平野 大輔 理事長の独自取材記事
新潟西歯科クリニック
(新潟市西区/新潟大学前駅)
最終更新日:2021/10/12

JR越後線の新潟大学前駅より徒歩16分、新潟西バイパスから車で約3分。新潟市内のどこからでも通いやすい立地にある「新潟西歯科クリニック」は2020年11月に開業したばかりの新しい歯科医院だ。同じ新潟市西区にある「ひらの歯科医院」の院長を務める平野大輔先生が分院として開業した同クリニックは、一般的な治療から歯科口腔外科、インプラント治療、矯正歯科、審美歯科、口臭ケア、訪問歯科診療まで幅広く対応するための体制と設備を整えている。小さな子どもから高齢者まで、居心地が良く楽しく気軽に通えるクリニックをめざす平野先生。多くは語らないものの、クリニックの設備や内装、行き届いたスタッフ教育からも、患者のことを何より第一に考える姿勢が垣間見えた。
(取材日2020年12月4日)
笑顔で通える、居心地の良いクリニックをめざす
こちらで開業された経緯を教えてください。

本院である「ひらの歯科医院」で患者さんが増え、患者さんにご不便をかけることも出てきたため、分院としてこちらを開院しました。本院は駐車場や待合室が狭かったので、患者さんをお待たせすることなくスムーズに治療できるように、広い場所を探していました。この場所に決めたのは、新潟西バイパスから近く、新潟市内のどこからでも通いやすい立地だったからです。広い駐車場も確保し、待ち時間も少なくなるよう予約制にして、お会計もお待たせしないよう自動精算機を設置しました。治療はもちろんですが、「通いやすい歯科医院」をめざすことで、患者さんの大切な歯を守ることにつながると思っています。僕は新潟市北区の出身なので、本院もこちらも業者さんに紹介してもらいました。本院からも近いので、こちらに通ってくださるようになった本院からの患者さんも多いんですよ。
待合室にグランドピアノがあり、すてきなクリニックですね。
新しいクリニックは歯科医院らしくない造りにしたいと思いました。グランドピアノは僕のアイデアなんです。僕自身も昔はピアノを習っていて音楽が好きで、患者さんにも待合室での時間を少しでもリラックスしてお過ごしいただければうれしいです。残念ながら今はまったく弾かなくなりましたので、ピアノは自動演奏にしています(笑)。
クリニックの特徴をご紹介いただけますか。

信頼する歯科医師とスタッフが集まり、理想に近いクリニックになっていると思います。一番の特徴は、歯科技工所を併設し、歯科技工士が常駐していることです。技工士さんと一緒に作ることで、技工物を歯の色と合わせていくなど、質の良い詰め物やかぶせ物をスピーディーに製作していくようにしています。これまで技工所は別の場所にあったのですが、今回、当院をつくるにあたって併設したため、本院にもすぐに技工士さんに来てもらえるようになりました。また、CAD/CAMを使用して治療や技工作業の効率化を図るだけでなく、歯の型採りがなくなれば患者さんの肉体的負担も軽減できるのではないかと思っています。
心がけているのは、痛みに配慮した治療と誠実な説明
どのような患者さんが多いですか。

思ったよりもご高齢の方が多く、検診の方が多いですね。新潟に戻って歯科医院を開業して6年ほどになりますが、患者さんの意識が変わってきているように感じます。私たちの歯磨き指導などが伝わっているというよりも、世の中の流れとして定期的に歯のメンテナンスを行うことが一般的になってきているのではないでしょうか。当院ではメンテナンスや治療時にはお口の写真を必ず撮影して、お口の状態を患者さん自身にも確認してもらいます。その画像は患者さんのスマートフォンでも見ることができるので、ご自宅でも、ご自身のお口の状態を確認することができるんです。自分のお口の状態を知ることは「予防」につながり、お口の健康だけでなく全身の健康にもつながると考えています。生涯ご自身の歯で健康に過ごしていただきたいので「予防」には力を入れています。
診療の際、最も心がけていらっしゃることは何でしょう。
「また来たい」「ここに来ると元気になる」と言っていただけるような歯科医院にしたいと思っています。とにかく患者さんに笑って帰ってもらえるように、当たり前のことですが、スタッフにも身だしなみや礼儀、きちんと説明し話をする、そういったことすべてを心がけてもらっています。診察で大切にしているのは、一番は痛く感じさせないことですね。あとは、患者さんの要望をしっかり聞くこと、患者さんにとって良いことも悪いことも全部正直に言うことです。今の歯の状態や、あと何年くらい持つのか、といったことも包み隠さずお伝えするように意識しています。
クリニックが患者さんに愛され、発展していくためには、何が必要ですか?

