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市丸 秀章 院長の独自取材記事

ひでまる救急クリニック

(目黒区/目黒駅)

最終更新日:2021/03/03

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目黒駅から権之助坂を下ってすぐ、通りに面した場所に「ひでまる救急クリニック」がある。2021年1月に開業した、1階が発熱専門の診療室、2階の一般診療室との2フロアからなる同クリニックでは、365日、夜22時まで救急専門の医師による診療を受けることができる。笑顔で迎えてくれた市丸秀章院長は、10年以上にわたって都内大学病院救命救急センターで医局長などを歴任し救急の研鑽を積んできた日本救急医学会認定の救急科専門医。「救急室で急患を待つだけが救急科医の役割ではない。気軽に相談のできる街の救急箱のような存在でありたいです」と抱負を語る。年齢や性別、国籍、診療科を問わない幅広い診療で救急医療の新しい形を探る同院について、詳しく聞いた。
(取材日2021年2月10日)

身近な「街の救急箱」として活用してほしい

「救急クリニック」という名前にはどのような思いが込められていますか?

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「救急」というと多くの方が救急車を連想するように、命に関わるような緊急の対応を想像される方が多いですよね。しかしどんな小さなことでも、重症度が低くても、その症状が日常生活において影響が出ているのであれば、その方にとっては「救急」と呼べると考えています。大学病院の救急科外来を長きにわたり経験する中で、幅広い知識と経験のある救急科医は病院の救急室で急患を待つだけでなく、もっと地域の中に出ていくべきと考えるようになりました。救急をもっと身近な存在に。救急=緊急ではなく救急=「いつでもなんでも」という意味にすることで地域の健康トラブル解決の拠点になりたいと考えています。こうした連携が結果として救急病院のひっ迫を軽減することにもなります。

具体的にはどのようなケースを受けていますか?

1階は主に発熱患者ですが、最近は新型コロナウイルス感染症PCR検査の陰性証明書発行ご希望で来院される方も増えましたね。2階の一般の外来にはおかげさまで小児からご高齢者まで、幅広い症状でご来院いただいております。休日はお子さまのケガが多いです。「症状が気になるが何科を受診すればいいかわからない」「健診結果が悪かったが日中は仕事で病院受診ができない」など、生活の中で生じた困り事で受診される方もとても多く、一つ一つ向き合って診療しています。

救急の現場を経験したからこそできる医療とは?

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私と副院長である妻は、日本救急医学会認定の救急科専門医であり、現在も東京女子医科大学病院の救命救急センターに所属、週1〜2日の勤務で救急医療の現場感を保つようにしています。救急の現場では診療科目にとらわれることなく、「まずは何でも診る」が基本。科をまたぐ症状を診て、解決に向けて寄り添うことは、救急科医の得意分野でもあります。さらに重症度の判定や、地域の専門家への連携のタイミングの決断については現場の経験からその適切さにも自信があります。また救急の現場はチームワークが要。看護師や事務スタッフは大学時代からの仲間が多く、例えば受付時の顔色不良をいち早く気づいた事務員が速やかに看護師や医師へ連絡をする、といった連携がクリニック内で実現しています。救急現場経験のないスタッフへの勉強会なども積極的に行っています。

救急の現場に学んだ、患者ファーストの体制

夜22時まで診療されているのですね。

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土日祝日も含めて午前10時から午後22時まで診療、木曜日のみ午前診療という体制で診療しています。昼休みもありません。基本的に私が常駐するようにしています。24時間365日、いつ必要となるかわからないのが救急医療。地域のニーズに応えられるよう、そして”常に開いている”という「安心感」を地域の方に感じていただけたらうれしくて疲れも吹き飛びますね。長時間の診療時間ですが妻との2人3脚に加えてスタッフの協力があるので大丈夫です。

