赤松 敬之 理事長の独自取材記事
西梅田シティクリニック
(大阪市北区/西梅田駅)
最終更新日:2023/06/15

「仕事が忙しくてなかなか通院できない」「健康診断を受けたいけれど、時間がない」。そんな働き世代のために、2023年4月、大阪駅・西梅田駅のすぐそばにリニューアルオープンしたのが「西梅田シティクリニック」だ。理事長の赤松敬之先生は、「総合内科」をめざして内科全般を診るほか、予防医療を重視し、健康診断にも力を注ぐ。夜間・土日も対応する診療体制、検査機器の充実ぶりなど、忙しい働き世代にとっての利便性をとことん追求する赤松先生。クリニックの特徴や予防医療に懸ける思いを聞いた。
(取材日2023年6月12日)
働き世代が仕事帰りに通えるクリニック
まずは、移転リニューアルされた経緯をお聞かせいただけますか?

医学部を卒業した後、三木山陽病院で勤務していました。「何でも診る」をモットーに掲げる病院でしたので、患者さんのニーズを深く理解して、ここでできることは何でもする、という思いで診療してきました。そうした経験を重ねるうちに、忙しい中患者さんに複数の医院に通う時間と手間をかけさせることなく、身近な医院ですべて完結するような環境をつくりたいと考えるようになったんです。そこで、2020年に堂島の地下街に「平日21時まで、土日祝も診療する、働く人のためのクリニック」を開設しました。開業当初はコロナ禍だったため、発熱の外来やPCR検査に重きを置いていましたが、この度、「働き世代の方の予防医学を実践したい」という当初の理念に立ち返り、健康診断と外来の両方に力を入れるため、再スタートを切りました。
クリニックの方針・コンセプトを教えてください。
働き世代の方が平日の仕事帰りに来院できるクリニックでありたいと考えています。平日21時まで診療していることに加えて、土日祝日も18時まで診療していますので、「せっかくの土曜の午前中がつぶれてしまうから通院したくない」「仕事が忙しくて時間帯が合わないから通院できない」といったことも避けられるのではないでしょうか。実際に、当院には働き世代の患者さんが平日にお仕事が終わってそのままお越しくださることが多いですね。当院はビルの2階が健診、3階が内科の外来、とフロアが分かれていますが、同じビル内にあるので患者さんの移動の負担は少なく、かつ待合の混雑を緩和できます。健診は上品でシックな雰囲気、外来はベージュを基調とした落ち着いた雰囲気にしています。
働き世代の忙しい方が通いやすくなるために、どんな工夫をしていますか?

先ほどお話しした診療日や診療時間のほか、SNSを使って患者さんのご質問に応じています。もちろんお電話でも受けつけていますが、例えば診察時間についてや健康診断の費用など、忙しい中でより気軽にお問い合わせいただけるようにSNSによる窓口も導入しています。
こちらでは「総合内科」をめざしていらっしゃいます。
「総合内科」というのは造語で、「内科全般を何でも診ます」という意味合いです。当院には専門性を持つドクターももちろんいますが、患者さんは自分が何の病気かわからない場合が少なくないので、最初の窓口として来ていただけたら、という思いを込めて「総合内科」という表記にしています。
健診の結果は、約1時間で患者の手元に
健診や人間ドックの特徴を教えてください。

健診に関しては、約1時間で結果が出せることが大きな特徴です。一般的に、健診を受けてから結果が出るまでは早くても2~3日以上はかかると思いますが、当院では健診をしながら、同時進行で、院内にある検査機器で分析にかけるといったことを行っているので、健診が終わってから基本的には30分~1時間程度で結果をお渡しできます。お仕事柄、すぐに健診結果が必要なケースも多いと思うので、そうしたニーズに応えられたらと考えています。人間ドックに関しては、内視鏡やCTなど、MRI以外の機器はほとんど導入しているので、主要な項目はほぼ当院で受けていただけるのが強みといえますね。夏頃から開始予定となっています。
機器についてもお聞かせいただけますか?
必要だと思われるあらゆる機器をそろえていますので、マンモグラフィ、バリウム、内視鏡、CTなどさまざまな検査に対応できます。加えて、AIを活用しており、胸部エックス線と内視鏡で撮った画像について、気になることや病変などを見落とさないためにも有用だと思っています。実際に、どんなドクターでも病変を見落とす可能性はゼロとは言いきれませんから、補助的に使用しています。「疑わしい」と判断したときには、すぐにCT検査を行ったり、専門の医療機関を紹介したりしていますよ。また、患者さんに画像をお見せしながらわかりやすく説明できる点もメリットの一つと考えています。
診療時に心がけていることは何ですか?

