごく優しかったんです。その方が亡くなった際に残されていた感謝の手紙には私の名前も記してありました。恐縮しましたが、未熟でも多少なりとも人の役に立てる喜びを教えていただき、励ましてもらった気がします。今でもそのときの思いを振り返ると頑張って勉強しなければと身がひきしまります。

―どのような経緯で、開業を決断されたのですか?

大学病院に勤務していた頃、たまたま2件、女性院長が新規に立ち上げる歯科医院に関わらせてもらったんです。特に2件目の方はお子さんを産んですぐに開業されていました。どうして子育ての忙しい時期に開業したのかを訊いたら、この時期の方がかえって時間を調整しやすいので、とのことでした。そんな理由での開業が新鮮に思えました。その女性ドクターたちが患者さんの目線に近い診療をされていたことも、開業医に魅力を感じた理由の一つで、私も自分のできる範囲の中で、自身の思う診療をやりたくなったんです。ただ、実際に開業してしばらく経つと、患者さんにとって居心地の良い場であるだけでなく、スタッフが長く働ける環境をつくらねばとも思うようになりました。日々働いてくださるスタッフも含めた安定感があればこそ、良い診療が実現できます。そのためには融通がつくようある程度規模の大きさも必要と思い、だんだんと大きくなっていきました。

記事更新日:2016/06/07


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