明石 哲郎 院長の独自取材記事
ラピスクリニック天神
(福岡市中央区/西鉄福岡(天神)駅)
最終更新日:2026/02/25
西鉄福岡(天神)駅から徒歩1分の「ラピスクリニック天神」は、平日は18時から22時、土日祝日は13時から18時という診療時間で、仕事終わりや休日に利用しやすいクリニックとして天神で働く人々を支えている。2026年2月に院長に就任する明石哲郎先生は、福岡県済生会福岡総合病院で22年間勤務し、内科統括部長まで務めた消化器領域のエキスパート。一般内科にも幅広く対応することができる。「患者さんが喜んだり安心したりしてくれることこそがやりがいです」と穏やかに語る明石先生は、一つ一つ言葉を丁寧に選ぶ実直な人柄が印象的。時折見せる笑顔が心の距離を縮めてくれそうだ。消化器内科の経験を生かした生活習慣病治療や、出身である福岡県済生会福岡総合病院との連携、かかりつけ医としての思いなどについてじっくり聞いた。
(取材日2026年1月27日)
患者のそばで寄り添うために天神のかかりつけ医へ
先生がこのクリニックで院長を務めることになった経緯を教えてください。

私は2003年から福岡県済生会福岡総合病院に勤務し、内科の統括部長も務めていました。22年ほどそちらの病院で働いてきたのですが、これから先のキャリアを改めて思い描いてみたときに、専門性という部分では自分で納得いくところまでは十分に磨くことができたのではないか、と。これまで以上に内科一般にもっと携わっていきたい、何よりいろいろな患者さんのそばで診療していきたいという気持ちが強くなってきたのです。そうした中でスポットで当院の診療に入るようになり、ご縁とタイミングが重なって、2026年2月から院長を務めさせていただくことになったという次第です。
長く勤務医として経験を積まれてきたとのことですが、どのような診療に携わってこられたのでしょうか。
久留米大学を卒業後、九州大学に入局し研修医時代を過ごしました。そこでは内分泌や糖尿病、血液、消化管、肝臓、膵臓など幅広い内科領域を扱っており、初期研修を終えてからは膵臓研究室に所属し、消化器領域の専門性を深めていきました。そして九州がんセンターや九州大学病院での勤務を経て、福岡県済生会福岡総合病院では膵臓がんや胆道がん、急性膵炎、慢性膵炎、胆石症といった膵臓・胆道にまつわる病気の診断や化学療法、内視鏡治療に携わってまいりました。胆管結石を取り除いたり、胆道が詰まった際にステントを入れたりする内視鏡治療も数多く経験しています。こうした専門的な診療に長く従事してきましたが、内科医としての基盤があるからこそ、今は一般内科の診療にやりがいを感じているところです。
クリニックの診療体制について教えてください。

大きな特徴としまして、当院は平日が18時から22時、土日祝日は13時から18時という形で診療時間を設定しています。この時間帯は、病院の救急外来がフォローしていることが多いかと思いますが、日中お仕事をされている方にとっては、むしろこの時間でなければゆっくり通院できないという方が多いのではないでしょうか。天神はオフィスも多く、忙しく働いている方が大勢いらっしゃる地区です。私自身、この天神という街で20年以上、昼夜問わず仕事をしてきましたので、この場所には深い愛着があります。仕事を休まなくても通院できる環境を整えることで、天神で生活されている方々のかかりつけ医になることをめざしたいと思っております。
栄養の観点からも、患者に寄り添う生活習慣病治療
どのような症状の方が来院されることが多いですか?