常々意識しているのは、医師の論理と患者さんの論理は必ずしも一致するとは限らないということ。あくまでも医療というのは、どの選択肢をとっても絶対に正解ということはないと感じています。だからこそ、患者さんの社会的背景や仕事の忙しさなどをきちんと加味して、柔軟に対応できるクリニックをめざしていますし、適切なパートナーシップを持って患者さんをリードすることが大事だと思っています。薬の処方に関しても、ご自身である程度ジャッジできる病状に関しては、医師の診断により、例えば生活習慣病の方の薬を1回で約90日分出すなど、長期の処方も可能です。そうすることによって通院の負担を減らし、結果的に若く忙しい方が医療につながり続けて、長期的な病状の改善ができるよう意識しているのです。当院は「働く人のためのクリニック」。その方針はぶれることなくやっていきたいですね。
夜間土日の診療、スピード感を強みに、予防から支える
赤松先生からご覧になって、ほかの先生方やスタッフの方々はどんな印象ですか?

常勤の医師は6~7人、そのほかに非常勤の先生にも来ていただいており、内視鏡検査ができる先生が多くそろっています。皆さん、クリニックのコンセプトをよく理解してくださり、同じ方向を向いてチームで進んでいると感じますね。スタッフにはいつも、「自分の家族だと思って患者さんに対応してほしい」と話しているのですが、そうした私の思いを、スタッフ全員が理解してくれています。お悩みもご希望もさまざまな患者さんがいらっしゃるので、スタッフ自ら意欲的に学び行動してくれて、可能な限りの対応を心がけてくれています。そうした姿を見ると、私の理念が伝わっていると感じ、とてもうれしいですね。
先生のプライベートについても少しお聞かせください。休日はどのように過ごしておられますか?
休日も、考えるのは医療のことばかりですよ(笑)。医療全般を変えていきたいという思いがあるんです。当院ではオンライン診療にも力を入れていきたいと思っていますし、麻疹の抗体検査も院内でできるようにシステムを整えているところです。こういう点が日本の医療費の削減にもつながると考えているので。一方、海外に目を向けると、カンボジアの医療がとても遅れているようなので、カンボジアの保健所や各省庁にもアプローチをかけて、オンライン診療の先をいくものをカンボジアで展開していきたいと考えています。ゆくゆくは日本でも必要になっていくはずと感じているので、今後も強い思いを持って「未来の医療」に取り組んでいきます。
今後の展望をお聞かせください。

もっと多くの方に健診に来ていただき、検査で陽性反応が出た方や精密検査が必要な方などを、スムーズに外来にご案内し、対応できるような体制を取っていきたいと考えています。内視鏡検査についても、今後はドクターを増やし、対応できる時間を延ばしたいですね。働き世代の方が少しでも来院しやすくなるよう、今後も健診と外来に力を入れていきます。
最後に、働き世代の読者へのメッセージをお願いします。
どうしても、「通院って面倒だな」「時間がかかって嫌だな」と足が遠のくこともあるでしょう。そのため当院は、なるべく短時間で診察できる体制を整え、少しでも負担なく受診していただけることをめざしています。院内処方、院内採血にこだわり、検査機器の充実はもちろん、検査技師も常駐しどの検査も約30分~1時間で完結するクリニックと自負しています。アクセスの良さ、夜間・土日の診療、そしてスピード感を強みに、働き世代の方のためのクリニックでありたいと願い、日々患者さんと向き合っています。予防医療というのは、医療費削減の面でも重要なもの。予防から任せていただけるよう努めていますので、いつでも相談にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査/1万5000円~、大腸内視鏡検査/2万5000円~、人間ドッグ/1万9800円~