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松家 昌彦 院長の独自取材記事

まつかクリニック

(堺市北区/白鷺駅)

最終更新日:2021/10/14

松家昌彦院長 まつかクリニック main

南海高野線の白鷺駅東口から徒歩1分。ロータリーに面したマンションの1階に「まつかクリニック」がある。テナント2区画分を使ったクリニックはゆとりのある広さで、中でもリハビリテーション室は天井が高く開放的。リラックスした雰囲気の中、快適に過ごせそうだ。院長の松家昌彦先生は、大学病院や地域の基幹病院でさまざまな診療経験を積んだ後、クリニックを開業した。一人ひとりの患者に適した治療やアドバイスを提供するために、患者の話をしっかりと聞き、丁寧に診察。単に問題のある部位を治療するだけでなく、生活習慣や運動についてのアドバイスなど患者の生活の質を向上させることを大切にしている。松家院長にその診療スタイルや地域医療にかける思いなどについて語ってもらった。

(取材日2021年10月4日)

めざすのは生活の質の向上

ゆったりとした造りのクリニックですね。

松家昌彦院長 まつかクリニック1

現在の場所で開業を決めたのは、病院時代とは違って患者さんと近い位置で診療したいという気持ちがあったからです。もともとは、現在の半分の広さのテナントだったのですが、壁を取り払って2区画分のスペースを一つの空間にすれば、ゆとりのある広さを確保できると考えました。院内はすべてバリアフリーにして、患者さんにゆったりとした気分でリハビリに取り組んでいただきたいという思いから、リハビリ室は天井の高い造りを生かしました。また、19台分の駐車場に加えて、足の悪い患者さんのために送迎車も用意しています。少し離れた所から受診してくださった患者さんに対して、「次回からはもっと近いところで診てもらって」というのではなく、せっかく受診してくださったのだから責任を持って最後まで診させていただくことが使命だと考えています。

患者さんは近隣の方が中心ですか。

この場所で診療を続けるうちに、ご紹介やクチコミで次第に近隣の患者さんが増えてきました。とはいえ開業した当時は、私がそれまで勤務した病院の患者さんが中心でした。開業初日には、本当に多くの患者さんが来てくださり、診療を終えてみると夜の11時を過ぎていたことは今でも忘れられません。20年前、私が勤務医時代に手術をした患者さんが、90代になられた今もご家族と一緒に受診してくださることもあり、医師冥利に尽きます。

患者さんと接する際はどのようなことを大切にされていますか。

松家昌彦院長 まつかクリニック2

その患者さんがどんなことに困っておられるのかを見極めることです。そのためには、患者さんの話をしっかり聞くことが必要です。さらに、診察や検査を通して、どこが悪くてどんな治療やケアが必要なのかを明らかにしていきます。このため、特に初回の診療はどうしても時間がかかってしまいますが、これが私の診療スタイルなので端折ることはできません。スピード優先で診るのは、わざわざ当院に足を運んでくださる患者さんに失礼だと思います。

診療科目に内科も掲げておられます。

当院はご高齢の患者さんが多いので、少し血圧が高い、風邪気味といった日常的な不調を訴えておられるときに、「整形外科なので診られません」とはいえません。移動に困難を伴う方もおられるので、「他の診療科を紹介します」というのも酷だと思います。また当院では、患者さんが抱えている整形外科的な問題点を改善するだけではなく「健康寿命」を延ばすことをめざしています。診療科に内科を掲げ、生活習慣病などについても注意を払っているのは、健康寿命を延ばすためです。例えば体重が増えると足腰に大きな負担がかかるので、食事や運動に気を配る必要があるといった場合には、体重をコントロールするためのアドバイスを行います。

自分に何ができるのか真剣に考えた

開業前のキャリアについて教えてください。

松家昌彦院長 まつかクリニック3

研修担当の教授が、整形外科だけではなく、幅広く学ぶことが大切という考えで、2年目から麻酔科や外科、救命救急などいろいろな分野を経験できました。その後、3年目に赴任した奈良の病院は、自分のキャリアの中でひとつの転機になったと思います。それまでは、あくまで大学病院の中で働いていたのですが、学外の臨床の現場に出て患者を任され、すべて自分で責任を負うという経験を積めたからです。