まずはいいスタッフがいてくれることですね。患者さんのためにできる限りのことをしたいと思うのは、当院に勤める歯科医師もスタッフも、みんな一緒なんです。その思いを共有しながら、一つ一つ、患者さんとコミュニケーションを取りながら丁寧に診療を進めていく。そういうことが大切なんだと思います。
得意な治療などはございますか。
僕自身はそれほど得意なものはないんです。大学を卒業後、東京や埼玉のクリニックで、さまざまな治療を満遍なく修行させてもらっていましたから。強いて言えば、小児の矯正治療でしょうか。矯正をして、歯並びを整えることで患者さんが喜んでくれると、僕もうれしくなりますね。最近、小児歯科はまだまだ勉強することが多いなと感じています。また当院では治療部位を拡大して精密な治療ができるマイクロスコープを使用して、歯の根管治療、再発リスクの減少に努めています。今まで見えなかったものが見えることで再治療や抜歯の回避にもつながりますし、何より患者さんの負担を軽減できればと思っています。
「困っている人を救いたい」が原動力に
歯科医師をめざしたきっかけは何ですか。

昔から医療に携わりたいと考えていました。僕も小さい頃から歯科医院によく通っていて、歯科医師の存在が身近だったこともあると思います。歯科医院に通って、良かったことも悪かったこともありましたので、患者さんの気持ちがわかる歯科医師でありたいとは思っています。自分が患者の時に良かった先生は、話をきちんと聞いてくれる、痛みをあまり感じない、早く終わる先生でしたし、逆に嫌だった先生は、痛くて、何回も通わなくてはいけない、怖い先生でした。その経験を生かし、診療の際も意識しています。
お休みの日はどのように過ごされていますか。
本院から今回の分院開院までは6年という時間しかありませんでしたが、マイペースにのんびりとやってきました。休みもとって、時間があれば本を読んでいます。ビジネス書や歯科関連のなど仕事に関するものが多いですが、漫画も何でも読みますよ。体の健康のためにやっていることは今は特にないですが、気をつけなくちゃいけないですね(笑)。
今後の展望を教えてください。

地域の皆さんに、「何か困ったことがあれば来てもらえる場所」で在りたいと思っています。お昼休みを設けなかったのも、本院の近くに新しく開業したのも、思った以上に困っている人がいることに気づき、そういった人を救いたいと思ったからです。また、お世話になっている地域のため、雇用の創出という意味でも意識して経営しています。スタッフが安心して働ける職場環境をめざし、社労士とともに職場環境改善に取り組んでいます。スタッフの笑顔は患者さんの笑顔につながると思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
難しい処置に対しては専門の歯科医師を呼んでおり、基本的なことから専門的なことまで対応できるような人員配置にしています。何か困ったことがあれば、いつでも来ていただければと思います。お子さんの矯正については、無理にやっても成功しませんから「お子さんがやりたいのであれば」といつも言っています。必要な知識や治療方針をご提案させていただいて、最終的にどうするかは患者さんご自身が判断されることだと僕は思います。小さいお子さんはとりあえず3ヵ月に一度フッ素は塗っておいたほうがいいので、そこで定期的に診ながらご相談にも乗れるかと思います。当院はバリアフリー設計になっており、小さいお子さんからご年配の方まで、どなたでも通いやすい環境を整えています。診療室はすべてプライバシーに配慮した完全個室ですし、高水準の滅菌機で使用器具も隅々まで滅菌して感染予防に努めていますので安心して治療を受けていただけると思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人歯列矯正/60万円~、小児歯列矯正/25~30万円、インプラント治療/35万円~、ホワイトニング/3万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。