2フロアを活用して、通常の診療と発熱専門の診療を分けていらっしゃるとか。

新型コロナウイルス感染拡大により医療現場のみならず患者さんの感染に対する意識も大きく変わりました。診察はもちろん、受付から会計まで完全に動線を分けた発熱専門の外来フロアを設けることで、熱のない方が安心して一般診療を受けられるクリニックを実現したかったのです。1階は防護具(PPE)の着用で対応しています。中階段で連結した2階とは、トランシーバーで連携をとっています。1階から2階へは小銭一つ上げないという徹底した体制です。大学病院時代に新型コロナウイルスによる重症患者に対応しICUで日々戦ってきた経験を持つスタッフたちによる盤石な感染対策には、自信があります。

椅子がリクライニング式など、診察室も珍しいですね。

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1階2階の診察室の壁は全面鉛入りで、問診・診察を終えて部屋移動なくそのままレントゲン撮影が可能です。その他、採血、心電図測定や簡単なギプス固定などの処置も診察室内で受けることができるようにしました。従来の体制では医師がデスクに向かい、背を向けて「次の方どうぞ」と患者さんをお迎えしていましたが、当院では主役である患者さんが先に入室、リクライニングソファーでリラックスして看護師によるトリアージ問診を終えた後に医師が診察室へ赴き、「お待たせしました」と診療をスタートします。あくまでも主役は患者さん。救急車で到着された患者さんのもとに医師やスタッフが集まり、情報を共有しながら診療。この救急のスタイルをクリニックに応用することでスピーディーな診療が可能になると考え設計しました。患者さんは事前に医師へ伝えたいことが整理できて、リラックスした状態で診療に臨めます。診療室を怖がるお子さんにも効果大です。

垣根をつくらない診療で、「大丈夫」を提供したい

こちらでは診療に垣根をつくらないようにしているとか。

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当院は「ボーダレス診療」をモットーに掲げています。診療科の垣根を超えての診療はもちろん、それ以外にもSDGsに基づく平等な医療の実現に向けて取り組み、発信していきたいです。救命救急センター時代には年齢、性別、国籍など、多種多様な患者さんやご家族のケースも多数経験しました。また、恩師である東京女子医科大学救命救急センター長の矢口有乃先生のご指導のもと、救急・集中治療学などさまざまな経験を経て、グローバルな視野の広さで患者と向き合う、救急科医の「あるべき姿勢」を学ばせていただきました。赤ちゃんからお年寄りまで世代を問わず受診していただくことに加え、外国の方やLGBTQの方、宗教的な制約を持つ方へそれぞれの「違い」を理解して診療することを常に意識しています。また、診療科目の垣根を設けないことで、例えば赤ちゃんの水イボの受診ついでにお母さんの肩こりをご相談いただくなど、幅広い対応が可能となります。

今後の展望は?

まずは新型コロナウイルス感染後の医療を意識しています。感染後の諸症状だけでなく、在宅勤務による健康被害へのサポートを目的とした外来を始めました。具体的にはビタミン不足や不眠、そして慢性疾患の悪化などです。最も長期在宅勤務の影響を受けているであろう働き盛りの世代ほど、日中の受診が困難でしょうから、夜間に定期通院できる当院は大きな力を発揮できると思います。また、オンライン救急相談診療、そしてICTを導入する事でし「いつでもなんでも」を意識いただける当院らしい在宅医療など、新しい取り組みも進めていく予定です。

読者にメッセージをお願いします。

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これまで救急科医は皆さんの生活にとって身近なものとはいえなかったかもしれません。しかし日々の生活の中で生じるあらゆる健康トラブルに幅広く対応可能な救急科医は、必ずや皆さんに便利で頼れる存在になれると確信しております。私たちは「救急医をかかりつけ医に」、そんな新しいホームドクターの形を提案しています。SNSやオンラインを組み合わせたことで、”いつでも相談できるかかりつけ医”。アフターコロナの新しい医療の形としていかがでしょうか。また、当クリニックは親子や姉妹で勤めているスタッフもいて、昭和の商店のようなアットホームな雰囲気も魅力の一つ。こんな症状でなぜ来たの? なんて言葉は絶対に言いません。どうぞご来院お待ちしております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

PCR検査/2万8000円

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