現在の診療スタイルはどこで培われたのですか。

新金岡の病院だと思います。赴任当時は奈良の病院でさまざまな経験を積んだので、自分はある程度できると考えていました。しかし、その新金岡の病院には技術が高く、患者さんに信頼され、常に患者さんのことを考えている先生がおられ、自分はまったくかなわないと痛感させられました。ところがその先生がわずか1年で転勤されることになったのです。先生の転勤で病院が駄目になったと思われでもしたら大変です。今度は自分が頑張らなくてはいけないという使命感のようなものを感じていたし、新しく赴任してきた先生に負けたくないという気持ちもありました。そこで、転勤された先生には及ばないのなら、自分には何ができるのかと考えたのです。その答えが、患者さんに丁寧に接して話をきちんと聞くことでした。

その病院には9年間勤務されたそうですね。

松家昌彦院長 まつかクリニック4

患者さんに信頼していただける医師になれるよう、患者さんに誠意を持って接することを常に心がけていました。そうした姿勢を大切にしていると、いつの間にか朝早くから多くの患者さんが来てくださるようになり、9時から診療を始めて終わるのは夜の8時くらい。それから入院患者さんを診て、手術もしてという大変な毎日でしたが、そうした経験が自分の大きな自信につながりました。

親身な診療で患者の満足度を高めたい

特に力を入れておられる診療はありますか。

松家昌彦院長 まつかクリニック5

長年専門的に診てきた脊椎脊髄については、しっかりと診ていこうと考えています。幅広く診させていただくだけでなく、「これは負けない」という部分がないと、患者さんに対して説得力がありませんからね。開業前にお世話になった阪堺病院の院長も脊椎脊髄に強い先生で、当院で診断した患者さんの手術には私も立ち会います。脊椎脊髄の診療は、何かひとつでも誤ると、麻痺が残るなど重大なトラブルにつながるリスクがあります。その一方で、治療がうまくいくと痛みを取ることや、歩く能力の改善などがめざせるといったように生活の質に大きく貢献できるところが魅力です。整形外科的に見れば、脊椎脊髄の手術の多くは成功が見込まれますが、完璧な成功は極めて少ないのが現状だと考えます。しかし、術後の患者さんの取り組みや主治医の親身な診察により、完璧でない部分を補うことができ、患者さんの満足度を高めることにつながると思っています。

先生の健康法を教えてください。

昨年の暮れに太ってしまったと考えて、食事のコントロールと有酸素運動として歩くことを始めました。当初は昼休みに1時間、たとえ雨の日でも毎日歩くようにしていましたが、夏場は昼休みに歩くのが厳しいので、朝に歩くように切り替えました。今ではすっかりはまってしまって、朝4時台に起きてその日の診療をシミュレーションしながら1時間ほど歩いています。通算300日を超えて、今ではどれくらい歩けばどの程度体重が落とせるのか、所要時間はどれくらいかなどがわかってきて、患者さんの生活指導にも説得力が出てきたと思います。

スタッフの教育で重視されていることがあれば教えてください。

松家昌彦院長 まつかクリニック6

スタッフには、患者さん第一を心がけ、私語に注意するよう徹底しています。患者さんに聞こえるところでスタッフ同士の私語があると、印象が悪いだけでなく、患者さんに親身になって話しかけたり、コミュニケーションを取ったりすることが難しくなります。コミュニケーションはとても身近で手軽なことのように思えますが、ただ話をするだけではなく、どうすれば患者さんの毎日を少しでも良いものにできるかをイメージしながら、コミュニケーションを取ることを大事にしています。

読者にメッセージをお願いします。

地域に根差したクリニックであるよう、自分たちは地域の方々から何を求められているのかを理解して、日々診療にあたるようにしています。より快適な環境で一人ひとりの患者さんに必要な治療やケアを提供し、患者さんの生活の質を高めるお手伝いのできるクリニック、患者さんに満足いただけるクリニックで在りたいと考えています。どんなことでも、お気軽にご相談ください。患者さんのより質の高い毎日のために、丁寧な診療を提供いたします。

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