私は消化器内科を専門としつつ、ここでは内科全般に幅広く対応しています。季節によって傾向は異なりますが、冬場は風邪などの急性症状で来られる方が多いですね。通年で多いのはアレルギー症状がおありの方で、定期的にお薬が必要でも昼間はなかなか通院しづらいという方が、仕事終わりにお越しになって処方を継続されています。また、高血圧や高脂血症といった慢性疾患で投薬管理が必要な方も一定数いらっしゃいます。当院では疲労回復のための点滴など自由診療も一部行っておりますので、そうした目的でお越しになる方もおられます。
今後、特に力を入れていきたい分野はありますか?
生活習慣病の治療には特に注力していきたいと考えています。福岡県済生会福岡総合病院では栄養サポートチーム「NST」で栄養指導にも取り組んでおり、論文執筆も積極的に行ってきました。その経験を生かして、食事指導を含めた長期的なサポートができればと思っています。生活習慣病というのは、どこか一つの臓器だけが悪いというより、全身が相関しているものです。肝臓に出れば脂肪肝になりますし、全身に出れば肥満、動脈硬化が進めば高血圧症や脳血管疾患につながっていきます。ですから、一つの臓器を診るというよりは全身を診るという視点が大切。当院は通いやすい時間帯に開いていますので、定期的な通院が必要な方にもストレスなく治療を続けていただけるのではないかと思います。
診療の際に大切にされていることを教えてください。

患者さんの不安を一つでも取り除き、満足感が少しでも高まるようなことをして差し上げたいと常に思っています。同時に医師の独り善がりや自己満足になるようなことは、避けなければならないと常に自分に言い聞かせています。あくまで、お越しになった患者さんが喜んだり安心したりしてくださるような医療を提供することが私たちの仕事です。例えば、生活習慣病の治療では指導を行う場面も多いのですが、昔のようにスパルタ的な側面が強いやり方ではなく、患者さんに寄り添って一緒に伴走していくスタイルでないと、うまくいくものも、うまくいかないのではないかと個人的には感じています。皆さんの立場に立ち、同じ目線で歩んでいく医師でありたいですね。
総合病院との連携で患者に安心を届けたい
長く総合病院に勤務された先生にとってクリニックでの診療はいかがですか?

新鮮でもあり、懐かしくもありますね。最近までいた福岡県済生会福岡総合病院は急性期病院であり、救急患者さんや紹介患者さんを主に診てきました。医療制度の変化で、紹介状なしで一般の方がふらっと受診されることもほぼなくなっていたかと。急性期病院という場所に身を置いていると、ある患者さんを診ながら他の処置もこなすなど、常に時間に追われています。そこに身を置いてこそ、身についたものはもちろん数多くありますが、一方クリニックで患者さんを診ている今は、一人ひとりにゆっくり向き合って診察できるようになったと感じ、改めて、医師としての初心を思い出させてもらっています。
近隣の医療機関との連携についてお聞かせください。
天神という立地は、福岡の中心地であり、同時に九州の中心地でもありますから、専門性の高い医療機関へのアクセスも非常に良いという特徴があります。当院はコンパクトなクリニックでエックス線検査装置や心電計は置いていませんが、血液検査は可能ですし、何か大きな病気が疑われる場合や専門的な検査が必要な方は、近隣の専門クリニックや病院に速やかにご紹介します。中でも、古巣である福岡県済生会福岡総合病院との連携は特に心強いですね。すぐ近くにある総合病院であり急性期病院でもありますので、緊急で処置が必要な場合もすぐに対応していただけます。22年間いただけあって、そちらのスタッフの皆さんとの関係も深く、一番頼りにしている存在です。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

改めてお伝えすると、当院は平日が18時から22時、土日祝日は13時から18時まで診療を行っています。病院の救急科外来に行くほどではないけれど心配だというときなど、困り事がある際はどうぞお気軽に受診してください。慢性の病気で投薬が必要な方の中には、お仕事の都合で通常の診療時間に通院しづらいという方もいらっしゃるでしょう。そうした方にも、当院であればストレスなく治療を続けるのではないでしょうか。あらゆる分野をカバーできるわけではありませんが、内科を中心に私が診られる範囲は一生懸命診させていただきます。専門性が高い病気の紹介体制も整えておりますので、まずは何でもご相談ください。天神で働く皆さんの身近なかかりつけ医として、お役に立てれば幸いです。

