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三舩 瑞夫 院長の独自取材記事

篠崎透析クリニック

(江戸川区/篠崎駅)

最終更新日:2021/10/12

三舩瑞夫院長 篠崎透析クリニック main

篠崎駅西口のロータリーの先、ビル3階にあるのが「篠崎透析クリニック」だ。江戸川病院の糖尿病・代謝・腎臓内科に10年以上にわたって勤務し、江戸川メディケア病院で院長を勤めた後に同院に着任した三舩瑞夫院長は、にこやかな表情でユーモアにもあふれた人物だ。人間味のある優しい人柄に、心癒やされる患者も多いだろう。勉強熱心で、新しい分野の研究にも熱心だ。常に新しい情報を携えながら科学的根拠に基づいたアドバイスを提供することで患者のQOL向上を追求している三舩院長に話を聞いた。

(取材日2021年3月25日)

暮らしの延長のような居心地の良さを追求

スタイリッシュな内装の院内ですね。

三舩瑞夫院長 篠崎透析クリニック1

当院は、透析専門のクリニック。患者さんの多くは、1回4時間の治療を週に3回受けに来られますから、院内で過ごす時間がとても長いんです。多くの時間を費やす場所が暗くて狭い場所だったら、それだけで気分が落ち込んでしまうかもしれません。少しでも前向きに、ストレスを感じることなく治療に取り組んでもらいたいと考えて、広々とした造りと、居住空間のような居心地の良さを追求しました。合わせて、私たち医療スタッフが無駄なく動けるよう、機能性も意識しています。場所と時間を効率的に管理する、良い意味でのオートメーション化ですね。

江戸川病院の関連病院だと伺いました。

はい。入院が必要になったり、別の疾患の治療が必要になったりした患者さんは、江戸川病院にご紹介しています。近年、専門的で高度な医療を担う病院と、地域の皆さんに近いクリニックとでは、機能の違いを踏まえた役割分担がより強く求められるようになっています。例えるなら、病院はデパートやファミリーレストラン、私たちクリニックは専門店のようなもの。患者さんに近いからこそできる丁寧なコミュニケーションで、求められる医療を的確にくみ取り、最善の選択ができるようサポートしていきたいですね。

病院の入院日数が短縮されていることで、クリニックの役割は増えていませんか?

三舩瑞夫院長 篠崎透析クリニック2

それはありますね。入院期間を終えて退院された方をクリニックが診ていく場面が増えてきました。そう考えると、機能の違いを踏まえた役割分担が進む一方、医療の統合が進んでいるとも言えるのかもしれません。限りある医療資源が有効に使われるよう、患者さん本位の治療をめざしていくことが重要でしょう。これからは、私たちクリニックと介護との連携も必要になっていくと思います。

チーム力で患者のQOL向上をめざす

クリニック全体で心がけておられることはありますか。

三舩瑞夫院長 篠崎透析クリニック3

スタッフの数や、一人ひとりの動きには限りがあります。一人では足りない部分を他のスタッフで補完していけるよう、チーム力を意識していますね。幸い、当院にいるスタッフは、患者さんの立場に立ち、置かれている環境や心情に寄り添って話ができる人ばかり。これは当院の一番の強みと言っても過言ではないと考えています。自分のことや病院のことよりも、常に患者さんのことを思って正しい判断をしていける医療機関でありたいですね。透析治療を続けることをつらいと感じて気力を失っていた患者さんが、当院に来て明るい気持ちになっていただければ、本当にうれしいです。

栄養指導などにも力を入れておられると聞きました。

ただ透析治療を提供する場所として存在するのではなく、個々の状態に寄り添った栄養指導や運動指導ができるのは、まさに地域のクリニックだからこそですね。患者さん一人ひとりの生活背景や生活環境を踏まえた総合的なアドバイスをしながらADL(日常生活動作)の低下を防ぐことで、透析治療が始まってもこれまで通りの生活の質を保っていけるような、お手伝いをしていけたらと思っています。

栄養学や運動生理学をはじめ、さまざまな分野にお詳しいそうですね。

三舩瑞夫院長 篠崎透析クリニック4

江戸川病院、および江戸川メディケア病院に勤めていた頃から、健康寿命の延伸をめざす高齢者医療では科学的根拠に基づいた食事や運動の指導が重要だと考えていました。しかし、従来の疾患中心の医学教育では、食事や運動をアドバイスできる医師は多くありません。機能性食品一つとっても、さまざまな栄養素をその人の状態に合わせてバランス良く取っていくことが重要です。そうした基礎的なことを、医師が優先順位をつけて教えてあげられたらと思って、広く学んできました。今興味があるのは、セロトニンの健康への働きと、呼吸法です。日光リズムに逆らわない活動をして、呼吸を意識した生活をするだけでも、健康につながっていけるようなたくさんのメリットがあることを、皆さんに知っていただきたいですね。

フットケアの専門家との連携も強み

「メディカルプラザ篠崎駅西口」との連携についても教えていただけますか。

三舩瑞夫院長 篠崎透析クリニック5

当院も「メディカルプラザ篠崎駅西口」も、管理者は私になっていまして、「メディカルプラザ篠崎駅西口」は新城孝道先生が院長をしています。糖尿病や透析治療中の患者さん、リウマチの患者さんは、水虫やタコ、感染など足の病変を起こしやすく、ひどいときは足の組織が死んでしまう場合もあります。そのため、当院を受診されている患者さんで足に異変を確認した場合は、「メディカルプラザ篠崎駅西口」に連携して、症状の早期改善を図っていきます。個々の患者さんの足の状態に合わせた靴型装具の作製や、靴の調整なども対応していますので、リスクがあると判断した患者さんはできるだけ早くご紹介して、連携するようにしています。

心強い連携ですね。

糖尿病や透析の患者さんで既に足に壊疽が見られる場合や足を切断している場合にも、継続したケアのために紹介しています。また、「メディカルプラザ篠崎駅西口」でも透析治療を受けていただけますので、「メディカルプラザ篠崎駅西口」の患者さんが透析が必要になった場合、どちらかのクリニックで通院による透析治療を受けていただくことも可能です。2院で力を合わせて、患者さんのQOL、そしてADLの維持向上をめざしていっています。

最後に、今後の展望と読者へメッセージをいただけますか?

三舩瑞夫院長 篠崎透析クリニック6

透析治療をする患者さんとは、長いお付き合いになります。できるだけくつろいだ気持ちで治療を受けていただけるように、今後もクリニックの環境整備に力を尽くしてまいります。また、患者さんの健康にとって少しでもプラスになりそうな分野については、積極的に学んで臨床に生かしていきたいですね。「ここに来てから前向きになった」と言っていただけるようなクリニックをめざして、今後もより良いクリニックの在り方を模索していきたいと思います。腎臓のこと、糖尿のこと、フットケアのこと、気になることがあればお気軽にご相談ください。

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